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ありがとう。さようなら。またね。

おじいさん、そちらの世界はどうですか。

入院してから、2~3週間で戻ってきてくれると思っていたので、突然のことに、涙が止まりません。

ひ孫の今月の3歳の誕生日をお祝いするのを楽しみにしていたのに。
ひ孫のランドセルを買ってあげたいから、まだまだ長生きするんだと言っていたのに。
もう叶わぬ夢となってしまいました。

誰もおじいさんのことを悪く言う人はいない程、穏やかで優しくて。私の人生には、いつもおじいさんが近くにいて、味方をしてくれました。

本当は、これから生まれる双子を見せたかったな。きっと喜んでくれただろうな。

おじいさんの家に行ったら、いつものように、椅子にちょこんと座って、にこやかに「いらっしゃい!」と言ってくれそうな気がするけど、もうそこにはいないんだね。

もう一度だけ、もう一度だけ、夢でもいいから会いたいな。
まだまだ話したいことがいっぱいあったのに。

でも、もう泣くのは一旦おしまい。
これからは、天国から双子を含めて、みんなのことを見守っていてね。

今までありがとう。さようなら。いつかまた笑顔で会おうね。


先日、祖父が亡くなった。97歳。高齢で、生まれつき体が不自由ではあったが、インテリで、毎日日記を書いて、とてもしっかりしていた。

商品名は出せないが、地元県民なら多くの人が知っている様々な商品を手掛けた。ただ、祖父は自慢することもなく、聞けば話す程度。

祖父とはお別れしてしまったが、その商品を見るたびに思い出す。こうやって、祖父の生きた証がずっと残っていくということは、ある意味ありがたいことだ。私の子どもたちにも、これから話していこうと思う。

こころにぽっかり穴が開いてしまったが、なんだかすぐ近くで見守ってくれているような安心感もある。

「尊敬している人は誰ですか」と問われたら、私はこの先もずっと、“祖父”と答えるだろう。残りの人生、悔いなく生きていこう。

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