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【続・万年筆談義】

  昨日からの続き・・
万年筆を置いてあるお店に足を運ぶと、ベテランとおぼしき男性の店員さんがお一人!他にお客さんもいない。やった!ラッキー!目利きでない私には目利きのスタッフさんはありがたい!

「すみません、プレゼントに万年筆を・・と思っているんですが。この万年筆、ありますか?」と私が使っている万年筆を取り出し見ていただく。愛用の万年筆は、軽くてインクが良く出て、書くのに力がいらない。力を入れなくてもサラサラ書ける私と同じ万年筆ならまず間違いない!と手持ちをまずみてもらった。この万年筆があれば、同じものをプレゼントしよう。

しかし、「このシリーズはボールペンやシャープペンはありますが、万年筆はもう製造しておりません。」との回答。
そうか、ないか・・。ショーケースに目を向けると、あれ?以前より陳列されている万年筆の数はぐっと少ないような気がする。代わりにボールペンが増えている。聞いてみると、プレゼントには、最近、ボールペンがよく出ているとのこと。
そうか、昔は、高校や大学入学の際、お祝いに「万年筆」が定番の時代もあったように思うが・・。今や万年筆よりボールペンの方が使用頻度、高いだろうな。

私と同じ万年筆を!と思っていた出鼻はくじかれた。しかしこういう時、ベテランスタッフの方はありがたい!アドバイスをいただこう!

「予算はこのくらい、一番望むのは、軽くて書き続けても、手が疲れない、優しい雰囲気のデザイン、この条件であれば、どのブランドでもかまいません!」
ベテランスタッフの方は「はい、わかりました!」
ショーケースに並んでいる万年筆から選んでくださったのが、上品なデザインパイロットの万年筆。試し書きもさせていただいたが、軽くて、日本語、書くには、やはり日本製が一番と思わせる書き心地。
「女性の方でしたら、このくらいの細さと重さがよろしいかと思います。パイロットやセーラーは日本語の細かい文字を書く場合は、外国製よりも細やかに書ける場合が多いですよ」とも教えていただく。
「そうなんですね!これにします!喜んでいただけると思います!
今日は下見のつもりで、まさかこんなにトントン拍子に決まると思いませんでした。ありがとうございました!」と即決。
万年筆のような筆記用具は、ベテランの方のご説明がありがたい。
こういう方と話せる時に質問してみよう!ともう一本、私物の別の万年筆を取り出し、見てもらった。
「この万年筆、デザインが好きで買ったんですが、最初お見せした万年筆と同じメーカーなのに、何となく書くのが大変なんです。」と伝えたところ、「これはお客様の手には重くて太いですね、男性がお使いになるくらいの重量と太さがありますから。」
なるほど!そうだったのか!一瞬で見抜かれ、私の謎が瞬時に解けた。手品を見せてもらった後のような気分、筆記用具の練達の士に感謝である。
#万年筆 #とうじ #筆記用具 #福岡市

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