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4年生「 #Let’sTry2 Unit8 」めざせナビ名人!

素語録■SUGOROKU

孫とお留守番の昼下がり…ほっこり

もうじき8ヶ月になる孫がすやすやとお昼寝中。6月生まれ(なんと娘と同じ誕生日)の男の子。初めの3か月は抱いても飲ませても何が気に入らないのか一日中凄まじい大泣きで我が家を震撼?!させたお孫ちゃんでしたが、最近は何かつきものが落ちたかのように穏やかな表情でニコニコしています。

一晩に何回も鳴き声で叩き起こされるママとパパは日に日にげっそりしていた夏から秋。現役子育てママ・パパはほんとに大変です(若さは偉大)

自分が子育てをしていた頃にも、恐らくこんな時期はあったのだと思いますが、すっかり忘れてます。忘れているどころか、「赤ちゃんは言葉がしゃべれないから何かを訴えているんだよ」なんてちょっと客観的に考えられる余裕すらあるんですよ。年を取るのも悪くない。

そして本当に子供の力ってすごいなって思うんです。

誰が何かをしたわけでもないのに、その子が落ち着いてきて、ニコニコと笑うようになり、すやすやと眠るようになると、この数か月は何だったのかな?と思うほど家の中にほんわりとした空気が戻ってきたんですよね。

どの子にもみんなこんな可愛いお手ての頃があって、笑うだけで周りを幸せにしてくれていた頃があって、愛おしくてたまらない頃があったんだなって、寝顔を見ていると改めて思います。

大きくなるにつれて、いろいろと環境が違ってきて、様々な事情から笑ってばかりもいられなくなる子供たち。でも、自分を心から愛してくれている人がいるっていう実感だけはいつまでももたせてあげたい。今教室にいる、いろいろなバックボーンをもつ子供たち一人一人の心の有り様を、今だけでなく育ってきた今でのすべてを受け止めてあげることが本当に大切なことだと、改めて感じる2024年の始まり。

今年も忙しい先生方のちょっと楽するお手伝いを頑張ります。
どうぞよろしくお願いいたします。

1 「道案内をしてあげたくなる子」をイメージする

学校のお気に入りの場所を紹介する活動がメインのUnitですが、ここにきて「やっぱり英語無理…」って実感してしまう子がでてくるUnitでもありました。これは、やり方をめちゃくちゃ工夫しながら「英語で道案内できた!」「外国の人に道案内してみたい!」と思わずワクワクしてしまう子供を育てなきゃ、という壮大な?!めあてが必要だ、と心して取り組んだUnitです。

(1)場所の名前は3つ4つ覚えられたら覚える

まず初めにやってきた壁は、場所の言い方。

今までのUnitは何だったのか?!と詐欺にでもあったかのような気にさせてしまうほどの難しい単語がいっぺんにたくさん出てきます。「へぇ、こんな言い方するんだってくらいで、3つ4つ覚えられたら覚える感じで大丈夫だからね」と敢えて初めに言ったほどです。

それにしても、どうやったら楽しく覚えられるか??

(2)教材は、アナログか?デジタルか?

まず、学校中の場所をスマホで撮りまくり(※ポイント1)ました。子供にとってなじみのある場所、というのが大切。その写真を使って電子校内地図を作り、A3にカラー印刷(タブレットだと小さい)をして、二人に一つ行き渡るようにラミネートしました。同じく、写真をフラッシュカードも作りホワイトボードに地図通りに貼って共有の地図も示しました。タブレットだと準備も簡単だし、無駄もないからとも思いましたが、実際に自分の手でコマを動かしたり、十分な大きさで見た方が分かり易かったり、子供の実態と学習活動に合わせてアナログとデジタルをうまく使い分ける(※ポイント2)ことも大切だと気付きました。導入はアナログを迷わず選びました。

イメージ程度にご覧ください

(3)道案内は難しい

教材はちょっと頑張れば出来上がりますが、子供の地図を読んだり、地図で案内したりする力は外国語とは全く別物でした…。Turn left. Turn rightはすぐに分かるのですが、平面上の地図で行きたい方向自体が右か左か分からない子が多かったです。手元の地図なら進行方向に向かって地図を動かせばよいのですが、ホワイトボード上の共有資料では自分の頭を傾けながら時間をかけて左右を確かめるという時間が必要でした。これもいい勉強です。

C1  I’m here.        現在地を伝えてマーカーを置く。
    Go straight.       あとは頭でイメージしながら案内する。
C2 Go straight.       ひたすら同じことを繰り返し言わせる。
目的地に着いたら
C1 This is my favorite place.     このsentenceがなかなか言えない。
C2 Is it music room?     疑問形にしなくてもよいかも。
C1 That's right!       ねぎらいの言葉が大切。

❶共有資料を使って教師が何度も案内役をする。(聞き取りの練習)
❷慣れてきたら、やってみたい子が教師と一緒にやる。(言い方の確認)
❸代表の子供の案内を聞きながら教師は共有資料でマーカーを動かす。
❹言い方に慣れてきたら、ペアで繰り返し案内し合う。
❺案内が分かり易かった子供を推薦してもらい、前に出てやってもらう。

