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【万年のご縁を願って“万年筆”】

“ペンは剣より強し”という名言がある。この真意は「言葉は暴力より勝る」ということで、筆記用具「ペン」と武器「剣」の強さの比較ではない。
 しかし最近、何か書くとき、もっぱらパソコンやスマホ、キーボードの使用がメインである。
 特に執筆する職業の方々は「ペン」という筆記用具を使用することは、劇的に減っていっているのではなかろうか。筆記用具「ペン」の力は昔々に比べると凋落している。(ペンからキーボードに取って代わられたのである。) 
その筆記用具の中でも、"万年筆"は、特に使われなくなっている筆頭ではないだろうか。以前はお手紙を書くときなど使ったものだが、今は手書きの封書のお手紙やお葉書もEmailやSNSに代わっていってしまった。それはそれで時代のニーズであるから、もはや流れに逆らうことは出来ない。
 さて、そんな事を書いておきながら、私が本日、友人R女史へのプレゼントとして選んだのは、時代錯誤になりつつある万年筆であった。
 Rさんには、本当にお世話になりっぱなしだった。何かお礼をしたいと思いながら、もう数年も経ってしまっていた!
何故、グズグズしていたかと言えば、何が彼女にぴったりか思い浮かばなかったからである。
もちろんお菓子とかマグカップとか全く浮かばないわけではなかった。しかし、Rさんへのプレゼントには、ピンとこず、イメージに合わないものを贈りたくなく、気づけば数年間経っていた。
Rさんにしてみれば、私から何かお返しをもらおうとかそんなことは露も思っていない事は、私もよくわかっている。
ただ、私も「感謝の気持ち」を「形」にしてお返ししたい。 
何が良いのか?そんな気持ちが届いたのか、先日、Rさんの話から「ペン習字」的なものを始めたことを知る。しかし「ボールペンだと腕が疲れて~」とおっしゃっていたのを聞き逃さなかった。(!)
そのとき、Rさんには万年筆!とひらめいた。教育者である彼女には万年筆は似合っている。一方的な選択のプレゼントだが、ご縁も「万年」続くようにと願いを込めて…である。
#万年筆

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