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ニッチな人材になるには?について考えてみた。

こんにちは!今日のnoteは、自己の人材戦略について書いてみたいと思います。

先週、はるさんのVoicyを聴いていたら、「ニッチを探せ」というテーマで話をされていました。

なるほどー、"ニッチ"ねぇ〜って、なんとなぁ〜く聴いていたんですが、そういえば自分のキャリアもだいぶニッチなところに来たなぁと、ふと思ったんですよね。

学生時代からなんの取り柄もなかった私が、なぜ今やニッチな分野で働けているのか?これってもしかすると誰かの役に立つんじゃないだろうか?
ふとそんな風に思ったのです。

そんなことで、今日のnoteは、私のキャリアの軌跡からニッチな分野にたどり着いた経緯を振り返るとともに、ご自身のキャリア戦略に悩まれている方へ、私なりのアドバイスを書いてみたいと思います!

安全性情報部というニッチ領域

私が今働いているのは、医薬品医療機器等の安全性情報副作用などの情報を取り扱う部門です。薬機法と呼ばれる法律の下で製品を製造販売している企業、例えば製薬会社、化粧品メーカーなどには、必ず存在する部門で、業界内では、Pharmacovigilance(PV)部門と呼ばれています。

会社の規模からすると、PV部門はとてもニッチな存在です。扱う製品の種類によって必要人員数は異なりますが、従業員が1000名を超える規模の会社であっても、数10名程度。扱う製品によっては、この規模の会社でも2~3名しかいないというところもあります。まさにニッチ領域なんです。

従業員も薬剤師の占める割合が高く、そうでない方もまぁ皆さん学歴が本当に高い!こんなある意味"エリート集団"の中に、なぜか一匹泳ぐ"スイミー"のような存在、そうそれが私なのです

以前のnoteでも触れましたが、私はいわゆる世間的には普通の私立大学を普通の成績で卒業した冴えない一新卒社員でした。そんな私が流れ流れてたどり着いたのがこの領域。どうやって辿り着いたのか?について少し書いてみたいと思います。

掛け合わせこそ、最強の人材戦略

私は、一塊の営業マン(製薬会社ではMRと呼びます)でキャリアをスタートさせました。今振り返っても、まぁ冴えない営業マンでした。^^;

営業成績に目立った実績はなく、それ以外でも人一倍長けたスキル(例えば、英語力・エクセルスキル)を持っている訳ではありませんでした。

唯一人よりちょっとできたのは、パワーポイントの作成です。営業会議のテンプレートを作ったり、全員分の資料を取りまとめたり。

ここにある種の自分の強みを見つけたんですよね。

そうだ、これをもっと伸ばせる職種に就けば、自分は特技を活かして仕事できるんじゃないだろうか?って。

ここから私のキャリア挑戦が始まりました。

まずは、このスキルが使えるようになるためには、違う部署での仕事を獲得しなければなりません。ですが、そこに壁が立ちはだかります。そう「英語力」です。

外資で働いていたので、特にその傾向が強かったのですが、本社の部門に異動したいとなると求められるのが英語力。私は英語力の向上を求めて語学留学を決意します。

この段階での私のabilityは以下の通りです。

製薬会社MR経験者 ✖️ プレゼンがちょい得意な人

語学留学から帰ってきたことで、以下のようになりました。

製薬会社MR経験者 ✖️ プレゼンがちょい得意な人 ✖️ 英語がちょい話せる人

ポイントは、11つはそんなに大きな熟練度ではないということです。

ですが、こういったちょっとした「経験」や「スキル」を積み重ねていくと、どんどんニッチな人物になっていくのです。

留学後、次の会社に入ったことで、次なる「経験」や「スキル」が追加され、また次の会社に転職したことで、さらに追加がされていきます。気づけばこんな感じになっていました。

製薬会社MR経験者 ✖️ プレゼンがちょい得意な人 ✖️ 英語がちょい話せる人 ✖️ マーケットリサーチ職経験者 ✖️ チームリーダー経験者 ✖️ 薬機法規制業務経験者

