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表現再考:コートの襟を立てて

 そろそろ、空気も乾燥してきて、冬の訪れをより強く感じる頃でしょう。

 朔といえば、太陰暦では一日、新月の日のことですが、朔風は北風のことです。天子は南面すといいますが、天子は北に座ってますし、北極星など、動かぬ点、北というのは始まりの点でもあるのでしょうか。

 小雪の次候は、「朔風払葉」です。北風が、落ち葉を吹き払うさまを表現したものでしょう。

 中島みゆきの歌に「お前の家」というのがあります。その中の歌詞で「コートの襟を立てて、私は仕事場へ向かう」というフレーズがあります。
 マフラーを考えはじめるとこの歌を思いだします。

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