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いい間取りとは、なんなのだろうか。自由な間取りが日本文化だった昔

ふと思い続けている、間取りに関する僕の個人的思い。 今日はそのような内容を書いてみようと思います。

募集要項に惑わされたくない。

1LDKは単身者向けと決めつけるのは、広さや使い方の問題ではないか?そもそも間取りとは?

1LDK、2LDKというものは分かるけど、広さや構成で上回る物件は作れる。 しかし・・・募集要項には間取りの内容で検索されるし、定義まである。

それは分かる。だけども、いささか乱暴すぎないでしょうか。
過去から疑問に思っていたのは、間取りよりも、使い方、使いやすさで
広さと部屋の数などから、物件検索される仕組みが、僕の価値観に合っていると
いうこと。

1LDKで100平米の物件などがあると、それは単身者向けと言えるのでしょうか。僕は言えないと思います。
これからの賃貸の選び方は、その人それぞれの価値観にあった物件を探す手立てを
提供すること、選ばれることではないかと感じています。

世間の間取りは誰が決めたものなのだろうか。

僕のガレージRC住宅の間取り 104平米もある。

この物件は先に記したような内容であり、間取りというと1LDK。
しかし構成は3LDKにも、4LDKにも家具で仕切ることで変化させられる。
間取りという概念があるから、1LDKになってしまう。

何も考えないで、同じような物件を作ってしまうと、家賃だけが高くて選ばれそうにない。
ちなみにこの物件で12万円以上、もうかれこれずっと満室です。

そんな間取りの概念は、構成を誰が考えて、いつ導入して、なぜそれが検索や物件開発の間取りの基礎になっているのでしょうか。
世間がそうだからこそ、僕はその部分を飛び越えて影響を受けたくないことから
独自のウェブサイトを作り、誘導し、自社完結化を図っていますが
世間ではやはり間取りの概念に囚われてしまうことになるんだろうなと思います。

このような画像があって、内見することで、真に必要な構成を感じてもらっています。

そもそも、間取りの概念に捉われていると、募集できない、客づけが難しいという反面、コンセプトがしっかりしていて、物件自体を内見された方が、内部、室内をみてどう感じるかを作り込むことは、これからの時代にはとても重要だと思います。

それを感じたのは、昔の日本家屋、お城の内部の構成を考えたこと。
昔のおばあちゃんのお家、田舎の古民家もそうですが
間取りの概念はなく、襖を閉めれば部屋になり、全て開ければ一つの部屋となる。
1Rにもなれば、5LDKにもなる。
バリアブルに使い方で変化するのです。これって画期的ではないかと思うんです。

自由な間取りは、日本文化であったと思うんです。

そう、まさにこういうこと。

土間があり、廊下があり、廊下と中庭に意味があった日本文化の塊が
日本家屋であったと僕は感じています。
間取りという文化、別に良いけど、そうではない、個々人の生活スタイルによって変化を与えられる、建物、環境によって変えられることも今後は重要ではないかと思うことが増えてきました。

僕がマンション建設を辞めたのは、そういう物事を思えば思うほど、アリの巣の逆バージョンのような気がしてきたから。

過去、夜のドライブで遠目に見える、大きなマンションを見つつ感じたことは、同じ間取りに、うじゃうじゃと人が蠢いているのが、透けて見える感覚を感じたことから。

そんな思いから、果たして良い間取りというのは、一体どういうことなのだろうか

サンタリーフさんのリノベ写真。リノベは間取りを再構築できる素晴らしい手法。

リノベ物件のように、自分で間取りを変化させられるようなことができれば、それはとても良いことですが、作る人の思考に基づき、物件は作られてゆきます。

自由な間取りを自分で選べるというのは、今後の大きな差別化になろうかと思います。
が、しかし、検索システムの概念が、間取り主体であるからこそ、募集の方法、そもそも顧客も物件を探す手立ての方法を変えてくるとも感じています。

将来は、物件の空気感であったり、特別な構成であったり、様々な差別化要素が、今まで考えられなかったような部分がクローズアップされる日も遠くはないと思います。


少なくとも、住みやすいと感じられる物件が、作り手の勝手な思想で作られるものは、淘汰されてきています。
将来は、実際に住む人の性質を考慮したような、他の大多数と圧倒的に違った価値観で構成されるような物件に魅力を感じる人も増えてくると予想しますから
一般的な言葉で言うなれば、独自性を表現するしか方法はありません。

答えのない、今日の話は、僕の間取りに対して思うこと、考えている思考。
世の中の物件開発を行う人は、本当に間取りをどう考えているのでしょうか

卓越した賃貸事業者に、一度それぞれの価値観を
聞いてみたいものです。

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