新入社員迎え入れ | オン・ボーディングで大切なこと
こんにちは!今日のnoteは、こんなテーマで書いてみたいと思います。
正月も明け先週半ばから仕事に復帰された方も多いのではないでしょうか?私もそんなビジネスマンの1人です。
ただ、この2023年の仕事のスタートは例年とは少し異なりました。新たにチームに新メンバーを迎え入れることとなったのです。
とはいえ今回迎え入れたのは、正社員ではなく専門派遣社員の方。正社員に比べると迎え入れの準備も比較的少なく、12月の忙しさにかまけて、十分な事前準備を行わずに臨んだ初日でした。
仕事始めの日に人を迎え入れたのは、これまで約20年のキャリア人生の中で初めてのこと。また自分自身が責任者として関わるのも久しぶり(たぶん7~8年ぶり)のことです。
要するに、ほぼ初めての経験だったということですね。でもね、結構うまくいったように思うんですよ!😁
今日のnoteでは、そんな新しく入社された社員の方と2日間みっちり行った受け入れの研修を私自身が振り返ってみて、うまくいったなと思う点を紹介してみたいと思います。
オンライン化が進む中で、私たちはどう新しく入社する社員を迎え入れていくべきか、皆さんの参考にもなれば幸いです!
まずは、しっかりと時間をかける
正社員・派遣社員問わず、入社する人が最初に感じること、それが不安です。
新しい環境への不安
人間関係への不安
自分が任される仕事への不安
いろんな不安が脳裏をよぎります。
「みんな淡々と仕事をしているけど、仲良くなれるのだろうか?」とか、「経験を活かせる仕事だって聞いては来たけど、本当に自分にもできるような仕事だろうか?」とか。全貌が見えないので、どんどん不安で妄想を広げていっちゃうんですよね。
なので、とにかく最初は独りになる時間を極力少なくしてあげるってことが大事なんじゃないかな?って私は思います。
私の場合、最初の2日間はほぼ全て、今回の新入社員の方と一緒に行動しました。業務説明の際はもとより、デスクでは常に隣をキープし、パソコンや携帯電話のセットアップを手伝ってあげたり、出てくる疑問に答えたり。もともと予定されていた私の会議にも一緒に参加してもらったりもしました。(内容が複雑で本人が混乱・退屈しそうなものは除きます。)
すると、徐々に打ち解けていけるんですね。「あぁ、この人の仕事のスタイルってこんな感じなのか!」とか、「まぁ困ったらいつでもこの人に聞けばいいや!」とか。そんな感覚がついてくる。
また、フォローアップの時間も用意してあげることも重要です。
具体的にはオン・ボーディング実施以降の1 on 1。Dailyでの1 on 1を提案しました。結果的に「ぜひお願いします!」と反応が返ってきました。今回の新入社員の方は、エキスパートな方でしたが、それでもやはり不安はあるようです。提案してよかったなって思います。
話せる範囲は、詳らかに話す
これはなにも業務の詳細を説明するということではありません。
いや、むしろこの最初の2日間、業務の詳細について話すことはほぼありませんでした。(そもそも私自身が実務の詳細をわかってないので、それは無理w)
詳らかに話すのは"業務の詳細"ではなく、"過去・現在・未来の状況"についてです。
なぜ、その方に入社いただいたのか?
