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展示感想:Gallery Face to Face 見逃しセレクション展-PART2 

Gallery Face to Face 見逃しセレクション展行ってきました。

松本みさこさんの作品は、以前のグループ展とは違い大きめの作品がだされています。

アクリル画に、コラグラフなどのさまざまな手法をとりいれた彼女の作品は、大きな画面では、質量感に満ちています。

 童画作家である彼女の作品は、動物などの生きている存在が描かれていますが、そのフォーマルな要素を省いたとしても、具材の質感を伴う描出が、力強く作品を支えるようにおもいます。

國川裕美さんは、石彫の方ですが、今回は、陶芸、焼き物をだしております。


 彼女の作品の魅力は、ざらざらとして砂岩の質感にもありましたが、焼きものとしてあらわれたツヤ、色彩が新鮮な印象があり、新しい彼女の魅力をかんじました。



樹乃かにさんの作品は、入口の横の小部屋にならべられていました。

小品がいろいろと、陳列されていましたが、小さな木の箱の上に焼き印を押されたように描かれた不在のなかの存在として、彼女らしさを感じました。

横にある砂時計ですが、秩序と混沌、平和と破壊が、小さな隙間を通じて通い合っているかのようでもあります。
とくに下の器の中の表現は、バラバラになってしまったものが、砂浜につくったお城みたいなもろさを感じるように思いました。

イマージナリーな世界を写しとるような作品を林さんは、つくっていましたが、作品の中の存在の感覚を大切にするように変化してきているようです。


まるで鳥が雛に餌をあげるときのクチバシの感じをあらわしているごとくかもしれません。

若井真由夏さんは、風が吹いてくるような風景を表現していて、彼女の作品の前では、地中海南岸の空気を感じます。

今回は、その中に混ざり込むように人物が描かれてました。
色の中に沈み込むような、輪郭。そこに隠れようとしてもあらわれてしまうわたしの姿を感じました。

来週もやってます。落ち着いた空間を味わいください。


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