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【シルヴィアか?シルヴィオか?~女性形と男性形】

「今のあなたの歌の内容は、女性のために歌っていることになるわよ」


イタリア歌曲をレッスンに持ってきた女性の生徒さん、イタリア語で歌った後に、ティツィアーナ先生にこう言われた。


イタリア語のわからない私は歌詞の意味はわからない。
ただ音楽を聴いているのみ。

が、母語がイタリア語のティツィアーナドゥカーティにとっては、音楽だけではなく、「歌詞」をしっかり聞き取り、「意味」も理解している。

多分、歌詞は、「男性」が「女性」へ歌う恋歌だったのを、そのままの歌詞を変えずに歌ったため、「女性」が「女性」に「恋歌」を歌っている内容になってしまった。

つまり生徒さんに歌っていただいた状態だと、「女性」が「シルヴィアさんという女性」(!)に"愛の歌"を歌っているということになってしまうわけだ。

ティツィアーナ曰く
「現代においては、色々な愛の形があり許容されているから、女性が女性へ歌っても良いのよ。でもまぁ、女性から男性へ、男性から女性へ歌う方が、まぁ一般的かな?」

かくして、歌詞の女性形の名前他、男性形に変えられ、
「シルヴィア」という女性ではなく、「シルヴィオ」という男性への歌に代わった。
そういえば、以前は、逆のパターンもあったっけ?
男性が男性の愛の歌になったりしていたんだった

音楽以前の言葉の問題があるんだね

外国語の歌を学ぶ人には、歌詞のチェックも大事なんだな。

私は、ただ音楽だけを楽しんでいて、歌詞の意味はいつもわからずにいるけど、それは本当に「歌」を楽しんでいるわけじゃないのかもねえ。

歌詞の意味をわかって、歌、聞きましょう!

〜と思い直した声楽レッスン聴講の時間。

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tizianaducati #soprano 

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