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【後編】 3棟目新築RC建設途中に売却した理由  借入の仕方に問題発生。妻の一言で激震。素直になることを学んだ。

人生初の新築RCマンション建設において、建設途中に売却を決意した理由。
後編のお話です。

初めから売却を行う予定で購入したわけではありませんでしたが
至った経緯、出来事、そして、その決断が、
後の不動産取得に大きな出来事を与えてくれました。

そして、目先のことを考えず、将来を見据え
この建設、売却の経験できたことは、重要なことだと今では思っています。

デベロッパー社長が融資付を担当し、僕はただ待つのみだった。

2015年1月完成したばかりのRCは、部屋の見学を行っただけの出来事でした。

デベロッパーの社長は、僕が買付を行った3億円台の新築RCにおいて
僕の属性が釣り合わないと考えた際に、2.2億円程度の新築RCを取り組んだほうが良いと伝えてくれ、僕はその通りに従いました。

そして、融資付も社長が直接行ってくれると聞き、Sくんの時同様、
金融機関に対しては、社長に全てお任せして、融資の進捗を心待ちにしていました。

その時期2013年の秋口。

そして、幾度か指定された金融機関(福岡の第二地銀)の支店に出向き、
書類への署名捺印、そして面談を通して、事業に対する考えなどをお伝えしてきました。

当時の自己資金はスルガでのオーバーローンで借りた、余剰資金500万円でした。
同じ年の2013年7月末までは、僕の預金はたった30万でしたが
既に1棟目の家賃収入も入ってきていた為、500万円使っても、まだ余力があると感じていました。

そして、2013年の12月、ついに融資が可決。
その時の条件、この内容が、後に売却を決意する物語となって行きます。

自宅に2番手の根抵当権を設定されてしまった。

この1棟のために、思考も、感情も、経験も磨かれた気がした。 そして妻との大きな決断。

金融機関に融資可決の連絡をもらい、支店に出向き、融資条件の確認に
僕とデベロッパーの社長は向かいました。

話を聞くと、支店長からは、自己資金以上に余力が足らないことを念頭に、
自宅の住宅ローンがあるが、その抵当に2番手を取らせてくれとのこと。

その時、僕は何の知識もないまま、引き下がれることもなく、融資が可決されたことの喜びから許可したのです。

この出来事が、建設途中に売却を選択する大きな理由の一つになってしまいます。

そして、建設地の土地決済が2014年1月。
その後すぐに着工し、建物が建ってゆきました。

そうしてる間も、僕自身は次の物件取得に向け、2014年も、年始から全開で活動を開始します。


2013年、思えばうまく取得できず、苦悩の日々を過ごした僕にとって
記念すべき1棟目を7月末に、そして、Sくんから紹介の築古RCを12月に2棟目として取得、そしてこの新築が、3棟目として実現させたばかりでしたが
その借入に対する問題が2014年は顕在化した一年となった。


1年近く他の融資が全く許可されない出来事に見舞われる。そして金融機関が全ての理由を教えてくれた。

この素敵な階段をもつ2LDKメゾネット。今の市況でこのような物件を作れたら、とても素晴らしい価値を持つと感じますよね。

行動の先にある、学びをどんどん吸収してゆく僕の活動スタイルにとって
金融機関との折衝、相談、取り組みだけは特に苦手でした。
それは、全く見識のない世界であると同時に、理詰めでの質問、そして、事業年度が浅いことから、金融機関からの質問に、適切に答えられるほどの経験、能力もなく、
経験値が浅かったことが背景にありました。

だからこそ、苦手意識があったことを僕は克服したかった。
そのため、中古物件を次々と買い付けを入れ、金融機関に持ち込む日々を繰り返してきました。

しかし、個人信用情報に、1棟目のスルガ銀行、2棟目のSBJ銀行の借入の履歴があることで、正直にその部分を伝えながら、取得のため、無知ながら融資への取り組みを幾度も試みてきました。

しかし。。。驚くごとに、全否決(支店内での否決がほとんど)

なんでダメだんだ・・・ 
属性資料も、事業に対する資料もずいぶん作り込んだ。
そしてプレゼンもできるように、しっかり調査もしてきた。
門前払いもされなくなってきたのに、一体何がいけなかったのだろうか・・

僕は10棟以上相談を繰り返して、いろいろな金融機関に独自に
アタックしてきたけども、橋にも棒にもかからない。
融資に対して一層苦手意識が芽生えていました。

そんなあるとき、程度の良い中古アパートを見つけ、不動産会社に相談した際に
融資付が苦手で、どこか紹介してくれませんでしょうか・・・・と相談したのです。
その結果、地元信用組合を紹介いただける機会が訪れました。

そして、そのアパートの融資を相談するときに、僕はこれまで自分都合で隠していた
新築RCマンションの融資状況も思い切って伝えてみることにしたのです。

すると、数日後、金融機関の担当さんから連絡をもらい
次のような話をいただきました。

中卒さん、マンション建設のために、ご自宅の2番手を差し出されていますよね。
これがあることで、当行では、無理な借入と判断し、融資はできない状態になります。
また、個人信用情報を参照しましたが、相当数の参照履歴が残っていて
いろいろな金融機関で、複数件融資審査をされておられるご様子ですね。

