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Audible:『上流階級 富久丸百貨店外商部 其の一』~信頼と、ニーズを見つける・つくる目線・関心の持ち方

眼精疲労がひどい身としては、移動時間の楽しみはAudible。ここのところ電車移動・徒歩移動が多かったため、聴ける分量が多かった。

今日はこれ、『上流階級 富久丸百貨店外商部 其の一』。実は税理士登録をした後に、外商のご案内DMが1回だけ届いた。そういうのって超ビップのみと思っていたので近寄らなかったが、この小説を聴くと、ビップにもいろいろいるのだということがわかる。

カリスマ外商の退職に伴い、別部署から異動してきた主人公。
セレブ相手の仕事などしたことない中で、上司について回り、自分で学び、仕事のしかたを覚えていく、開拓していく。

他からきたという強みを活かして、従来と違う対応をしたり、新しい役割を見出していったりの奮闘を応援する気持ちで聴いていた。セレブにもいろいろな方がいて、代々か最近か、同じ代々続くような名家でも世代による感覚の違いがある。代々続くような家では、「家」を継続していくためのセレモニーは重要で、伝統行事のプロデュースも相談に乗ったり引き受けたりする。外国ルーツの方の葬式まで関与する場面もある。そのようなことを家族のみでやることはむずかしく、外部の百貨店という背景を持った人をうまくつかってやっていくというのが興味深かった。

ということで、自分には関係のない話と思ってきいていたのだが、
関係性の中でニーズをあぶりだしたり、仕事を作り出していったりするという発想のひとつひとつが学びになる。続巻も出ているため、引き続ききいていきたい。

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