10/06 レポート
おはようございます。
昨晩のマーケットは雇用統計の数値の強さで売られましたが
内容が明らかになるにつれ、反発し大きな上昇で終わりました。
UAWがスト拡大を見送ったというニュースも後押ししたと思われます。
【米国市況】株上昇、雇用統計後の売りから反発-円は独歩安
UAWがスト拡大を見送り、GMから譲歩勝ち取る-協議進展
注目だった雇用統計ですが、雇用者数という観点からは予想を大幅に上回りました(2倍以上)
この数値を見て、一旦株価は下げました。
内容は、民間サービス部門やレジャー部門の伸びが顕著でした。
ただ、雇用者数の伸びに反して、平均時給は予想を下回りました。
前月からの伸びも鈍化しました。
これは、今回の雇用者数の増加が時給が低いパートタイム労働者だからです。
ここ数か月、正社員の雇用者は減少、パートタイム労働者は増加しています。
これは、賃金インフレという観点からは望ましい結果になりつつあることを示していると思います。
9月米雇用者数、予想大幅に上回る伸び-追加利上げの論拠強まる
結果として、長期金利も結果的には前日から上昇で終わったものの
雇用統計の発表直後の急上昇からは落ち着いて終わりました。
雇用統計の結果を受け、金利の見通しも変化しています。
11月利上げ確率が後退した一方で、12月の利上げ確率が上昇し
来年の利下げの時期が早まりました。
FRBは年内の再利上げに傾斜へ、9月の米雇用者数が予想を上回り
為替も長期金利の動きと連動するように、円安で終わったものの
雇用統計の発表直後の急激な円安からは落ち着いて終わりました。
原油は昨晩は大きなニュースもなくほぼ横ばいで終わりました。
FACTSETでの通期EPSの前回比は
2023年 +0.04%
2024年 -0.04%
バリュエーションは、S&P500の12ヶ月先PERは17.7です。
このPER は5年平均の18.7を下回りますが、10年平均の17.5を上回っています。
これらを総合した予測ですが
S&Pの
2023年末の株価見通しは4,424.59(前回比 -0.10%)
2024年末の株価見通しは4,727.07(前回比 -0.09%)
です。
現在の株価と比較すると
2023年末の株価見通しで+2.62%
2024年末の株価見通しは+8.85%
です。
来週も重要指標の発表が控えていますが、水曜日のPPI、木曜日のCPIは注目です。
センチメントも昨晩の株価上昇でFEARに改善しました。
いよいよ来週からQ3決算発表が始まります。
この内容次第では、株価もセンチメントも大きく動くことが予想されます。
まだ買い場ではないと思っていますので、しっかりとデータを見極めていきたいと思います。
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