私の合唱指導・中1編③

うまくいかないケースをまとめておきたいと思います。

ソプラノがそろわない。
よい生徒をピックアップしているので、上手くいかない理由は本当は、ないのですが、技術的に安定していなかったり、ちょっとしたコンディションの違いで、すぐ狂います。あとは、がんばろうとする余りに硬くなり、ぶら下がったり、上ずったり。これは根気強く1人1人をチェックしていくしかないかな。息のスピードや声量の差で、バラバラに聞こえたり。並び順を調整して解決する部分は、できるだけ並び順の調整でなんとかします。息のスピードが速く声量の大きい生徒は後列にするようにしています。タイミングをそろえる練習は、繰り返し行います。

アルトがそろわない。
だいたい、下がるケースが多いです。響きが下がる、ピッチが下がる。別の低い音を歌っている。響き音程ともに安定している生徒を後列にします。だいぶ安定します。

男声がそろわない。
これも息のスピードが速く音量の大きい生徒を後列にします。男声の場合も、下あごの硬さからくる発声の悪い生徒は、ちらほらいます。逆に口を開け過ぎちゃう生徒も。やはり壁面鏡は必須ですね。口の形をある程度そろえていくと声もそろっていきます。もちろん個人差はあるから、全員同じ口の形にすればいいというものではありませんが。

全パート共通でみられる問題点としては、やはり音の出だしを下から取るケース。とにかく真っ直ぐ入る、音が出た瞬間に出したい音程になるよう、繰り返し繰り返し、癖付けていきます。これは管楽器指導と同じなのかな。
3パートで合唱した時、「さあ」の入りは絶対決めたいので、「うつしだしたね」の最後の「ね」は早めに切ってブレスにあてます。2回目の「さあ」の前の「道をかけぬけー」の扱いは本当に難しいですね。母音が「エ」だし、これは長さを共通理解するしかないのかな。短過ぎるとおかしいし、いつまでも伸ばしてると、次が出遅れます。あとは、本当はバランスなんだろうな。そこまではクラス合唱では本当にいきつかないよね。指揮をしてあげられたらいいのだけれど、ピアノ弾いてるんでね、アカペラでやれるくらいに安定してくればいいのだけれど。まあそれは、2年生になって再びこの曲を歌う時でもいいのかな、とも思う。中1は何かと不安定で、声一つそろえるのにかなり苦労します。まあでも4月の最初に聞いたバッラバラの雑唱よりかは、少しずつ透明度が出てきているのかな。

次は校歌かな。女声の斉唱と男声の斉唱が合わさって混声の斉唱を作り上げる。音域が低いと中1男声はなかなか苦労するんだけどね。これも根気強く、自分が今出せる範囲の音域を確認しながら根気強くやるしかない。
絶対これは4月の最初にはできないこと。今年は、イタリア在住のソプラノ歌手の方に校歌の模範唱を録音していただいたので、最大限活用して、美しく豊かな校歌を作り上げたい。ちなみにピアノ伴奏は、ほぼ弾けつつある。


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