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表現再考:清明

 二十四節気、今日から清明です。天球図では、春分が黄経0度ですから、黄経15度くらいにあたります。春分の次ですから、質実ともに陽になった頃で、全てが明るく、清らか瑞々しくにある時期です。
「清浄明潔」という言葉からとられているそうです。

 清明は、本朝の七十二候では、玄鳥至(つばめきたる)から始まり、鴻雁北(こうがんきたへかえる)虹始見(にじはじめてあらわる)です。まとめて眺めてみると、空を見上げる姿を想います。
 宣明暦では、七十二候は、桐始華(桐の花が輝き始める)、から始まりますが、この桐は、アオギリで日本のいわゆる桐とは違い鳳凰がすむ樹木とされ重要な木のようです。
 それに続く田鼠化為鴽は、モグラがウズラになるという意味で、地中に生き物が、地上の生き物になる、そして空が晴れて虹が見える、虹始見に続きます。陽の盛りである夏に向けて森羅万象が動き出すそんな感じでしょうか。

 梅雨が訪れる前の柔らかく暖かな空を楽しみましょうか。

 もうすぐ、旧暦の三月が始まります。

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