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逃走中の映画化、絶対に爆死するだろうなと思う理由4選+おまけ


逃走中が映画化に

ついに、というかまだ映画化してなかったんだな

逃走中、正式には『run for money 逃走中』は、2004年よりフジテレビで不定期放送されているゲームバラエティ番組である。
簡単に言うと、テーマパークやショッピングセンターなどを舞台に、芸能人が逃走者となり、追いかけてくるハンターから逃げ回る鬼ごっこである。
私は初期のクロノスから観ていたが、ここ5年くらいは1回も観ていない。
理由は後述。

さて、この逃走中というコンテンツはどうもフジテレビで重視されているようで、テレビゲーム、ボードゲーム、ノベライズ、舞台などテレビ番組の枠組みを超えて展開されている。派生作品として『戦闘中』などの番組も放送された。また、初期は深夜放送が主だったが、今ではゴールデン帯や大晦日番組として放送するなど、かなり番組としての格も上がってきている。

そんな逃走中だが、ついに映画化することが発表された。
以下公式サイトより抜粋。

「逃走中」が20周年という節目の年にドラマ映画化!
『逃走中 THE MOVIE』として今夏、スクリーンに登場!
大スクリーンの舞台となるのは賞金総額1億円超、参加総数1000人の史上最大級の「逃走中」!
臨場感抜群、新感覚のアトラクションムービーとして、ハラハラドキドキ、そして時には熱く、時には泣ける物語が描かれる!!
さらにこの映画では超人気ボーイズグループが競演!物語のカギを握る6人の若者を演じる。果たしてその6人とはいったい誰なのか!?

大画面でしか味わえないド迫力の逃走アクション、疾走感、ハンターとの駆け引き…ゲームスタートは2024年7月19日(金)!
間違いなくすべてが規格外の『逃走中 THE MOVIE』を劇場で体感せよ!

『逃走中 THE MOVIE』 映画化決定!! | 東映[映画] (toei.co.jp)

とのこと。

申し訳ないが、絶対に爆死するだろうなと確信した。
100ワニレベルの爆死確信である。

笑ってられるのも今のうち

ただ批判するだけなのも性に合わないので、その理由をいくつか書いていく。

爆死するであろう理由

1.ネタバレのケアが出来ない

逃走中の映画に限らず、全てのエンタメコンテンツにおいて一番配慮しなければいけないことが『ネタバレ防止』だ。
世の中には、コナンが映画化される度に犯人をSNSで書き回る不届き者もいるが、それと同じ現象が起きると考える。
逃走中のキモは『誰が最後まで逃げ切れるのか、誰も逃げきれないのか』というところにある。
逃走者がハンターからの逃亡や、色々なミッションをこなすことで『逃げ切り=賞金獲得』を達成するという大筋が故に、クライマックスを知った瞬間につまらなくなってしまう。

「ああ、この人頑張っているけど捕まるんだな」とか「この人ミッションに参加してないけど最後まで逃げ切るんだな」とか「なんかみんな頑張っているけど最終的には全滅するんだな」とか…ネタバレにより、映画に対するノイズが入ってしまうのだ。
例に出したコナンもそうだろう、誰が犯人かわからないけれど、コナンと一緒に犯人やトリックを想像・推理するから面白いのだ。
SNS全盛期、人の口には戸は立てられぬとはよくいったもので、公開初日からネットはネタバレの嵐になるであろう。
メインディッシュが無いコース料理を誰が食べたいというのかね。
しかもテレビ番組ならまだ時間を無駄にするだけで済むが、映画であればそうはいかない。ネタバレされている作品を、千円、二千円払って観に行く物好きばかりではないだろう。
まあ、ネットを見ないようにすればいいだけの話かもしれないが…なんで映画一つ見るだけでスマホを封印しなくてはならないのか。馬鹿馬鹿しい。

2.通常の逃走中との差別化が難しい

普段テレビでやっている逃走中も、有名なタレントなどを20人ほど逃走者として起用し、CMは挟みつつも3時間くらいの番組として放送している。
何が言いたいのかというと、テレビから映画に媒体が変わることで、そこまで恩恵が出なさそうということだ。
普段が30分番組とか、しょぼいとかならまだしも、(多分)普段から結構頑張って作っている作品が故に『映画化してこのレベル?』と思わせてしまうのではないだろうか。
それだけテレビ番組のレベルが向上しているだけかもしれないが…
映画ということで定石からいけばせいぜい2時間くらいの上映時間だろうが、それ普段のテレビからCM抜き取ったくらいじゃね?と…
上映時間8時間!とかならすいません。笑うけど。

3.そのドラマパートがつまらないんだが

これは人によるだろうが、『逃走中がつまらなくなった』と多く聞く意見として『ドラマパートが茶番で、冗長的』というものである。
かくいう私もそう思っている一人で、昔から観ていたのに観なくなったのはまさにこのドラマパートに辟易としたからである。
こういうことを言うと古参みたいだが、昔(逃走中クロノス~ゴールデン初期の逃走中)は、クロノス社から出されるミッションに対して淡々と処理し、メインどころは逃走者VSハンターのガチ鬼ごっこだったのだ。
いつのまにかドラマパートが本筋に絡んできてグダグダと…観ていられなくなった。『○○時代にタイムスリップして、村娘と百姓の恋が~』とか『この舞台には実はこういう事情があり、ミッションで助けないと~』とか、うっせえ!という気持ちになってしまう。

ということで、映画の紹介文にもある『ハラハラドキドキ、そして時には熱く、時には泣ける物語が描かれる!!』に対しても、いやそもそも逃走中にドラマパートあまりいらんって思っている人多いし、誰が逃走中に泣ける物語を求めてるんや…と思ってしまう。

4.あのネットニュースが痛いよねぇ

先日、逃走中のロケでトラブルがあったと報じられた。
撮影中にスタッフがマンションの出入り口を塞いだり、敷地を無断使用したりしていたとのこと。
またマンション住民が撮影を一時中断するよう伝えたところ、スタッフが『一般の方々と我々は違うんです。静かにしてください』など発言し、撮影を続行したとのこと。
制作会社の『フジクリエイティブコーポレーション』は番組名などを明らかにはせずに謝罪コメントを発表するも、当然炎上が収まるわけもなく…

というネットニュースが報じられ、日も浅かったことから、今回の映画化についての世間の反応は実に冷ややかである。トラブルが起きたのは映画撮影だったのではないか?などの疑惑も飛び、一般の方に迷惑をかけてまで作られたものなど観たくない、等の声も多い模様。

ま、セクシー田中さんの時も散々言いましたが、身から出た錆ですね。

余談 超人気ボーイズグループで釣る気満々

あれ、この流れどこかで…?

あっ、これかぁ!

おそ松さん(おそ松くん)は6人組が主役なのに、9人組のSnow Manを持ってきたのはたまげたが、これもう2年前のことなんすね。

元が逃走中なので、キャスティング自体は違和感なく出来るだろうが、釣る気満々だなぁと少々ゲンナリ。
逃走中のメインターゲットになりにくい若者女子が釣れるから、別にいいと思うけど、こうやってありありと狙われに行かれると冷めますね…

まとめ

コンテンツとしても世間の反応としても、逃走中の映画化は逆風と思うが、まぁ観もしないで言うな!って話ではあるので、超絶暇だったら観に行こうと思う。

批判から逃げきり、興行収入という名の賞金はつかみ取れるのだろうか。


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