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表現再考:鳥の話、その一

 七十二候の中に鳥はよく出てきます。本朝と宣明暦を比較すると圧倒的に宣明暦の方が多いです。

本朝七十二候の中に現れるのは、
黄鶯睍睆/雀始巣/玄鳥至/鴻雁北/鷹乃学習/鶺鴒鳴/玄鳥去/鴻雁来/雉始雊/鶏始乳の10項目です。

雀、鴻雁、玄鳥、鷹、鶺鴒、雉、鶏、黄鶯の八種類です。

雀、玄鳥(ツバメ)、鶏、は身近な鳥ですし、鴻雁は、雁をはじめとする大きめの渡り鳥のことのようです。

雉は、国鳥でもあり、身近な存在だったでしょう。また、大空を羽ばたく鷹も普段よく見かける鳥だったのでしょう。

黄鶯は、コウライウグイスで、渡りの途中で、寄ることはあっても、基本的には日本にはいない鳥です。

鶺鴒は、イザナギ、イザナミの国産みの神話の中にもあらわれますから、身近でもあり、神域との繋がりを示すものなのでしょうが、惜しむらくは自然に離れてしまってる私は、意識して見たことはありません。


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