これを地味に繰り返しながら、案内の言い方に十分慣れさせる時間が必要でした。

1人1人が理解しているのかを確認することが大切


(4)宝物は何だ?ゲーム

同じことを繰り返すと飽きる、当たり前の実態です。
そこで、やってることは同じだけれども、ちょっと簡単で、一味変わった教材も取り入れてみました。

up,downを使うと分かり易い

指示通りに進んで、相手の宝物を当てるゲーム。左右が分からなくて悶々としてしまう子供がいる時に、オープニングでゲーム感覚でみんなが取り組めるので場が和みます。andは最後の指示の前に使う、なんて復習も効果的。
up,downは便利ですが、実際の道案内では、上へあがる、下におりる、で使わせたかったので、行き詰った時用のお助け教材程度です。

2 本当に道案内をしてこそ身につく学習

このunitは、机上で上手に案内を聞きながらマーカーを動かして満足する学習ではないです。実際に教室から飛び出さなければ、「英語で道案内ができた!」という実感はもてません。

さて、どうする???

ここでタブレットの登場。本当にタブレットが導入されてよかったと私自身が一番実感した活動です。

(1)お気に入りの場所までGoogle Meetで案内しよう

ICT支援員さんには、やりたいイメージを伝えた上で、いろいろとアイディアから実際の手順まで手取り足取り教えていただきました。

Google Meetを使った道案内の進め方】30人学級の場合
①クラスルームを3つ準備する。
 ※私は、学年ECR、学級ごとのECR、担任の先生のCRを使いました。
②学級を3チームに分けさらに2グループに分ける(5人/G)
③各グループに1台タブレットを準備させる。
④それぞれのチームで指示されたクラスルームに入る。
⑤各チーム、初めに探検するグループは廊下に出る。
⑥案内役のグループは、目的地を気づかれないように決める。
⑦探検役は自分たちが進む方向にカメラを設定する。
⑧案内役が探検カメラがうまく映っていることを確認する。
⑨探検役は案内役の音声が聞こえるか確認する。
⑩3チームとも確認が出来たらスタート。
⑪案内役は英語で指示を出す。(階段はup,downを使う)
⑫目的地に着いたら This is my favorite place.
⑬探検役は Is it 〇〇?
⑭当たっていたら That's right!
⑮Come back to the English room.

この活動も、何回か教室で教師がデモンストレーションして、イメージができてからやることが大切。
(注)Wi-Fiがうまく繋がらないところを事前にチェックしておく。
   繋がらない時は移動して繋がった後、案内を再開する。

教師のタブレットには全部のクラスルームを映しておき、実態を把握することも大切。当たり前ですが、廊下は走らないことや、他の教室に迷惑をかけない行動、なども事前にしっかり指導しておくことも大切です。4年生でも興奮するといろいろやらかします。あと、全員が両方の役割を経験することができるように、時間の確保も大切になります。

(2)好きな場所を聞き合うインタビュー

今までの道案内の学習の流れから行くと、子供にはちょっと唐突な内容になってしまったかな?と反省した活動です。だからこそ、子供が大好きなBINGOで楽しく行いました。

場所の名前を覚えるにはgood

真ん中の水色の四角には自分の好きな場所をカタカナで書き、それ以外の四角には友達が好きそうな場所を予想して書く。そして、インタビューしながら、友達の好きな場所があったら下の余白に友達の名前を書いていく、というゲームです。場所の名前を楽しく覚えるにはちょうど良かったのですが、とにかく場所の名前が難しすぎて、四角に名前を書くのに随分時間がかかってしまいました…。これこそ、タブレットでやったらお互い楽だったかも。

(3)活動の振り返りをしっかり行う

上手くいくとすごく達成感のある活動ですが、とにかく楽しすぎて感想を聞くと「めちゃくちゃ楽しかった」で終わってしまう可能性大です。気づけば日本語の応酬…何の学習でしたっけ?ということにもなりかねません。

それを防ぐのは教師の仕事。

そのためには、学習カードを使いながら、学習でどんな力がどのように身について、これからどうのように活用していくのか、学習活動計画(単元初めに伝えることも必要)そのものを振り返らせることがとても重要です。

外国語の評価を書くときにとても役立った振り返りシート


久しぶりの4年生の教材で、ちょっと1年前のことを思い出しました。4年生の今頃は高学年への移行期間で、心も体も変化してくるのに合わせて、今までなかった人間関係のトラブル等が見え隠れする時期でした。学級の実態も、年度当初とは少し変化しますが、まだまだ素直に大人を信じてくれる年頃でもあります。「大人を信じていいんだよ」と、自信をもって言える「大人」でありたいとつくづく感じた1年前、懐かしい…。


気付けば1月も終わろうとしています。
現場の先生方は、寒い校庭で子供と一緒に(厚着も子供の手前なかなかできない中)体育の授業を指導したり、休み時間遊んだり、本当のご苦労様です。インフルエンザに新型コロナ(もう新型とは言わないのかな?)、それ以外にも体調の悪い日もあることでしょう。本当にご自愛ください。

【今回ご紹介した資料】


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