この件で、お伺いをしたいので、支店にお越しくださいとのこと。

全てがばれている・・・僕は顔が青ざめてしまいましたが、正直に話そうと心に決めて、面談に臨みました。


中卒さん、私たちがお貸出しするには、この自宅の2番抵当を外してもらうほかに
方法はありません。
また他行で動いている案件も全部教えてください。

そのとき、僕はこれまでの活動を全てを正直に伝えました。

そして他行に対しても、個人信用情報に掲載されている情報以外では、新築RCを建てていることを隠してしまっていて(個人信用情報にプロパー融資は乗らないからと、都合の良い解釈で勝手に隠していた)信用毀損をしてしまっていたのでした。

その理由として、信用情報に載っていないが、金融機関が属性調査の際、自宅の謄本を取られていたことで2番抵当を見破られていた事を僕は全く知っていなかったのです。


僕は、他行での融資は全て否決でしたと正直に伝え。
そんな背景があったことを教えてもらった担当さんにお詫びをしました。
そして、この僕に融資をいただけるのであれば、自宅の2番抵当を外すように、
マンションの融資を実行している金融機関に相談すると伝え、支店を出ました。

その後すぐに、デベロッパーの社長に電話をして、自宅の2番を外せないか相談をしました。しかし、それは金融機関の条件だから、数千万の余剰資金を持っていたり、無担保の物件を持っていない限り無理だろうと伝えられます。

その話を聞いて愕然としました。
そうか、無理な借入を行った結果、これは仕方ない、自分のせいだ。
妻と協議の末、このマンション建設をやっと漕ぎ着けたのだけど、マンションを持ち続けて、他の融資は全て諦めるか。
マンションを売って、抵当を外して次に進むように前を向くのか。

僕はどちらかの選択をする決断をしなければいけないのですが、決断できない迷いのある心の状態でした。 

こんな機会、2度とないと思ってここまで来た。
だからマンションを手放したくはない。
だけど、どちらか・・・決めなければ。。。 妻と話し合おうそして決めようと
優柔不断な自分がいたのです。

そう、僕は妻と話し合わねばならない理由があった。
なぜならば、妻は、マンション建設の保証人だったからです
(実質的事業継承者設定の意)

妻の一言で激震が走る。そこから僕は目覚めて正直になり、素直に歩むことをした。そして邁進して行きます。

家族で一度だけの見学。 完成した直後に売却を実行した。 そこには物語があった。


いくら努力しても、信用毀損をしている状態の僕には、
今以上、物件を取得する術は一切残っていませんでした。

マンションを売るか、だけど、売りたくない。そんな気持ちと葛藤していた僕は
妻と向き合い、現状の話を伝えました。

前に進むのなら、売るしかない。
売らないのなら、現状のまま。  妻は、次の瞬間驚くべき言葉を僕に投げかけるのです。



何くよくよ言ってるんだよ。
マンション欲しいっていう人がいるんなら、売ったったら良いじゃない?
だって、マンション建てられたんでしょ?
こんなん、またいつか幾らでも建てられるようになる。
だから綺麗さっぱり売ったらいい。

まさにこんな感じになった。

そして、僕は、迷いなく、売却を決めたのです。
デベロッパー社長に、自宅の抵当を外せないのなら、売るしか歩む方法がないということを正直に伝え、理解を得ました。

そして、売却することで、差し出す500万円の自己資金が
2000万円になって帰ってくることになる事実を後に知りました。

より迷いは消え、僕はその資金を手に、
そして、個人信用情報に掲載されている内容を素直に認めて伝え、
新しい次の物件融資に向けて、活かして行きます。

新築RCマンションは完成後、すぐに売れました。
買ってくれたのは、ご年配の横柄な方でした。
こんな人が買うんだ、だけど、こんな横柄な人間ばかりなのか?!
不動産の業界って、一体何だのだろうか。こんな風にはなりたくない。

そして、デベロッパー社長とのご縁はそれきりで、その会社で建てる機会はありませんでした。

マンション建設の資金を提供してくれた
福岡の第二地銀には、売却の旨はデベロッパーの社長から伝えてもらったこと
そして、長期融資の早期完済のため、取引停止となります。

この件は、大きな経験となったわけですが、
その過程があって、僕は邁進するきっかけを掴みました。


僕に正直にいろいろな話を教えてくれた信用組合の担当の方とのご縁は
今でも続いています。
そのとき、如何に素直であるか、正直に悪いことも良いことも、現状を伝えることの大切さを知りました。

そこから僕の融資は、否決されることは、ほとんどなくなりました。
融資に対しての取り組み、思いや考え、そして金融機関側の考えをしっかりと読み取り聞き学びながら、融資理解を深めました。

その結果、苦手だった融資付は、究極的に成長して行きました。

新築RCマンション建設における約1年間は、
他の融資は否決。
だけど、その後の融資は、年に2回、3回と受け続けられる結果に。
売却益も活かした僕の不動産投資初期は、邁進してゆくのでした。

終わり。





このお話はいかがでしたでしょうか。
僕自身は、問題が起きて、それを解決する間に、さまざまな経験を積んでいます。
また、乗り越える先には、必ずビジョンがあり、妻と共に、この事業のあり方
歩み方を独自に学んでいると感じています。

ただでは転ばない。
起きる時は、思い切り成長して立ち上がりたいものです。


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