京都外国語大学CEP 2023
2023年8月21日~9月1日の12日間、今年度も京丹後市観光公社と共に京都外国語大学CEP(Community Engagement Program)全12日間の企画と当日の運営に携わらせていただきました。
今回京丹後にフィールドリサーチとして来てくれたのは、京都外国語大学・国際貢献学部・グローバルスタディーズ学科の15名。
その内の約半数は外国籍と非常に国際色豊かなプログラムとなりました。
また、今回は例年までと比較し12日間という長期のプログラムだったこともあり、約31名の地域事業者や団体、個人の方々にご協力いただき非常に密度の濃い12日間となりました。
この記事では、その一部をご紹介させていただきます!
CEPテーマ別行程
今回各コンテンツごとに学びのテーマを設けました。
【環境】海の環境について考える
プログラム提供者:丹後エクスペリエンス
余根田 直樹さん
割烹の宿 こばま荘
・ビーチクリーン、プレシャスプラスチック工房見学
・網野最終処分場見学(海ごみや家庭ごみの最終処分場)
⇒海ごみの現状とその改善策について考える
・ビーチコーミング・シーグラスアート作品作り
⇒ゴミをアートの文脈で捉えてみる
【観光】地域の資源を活かした観光コンテンツ作りについて学ぶ
プログラム提供者:バーベキューガーデン無人島
京丹後森林公園スイス村
京丹後舞輪源蒸留所
KISSUIEN Stay&Food
蒸-五箇サウナ-
豪商稲葉本家
・スキー場跡地での瞑想体験・オーガニックブルーベリー狩り体験
⇒スキー場跡地を活用した観光客誘致の取組について体験する
・ジン蒸留所見学
⇒地域の自然資源を使用したジン・ハーブ作りの取組について知る
・KISSUIEN Stay&Food 講演
⇒地域密着型ホテルの経営理念について学ぶ
・村の中に出来たアウトドアサウナを体験する
⇒サウナによるコミュニティづくりや村の活性化の取組について体感する
・豪商稲葉本家にて、まちの歴史について知る
⇒まちの歴史を守り、発信し続けるための取組について知る
【U・Iターン】地域×地元の高校生
プログラム提供者:京都府立緑風高等学校(網野学舎) 企画経営科
roots(京丹後市未来チャレンジ交流センター)
・緑風高校ローカルガイド班による琴引浜や静神社等ガイド
・緑風高校企画経営科による地域の特産物を使用した地域事業者とのコラボスイーツ試食
⇒高校生が地域の魅力を知り、発信する取組について体験する
・roots 相談員稲本さん講演・意見交換
⇒高校生がやりたいことを実現するための環境づくりについて学ぶ
【まちづくり】まちの活性化に取り組むプレーヤーから学ぶ
プログラム提供者:こまねこまつり実行委員会
HATAYA.
まちまち案内所
地域おこし協力隊 谷村えりさん
ヒロセ工業(株)
・こまねこ絵付け体験
⇒まちのシンボル「こまねこ」を使ったまちおこしについて体験する
・HATAYAにて、建設中のゲストハウスでDIYお手伝い
⇒旅人とローカルがつながるゲストハウスづくりについて学ぶ
・まちまち案内所にて、地域のハブづくりについて学ぶ
・谷村えりさん講演
⇒移住や、空き家の活用についてその実体験を知る
・ヒロセ工業(株)にて、地域の産業について知ってもらうためのショールーム・オープンファクトリーづくりについて学ぶ
【伝統産業】地場産業・伝統産業について知り、未来につなぐ
プログラム提供者:丹後ちりめん織元たゆう
網野神社
小嶋庵
金刀比羅神社
丹後織物工業組合
西途さん、青木さん、東村さん
・地場産業「丹後ちりめん」について知る
・丹後ちりめんと地域の繁忙・歴史について学ぶ
・着物を次世代につなげるための取組について学ぶ
・伝統産業をより多くの方に触れてもらうための取組を体験する
【一次産業】農業・漁業に触れる
プログラム提供者:(株)田園紳士
エチエ農産
てんとうむしばたけ
野木源
牡蠣養殖 豊島さん
・廃棄される野菜や果物を活用した商品開発や取組について知る
・有機農家てんとうむしばたけにて食と健康について学ぶ
・野木源にて保存食としてのお米の商品開発について知る
・漁業が抱える課題について知る
プログラムを終えて…
今回6つの学びのテーマに沿って、多くの事業者の方にお世話になり様々な体験を提供させていただきました。
その中で、改めて大学生と地域をつなぐことの重要性を強く感じました。
地域にとって大学生のような若く外からの視点を持った人たちに関わってもらうことがまちの活性化につながり、事業者にとってももしかすると新たな商品開発やサービス開発のアイデアにつながるといった可能性があのではないかと思います。
特に今回のプログラムの中で「地域の高校生×大学生」といったつながりを作ることが出来たのは大きな収穫だったのではないかと思います。
京丹後には大学や専門学校がないため、多くの学生が高校卒業と同時に地域外に進学や就職で出て行ってしまいます。
そういった背景もあり、高校生にとって周りに自分と歳の近いお姉さんお兄さんくらいの世代が不足しているのが現状です。
それに対し、このようなプログラムは彼らが大学生と交流しつながることが出来る絶好のチャンスなのではと感じます。
また、若い世代にこの地域や産業の良い点・弱い点全てを包み隠さず見せて、体験してもらい、知る機会をつくる。
これこそがツーリズムの持つ重要な役割だと再確認出来た12日間でした。
最終発表では弊社Tangonianや、一緒にプログラムの運営をさせていただいていた京丹後市観光公社に対しても、「若者を巻き込んだまちの活性化プラン」を提案してくれる学生がいました。
このような学生達の直観やアイデアを弊社としても、まちとしても柔軟に取り入れ盛り上げていけるよう取組み続けたいと思います!
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