入社いただくまでの諸々の経緯や苦悩
リーダー(私)の経験と特性
メンバー(部下)の経験と特性
チームにおける課題
1年後までの未来予想図
ですので、資料はほとんど用意しなかったんですね。(というより、時間がなくてできませんでした^^;)でも基本新たに資料を作る必要はないと思います。
私の場合、過去に別目的で作っていたパワーポイントや報告書、業務分担表などを見せつつ、あるいは単に口頭で、そして時にはホワイトボードなども活用し、とにかく状況を理解いただくことに時間をかけて説明を行いました。
すると徐々に見えてきたんだろうなって思います、何を期待されて今ここにいるのか?っことを、新入社員の方が。
ご本人にお伝えしました。1年後の着地点から考えると、来週からメンバーに実施してもらう実務の引き継ぎは、あくまで通過点だということを。まずは、一旦業務を理解するために、メンバーからの引き継ぎを受けていただきたい。でも、その後は、先ほどお見せした"未来予想図"に合わせて、形を変えていくことが必要だということを。
この辺りの想いは、通常引継ぎ資料に落ちることはありません。あくまで、想いとして本人に伝えるしかない。でもそうすることで、新しい化学反応が生まれるようになると思います。
キャリアのことについて話す
正社員ならまだしも、派遣社員についてもすべきなんですか?って思われる方もいらっしゃるかもしれません。ですが私、これ雇用形態に関係なく必要で、かつめちゃくちゃ大事だなって思うんです。
なぜそう思うかというと、人は機械とは違って、誰もが何かに貢献したいと思うからこそ、モチベーションのスイッチが入り、パフォーマンスが発揮されるからなんですね。
そのためには、まず双方のキャリアヒストリーについて知ることが近道なんじゃないかな?って思うのです。
なぜなら、そうすることで、相手の武器を知り、自分の武器との掛け合わせの中で、じゃあどういった戦術を組むのが、より敵を早く倒すことに繋がるのか?って考えることができるようになるからです。
以前にこちらのnoteで、転職はドラクエだ!って話をしたのですが、まさにコレ。その新入社員の方のこれまでのヒストリーをより詳しく知ることで、過去のジョブを知れるだけでなく、得意なことをより粒度細かく確認できるようになると思うのです。(ドラクエで言えば、攻撃系魔法が得意とか回復系魔法が得意とかの情報のみならず、メラ系かヒャド系かバギ系どれが得意か、あるいはさらに上位呪文が使える可能性があるか?みたいなところまで。)
そうすると、より細かな視点で適材適所が行えるようになる。そしてひいてはそれが、その方の、そしてチーム全体のパフォーマンスの底上げに繋がり、チームへの貢献度も高まるため、エンゲージメントも高まる、そしてそれが次のキャリアを開花させるように思います。
最後に
色々気づきの多い初動2日間でしたが、幸いだったのは、まだ日本もグローバルも動きがスローだったことです。そのため、オン・ボーディングに躊躇なく十分な時間を投じることができました。
物理的にも精神的にも余裕がないと時間は取れないし、話していても焦りが出ちゃうと思うんですよね。結果、オン・ボーディングをやったはいいけど、実りある時間だったかが怪しい・・・ということになる。つまるところ、やるからには普段の仕事はきっぱり諦め、全力投球でオン・ボーディングにあたることが大事だと思うんです。
少なくとも、その日・その時間だけでも、その新入社員のために「私は、あなたのことを全身全霊で信頼しているし、誰よりも大切なメンバーだと思っていますよ!」という態度を示せるかどうかだと思います。
金曜のオン・ボーディングの最後の方で、今回のアサインの裏側にあったドラマについて新入社員の方からストーリーをお聞きすることができました。
10月くらいに急に上司から電話がかかってきて、今回のプロジェクトへのアサインについて打診があったようです。
得体の知れないプロジェクトへのアサイン。あったことのない相手、今までの仕事とは少し毛色の違う相談内容に、最初は不安を感じられたようでした。
ですが、有り難かったのは、責任者である私が、気さくでなんでも相談しやすい人物である、という情報を営業の方よりインプットいただけたこと。
実は、その派遣元の営業の方とも、これまでそれほどお話をしてきたことはなかったんです。この人材派遣のことを相談してから、派生的に色々な仕事上でのやりとりが増えていった。その中で、私のことをそんなふうに感じていただけていたなんて、ほんと感動したんです。
やっぱり普段から誠実でいることが、ひいては自分の知らないところでの評価や信頼につながっているんだなって改めて感じました。
今年1年は周囲からは一にも二にも「大変な年だ・・」と言われていますが、幸先の良いスタートでなんとなく結果的に全て上手くいきそうな気がします!^^
さて皆さんはこの1年どんなスタートを切られましたでしょうか?(あるいは切られるでしょうか?)
日々仕事に追われる毎日かと思いますが、そんな中でも社員とのコミュニケーション、雑談。そんなものを大事にしていっていただけると、いい1年が開けていくように思います、きっと。
今週も最後までお読みいただき、ありがとうございました✨
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