繰り返しになりますが、11つはほんの些細な経験やスキルです。ですが、これだけ多くのベーシックがあるだけで、かなり重宝される存在になれました。

さらにここに、SNSでの発信を付け加えると、さらに超ニッチな人物が完成します。

製薬会社MR経験者 ✖️ プレゼンがちょい得意な人 ✖️ 英語がちょい話せる人 ✖️ マーケットリサーチ職経験者 ✖️ チームリーダー経験者 ✖️ 薬機法規制業務経験者 ✖️ LinkedInでキャリア公開 ✖️ noteで情報発信

はまるスポット職種はどんどん狭くなって来ていますが、どこの会社に転職しても、自分と似たスキルセットを持つ人に会わないので、完全に他者と差別化が図れているように思います。

ニッチは"目指す"ではなく、気がづけば"そこにあるもの"

愛はきっと奪うでも 与えるでもなくて 気がつけばそこにあるもの
街の風に吹かれて 歌いながら妙なプライドは捨ててしまえばいい
そこから始まるさ
Mr. Children | 名もなき詩

すみません、思いっきり横道に外れてしまいました^^;

で、結局じゃあ私が当初からニッチになろう!ニッチを目指そう!と思って行動していたか?というと、そんなことはありませんでした。

自分のやりたいこと、できること、やってみたいことに、なんとなく向かっていったら、たまたま結果としてこうなっていたんですよね。

だから、私は思うんです。最初からニッチを目指そう、見つけようとするんじゃなくて、自分の心に向き合い続けて、やりたいことをやればいいんだって。

ただし、そのために持つべきマインドが1つだけあると思います。それは、常にフットワークを軽くしておくということです。

私の場合、「経験」や「スキル」が積み重なったのには「転職」が強く起因しています。転職を経験していなければ、恐らく会社が気を利かせて私に希少な経験を積ませてくれるようなことはなかったでしょう。(ってか、実際そんなラッキーはほとんどなかったです。)

思い立ったが吉日。すぐに行動することです。

思い返せば、私は留学を決意したのも、転職しようと決めたのも、そう思った瞬間に、次の動作を行っていました。

留学なら、まず留学で有名な旅行代理店の説明会に申し込みました。転職なら、まずいつもはスルーしているエージェントからの求人案件に対し、「この案件、ちょっと気になります。一度話を聞いてみたいです!」と返事をしました。

すると、話がトントン拍子で進むのです。
(だって相手はその道でのプロですし、なんと言っても商売ですからねw)

留学なら、ビザが発券されるまでには◯◯と◯◯と◯◯が必要なので、いついつまでにこれらの書類を用意してください。とか。

求人なら、いついつまでに、レジュメと職務経歴書を用意してくださいね。とか。そんな感じです。

次のアクションは、否が応でもお尻を叩いてくれる人が出てくるんです。

そうすると、もうやるっきゃない!ってなります。あとはその流れに身を任せて、ただひたすら実行・実行・実行です。

だから、自分を信じろ

これが今日の結論です。

私は、本当になんの取り柄もない1営業マンでした。ですが、誰よりも強く胸に誓って言えることがあります。自分を信じていたことです。

何をするにも最初は実力などありませんでした。英語しかり、他のビジネススキルしかり、実績しかりです。

ただ私は、誰よりも自分の心に対して正直だったんじゃないかな?って思うのです。

「こうしたい」「こうなりたい」「こう暮らしたい」全てが具体的に見えていた訳じゃないですが、普段からぼんやりと自分の心が揺れ動く瞬間に正直になり行動してきた。これが今のニッチな私を作っていると思うのです。

Lead the Self。私の尊敬する伊藤羊一さんがいつもおっしゃっていることですが、まずは自分を信じて、心に正直に向き合ってみませんか?

きっと、いつの日か気づけば、そこにいるのは、ニッチなあなたに違いありません😁

今日も最後までお読みいただき、ありがとうございました✨

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