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4月1週目 当番活動(2年生の実践より)

割引あり

いよいよ小学校の先生スタート!毎日お疲れ様です。初めての職員全員の前での挨拶、うまくできましたか?近頃の若い方は結構度胸があるなぁって初めてのご挨拶で感じることが多かったのですが、心臓が飛び出ちゃいそうなくらい緊張しちゃった方もいますよね。最近では、初日から目まぐるしく会議、会議。何のことやらさっぱりわからん...と口をあんぐりされたのではないでしょうか。分からなくて当たり前、そのうちいろいろなことが繋がってきますから大丈夫です。

学級経営のポイントは『システム化』

1 「やること」と「分担」を明確に

一緒に学年を組む先輩の先生が、給食指導のやり方をちゃんと教えてくれますから心配しなくて大丈夫です。どんなやり方にせよ、大切なことはいかに【システムを明確に示せるか】です。『システム』とは、やることと分担が明確で、自分で判断しながら活動できる仕組みのことを言います。これがうまく回り出すと、クラスの子供たちを「すごいねぇ、自分たちでできちゃうんだねぇ」っていっぱい褒めてあげられるんです。褒められると子供はどこまでも?!のぼり続けますから、びっくりです。逆に、やることと分担が見えないと、子供は動きません。「早くやりなさい」「何しているの、今は何する時間?」なんて担任の方もイライラして子供に八つ当たり、しまいには「先生は怒ってばっかりで嫌だ」なんてことになっちゃうわけです。給食に限らず、「活動のシステム化」は学級経営の絶対的なポイントです。

2 給食当番のシステム化

このシステム読み取れますか?

このシステムは、1年生から6年生まで、どの学年を担任したときにも基本使っていました。(もっとイラストとか使って分かり易くしていましたが、ここでは勝手に使えないので、敢えて文字にだけにしています)

自分の番号を確認するだけ

これを一緒に掲示すれば、システムの完成です。一人一人が給食を取りに行かずに、おとどけ隊の子に運んでもらうシステムです。むやみに立ち歩くことがなくなるので、比較的落ち着いて配膳の準備ができます。「すごいね、こんなに早く準備ができたね」って、ここでもたくさん褒めてあげられます。動きがスムースに進むようになったら、いただきますの目標時間を決めて、クラス全体の意識を一つに向けさせて取り組ませる、なんて小技も効果的です(はじめは無理しない)。

5人グループにするために、敢えて生活班などではなく、出席番号順に機械的に振り分けていきます。おとどけ隊をしたら、次週は配膳隊をするという流れで2週間続けて活動するようにしました。

クラスにはいろいろなお子さんがいますので、任せっきりにするというわけではなく、それぞれの得意不得意を見極めながら適切な支援をする、これが担任の仕事です。「フォローありがとうね」「ていねいにできたね」など、その子その子のがんばりを具体的に言葉にして伝えることがポイント。(これ、通知表の所見に使えます)

3 掃除当番のシステム化

ミッキーじゃなくてもOK

昔っから、このような当番表はどこの教室に行っても、掃除用具ロッカーの扉に貼ってありましたよね。好きなキャラクターで応用できます。これを製作するのに、年度当初結構労力を傾ける教員が多い気がするのは気のせい?中の円は、エクセルのグラフを使うと何等分でも簡単にできます。

今回は、掃除のシステム化について説明します。当番活動(基本的に平等にやるべき仕事)は、システム化がポイントです。掃除についても同じです。「やるべきこと」と「役割」を明確に示すことが大切。そして、掃除の場合は、短い時間で手際よく進めるために、いかに役割分担が大切かが分かってくると思います。

■全員が一斉に動くノンストップ型掃除
❶給食後、休み時間の間につくえを下げる。
❷時間になったら、ほうき隊が下記のように掃きながら進む。終点でごみを取る。

淀みなく全員が動くシステム

❸雑巾隊が、同じルートで続く。
❹運び隊は、雑巾隊が拭き終わった号車から前に運ぶ。
❺運び終わったところから、ほうき隊が掃き始める。

いつもみんなが動いている

※ちなみに、担任は、慣れてくるまでほうき隊の先頭、子供だけで動けるようになったらほうき隊の最後尾。一緒に雑巾隊、なんていうのもたまには大変さを共有出来ていいですよ。

❻最後は、それそれの仕事をしっかり終わらせて、班ごとにReflectionタイム(ふりかえり)を担任のところで行う。

反省会ではなく振り返りの会

自分がやったこととがんばったこと、友達のがんばり、をしっかり振り返らせて、その都度褒めてあげると、掃除はちゃんとやるべきことという意識が育ちます。子供は褒めて欲しいことを褒めてくれる先生を信頼していきます。とは言え、時間がない時は❶だけで終わることももちろんありました。

※掃除長:生活班の役割の一つ(他には、班長・集め長・配り長・給食長などの役割を決めて全員に責任のある仕事をさせていました)

■素語録■ 編集後記っぽく…
今回は、年度当初、バタバタしている間に新学期を迎えてしまい、子供が来てからあたふたと準備していた「給食当番」と「掃除当番」について、自省の念を込めて書いてみました。でも振り返ってみると、この新学期のあたふたさが、なんとなく新学期っぽくて好きでした。あれもこれもやらなきゃって気が焦ると思いますが、はじめかっらバッチリ準備OK !なんて人そうはいませんから、安心してください。(先輩たちはバッチリっぽい顔をしたがるものです)…この時期一番のおススメは、夕方全部の教室の掲示物を見せてもらって(許可はとっておいた方がいいです)、写真を撮っておくのがいいです。「見て盗め」と昔の先輩は教えてくれましたからね。

それでも、忘れずにニュートラルな時間を作ってほっと一息…を忘れずに。

次回は、「係活動」についてお伝えしていこうと思います。

【今回紹介した資料】

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