#44 さあそこからが人生さ
やっと暖かくなったな。
来週には桜も始まるか。
4月早々、こんなこと言うのもなんだが、うちの店、6月アタマぐらいで閉める予定だ。
え? そっからどうするかって?
まあ、考え中だ。
奥の細道の最初の句はこれだったな。
■ 草の戸も住み替る代ぞ雛の家
この安いバーを閉めて、次の誰かが「住み替る」ことで、この界隈がまた華やかになるだろうよ。
ま、あと2か月ぐらいはやるから、飲みに来いよ。
・・
新年度で、職場でどうだ?
新しい人が入ってきたか。
そりゃいいことだ。
でも何となくブルーなの?
同僚のちょっとした言動が気になる?
自分に自信がない?
まあ、そんなときは、早めに仕事を終えて帰ってくるんだな。
初めは、気ぜわしくて、どこか空回りしがちだよ。
ほら、『嫌われる勇気』って本あったじゃん。
■ 他者の評価を気にかけず、他者から嫌われることを恐れず、承認されないかもしれないというコストを支払わないかぎり、自分の生き方を貫くことはできない。
何となくブルーになる、その気持ちは、とどのつまりお前から見ている人間関係の問題だろう。
ただ、その人間関係で、お前をブルーにしているのは相手ではなくて、自分なんだよ。
お前が、どう考えるかの問題。
人がお前を嫌うかどうかというのは、お前の課題ではなく、相手の生き方の課題であるから、それは切り離して考えろっていうアドラー心理学の話なんだな。
普通の心理学では、「トラウマ」とか言って、傷つけられたら、その傷が残る的なこと言うし、みんな傷つけられると思うだろ。
でも、アドラーは、そんなこと言わない。
■ 課題の分離ができていない
って言うんだ。
オレもそれでいいと思うな。
なんかうまくいかないなって今思うんだったら、自分の課題は、自分の目の前の生き方なんだって思えばいい。
変なこと言うヤツがいたら、そこから離れておけばいい。
その変なヤツを何とかしようとしたって無駄さ。
その人はその人の人生を生きているだけなんだと思えばいい。
だから、早めに仕事を切り上げることも、人間関係の悩みから離れる一つの方法だったりするんだ。
・・こないだラジオ聴きながら走ってたら、いい歌あったな。
玉置浩二の「次男坊」って曲だ。
■ 盆と正月 村祭り
鍋一杯の煮しめだよ
顔見りゃわかる 親だから
立派な人になれんでも
人に好かれるいい人に
そう思って生きていても、どこかうまくいかないで故郷に戻る。
母親の言葉は何だったか。
■ 愛にしくじり 金にしくじり
さあそこからが人生さ
静かに かあちゃん 笑ってた
人生は何回だってやり直せるさ。
まあ、今晩も一杯やって、明日から自分のしたいこと頑張れよ。
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