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船上の公民館の跡地

今夏、千葉市民ギャラリー・いなげでの展示でも見かけた、プールに浮かぶ船が公民館だった古い写真。一緒に展示を見た夫と、どこにあったんだろうと、その写真のそばに展示されている古い地図を見たが、よくわからなかった。

その場所、高洲スポーツセンターへ、一昨日、子どもの用事で行った。

一昨日が2度目。一昨日は、写真を撮ってきた。

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先週末、初めて行ったときには、エントランス脇の、こじま展示室という、小さな展示室にふらりと入り、その古い写真の跡地にいることに驚いた。が、そのときは、あまり元気なく、ぼんやりと、素敵な建築だなぁと思って終了だった。

体育館内部のデザインも、エントランス内部も、建物全体がとても完成度の高いデザインだと思った。外から見る体育館は、漏れてくる光の模様もきれいだった。後から置かれている設備は、そういったデザインの良さとは関係なく、よく見かけるような物で、ちぐはぐな感じなのだが。

今の新しそうなスポーツ施設も素敵なデザインだが、船を公民館として残すなんて、昔の人の考えもイノベーティブだと思った。

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こじまというのは、公民館になったときの船の名前。元は海軍の船で、別な名前だったようだ。埋め立て地とはいえ、海辺までは遠い陸地に、船が残されていたのは、昔は海だった頃の名残のようだった。

また自分が、海底から出てきた、妖怪か何かになったような気がした。