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按分の有無でだいぶ工数が違う~NPO法人会計

GWはKW(決算ウイーク)、ということで連休2日目も安定の決算日和。

今日の1件目は手こずりました。
規模が大きめで、部門数が多い。
となると、最後の共通経費の按分が手間取るわけです。

私は会計王NPO法人スタイルをつかっています。
以前は「共通部門の配分」で自動計算させていましたが、
今は「配賦」機能を使用して、仕訳として計算履歴が残るようにしています。

按分の作業

最初にやるのは、配賦基準を整えるところ。
が、部門数が多かったり、階層が複雑になっていたりすると、配賦の分母となる金額を確定するのがめんどう。意外と拾い忘れしていたりして、整合性が取れなくなる。

配賦基準さえ決まれば、配賦の登録をして、科目を指定し、配賦する金額を取り込めば、あとはボタン一つでOK。ここはスムーズ。

なんだけれど、共通部門にしているものが多いと按分仕訳漏れが発生することもある。入力後、合計残高試算表で按分元の部門を見て按分漏れがないか要確認。

法人税申告:収益事業+非収益事業=全体になるはずが

 按分後に、財務諸表の注記に記載する部門別損益を作成。これはだいたいうまくいく。

 その次に、税務申告用に収益事業・非収益事業の損益計算書を作成する。これが意外とうまくいかない。

 会計王の「グループ」機能を使用し、「収益事業」グループと「非収益事業」グループに各部門を登録。部門別損益で「収益事業」と「非収益事業」を選択すると、合計は全体の損益計算書と一致するはずが、意外とズレる。部門の数が多いと、収益or非収益の拾い漏れが発生してしまうんですよね。毎年、新規の助成金や委託事業で部門が増えるので、抜け漏れチェックは必須。これ確認しないと、整合性の合わない、間違った決算書になってしまう。

会計王のNPO版で「特定非営利活動」と「その他」を入れるところがあるのだが、あれと同じように収益事業・収益事業以外を登録して、それに合わせた決算書が出るようになるとよいのだが・・・。ソリマチさんに願いを。

明日は平日のため通常運転。
決算以外のお打ち合わせ予定。
久しぶりにお会いできる方もいて、緊張と楽しみとです。

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