11/2(木)のマーケットレポート

おはようございます。
昨晩の米国株式は、昨日同様主要3指数に加え、小型株のラッセル2000もすべて上昇でした。
主要3指数は1.5%以上、小型株のラッセル2000にいたっては2.67%と大幅上昇でした。

S&P500は200日移動平均線を飛び越え、21日移動平均線も一気に上抜け、50日移動平均線に近づいています。

騰落株線といわゆるAD Lineもすべての指数で上向きになってきているのもプラスだと思います。

【米国市況】S&P500は4月以来の大幅高、雇用統計控え-150円半ば

長期金利

昨晩の株価の上昇の後押しとなったのは、長期金利の大幅低下(債券価格上昇)です。
昨日のFOMCや米国債の四半期入札の影響が大きいです。

米10年債利回りも短期トレンドの21日移動平均線を一気に下抜けて50日移動平均線に近づく勢いとなっています。

為替

為替は、米長期金利の下落の影響もあり、円高ドル安になりました。
ただ、日米金利差ほどは下落していない感じがします。

原油

原油は4日ぶりに上昇しました。
Bloombergによると「ドルが下落したことで、原油の投資妙味が高まった。米金融当局が利上げ終了の可能性を示唆し、原油の需要見通しが改善した。」

とのことです。

経済指標

昨晩も重要経済指標の発表がありました。
米新規失業保険申請件数では、継続受給者数が6週連続で増加し、失職者が新たな仕事を見つけるのが一段と難しくなり始めていることで、労働市場も冷え込んできていることを示していると思われます。

これ以上に興味深かったのは米労働生産性指数でした。
この指数が約3年ぶりの大幅な伸びとなったことで、いわゆる「賃金・物価スパイラル」の
悪性インフレを抜け出す可能性が高まっているのではと思います。

これは、経営者が積極的に効率性を重視していることが大きいと思いますし、これにはAIも寄与していると思います。
実際、低金利下では利益の伸びよりも売上高の伸びの大きい企業の方が株価上昇している傾向が強かったと思いますが、金利上昇してからは、それらの企業の株価(バリュエーション)は大きく低下し、代わりに利益をしっかり出す企業が株価を上昇させているなと感じていました。

また、売上高の伸びを重視していた企業も、利益を出す方向に方針転換出来た企業は株価下落から立ち直ってきている印象です。

米労働生産性、3年ぶりの大幅上昇-単位労働コストは低下

米失業保険の継続受給者数、6週連続で増加-職探しの長期化示唆

個別決算

今年の株式マーケットをけん引していたいわるゆ「マグニフィセントセブン」の最後、かつ世界最大の時価総額を誇る
アップルの決算が先ほど発表されました。

売上高は前年同期比マイナスでしたが、しっかりとアナリスト予想を超えた決算でした。
現時点ではアフターマーケットで3%を超えるマイナスとなっています。

ただ、個人的にはサービス売上高がしっかりとアナリスト予想をクリアしていたので、それほど心配していません。

アップルは減収、中国市場や「Mac」の売上高が市場予想下回る

センチメント

昨晩も長期金利低下、株価上昇にも関わらず、センチメントはFEARの水準です。
VIXもさらに下落しています。

本日は雇用統計の発表です。
特に平均時給に注目しています。

引き続き、しっかりと数字を見極めていきたいと思います。

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