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2020年年間ベストトップ50


50位~

50. Destroyer - Have We Met (1/31)

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アーティスト名はおっかないが音楽はかなり優しい。Destroyerの作品は2011年の傑作「Kaputt」以来で、「Kaputt」はノスタルジックな雰囲気を持ちながら、他のアーティストでは聴けない立体的な音の使い方に感動した。そして今作も同様で、Dan Bejarのふわっとした歌い方と優しいシンセの音、そして心地の良いがエッジの効いたギターの音のハーモニーがまさにこの人ならではという感じで、この人に映画やゲームの音楽を監修してほしいなと思った。

49. Gabe Lee - Honky Tonk Hell (3/13)

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軽く調べてもbioが出てこないので出自はわからないが、音楽を聴けばこれからどういう作品を聴くことになるかは容易に予想できる。アメリカルーツのカントリー、ロック、ブルースといったものに影響されていて、これが結構曲がカッコいい。その魅力の一つはこの人のハスキーな声にあると思うのだが、この声色とこの作品の音楽性とぴったり合っていて、最後まで満足して聴ける。目新しさには欠けるが味があって良い内容の1枚だ。

48. Marlowe - Marlowe 2 (8/7)

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ノースカロライナのプロデューサー、ロランジとラッパーのソレムブリガムによるユニット。(今調べるまで1人でやってるかと思ってた。)このプロデューサーの事はあまり知らないが、確かにこの作品で鳴らされているビートは摩訶不思議でそれに問題なくのっかっているラッパーの手腕も見事なもんで、個人的には変態ビートに変態フロウをかますラッパー、Danny Brownを彷彿させる作品であった。しかしやや作品は一本調子でもう少し変化が欲しいとは思ったものの、面白いラップ作品だったので満足している。

47. Taylor Swift - folklore (7/24)

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コロナ禍にして生まれるべくして生まれた作品。前日になってリリース予告されてその後その音楽性から一気に話題になった作品で、今年一番の盛り上がりを見せていた。ポップ路線を進んでいたTaylor Swiftだがthe NationalのアーロンやBon Iverと組んで前作と打って変わってインディーフォークへと変わった。アルバムの雰囲気は終始一貫して心地よく作られていて、これまでとは違うTaylor Swiftの一面を見せた。ただ私にはややアルバムの展開が単調に思えたので、もう少し曲が少なければもっと良かったと思った。

46. The Killers - Imploding the Mirage (8/21)

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ロックバンド、the Killersの来たる新作は、ファンに「こんな音楽を待っていた!!」と思わせる会心の出来であり、私も「やっぱこの人たちのシンセを織り交ぜたアリーナロックはすげえよ」と思った。彼らに追随するロックバンドはたくさんいるが、広大で自然的なアメリカの空気感を漂わせたら現代のバンドでは彼らの右に出る奴らはいないよね。コロナ禍でふさぎ込んだ2020年に希望を注ぎ込んだのはロックバンドとして偉大な成果だ。

45. Yumi Zouma - Truth or Consequences (3/13)

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ニュージーランドのドリームポップバンドのYumi Zoumaの新作はまさにドリームポップに求めているものを体現しており、耽美的な美しさ、上品さを保ちつつもキャッチーな音楽で気持ちよくなれる作品。この浮遊感のあるサウンドで聴きやすいメロディーが特徴であるドリームポップは我々日本人の好みの一つだなと自信をもって思うのだが、Yumi Zoumaのこの作品も学生の時に「なんかおススメ教えてよw」と言ってきた人々にも「じゃあこれどうぞ」と容易に悩むことすらなく貸したくなるほど信頼を寄せられる、日本人好みの作品になっているなと思う。

44. The Beths - Jump Rope Gazers (7/10)

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ニュージーランドのロックバンドの今作を聴いて「今年のインディーロックの良心だな」と思った。インディーロックならではの人懐っこいフックのあるメロディ、おしとやかな女性シンガーの声、演奏面はしっかりと高いクオリティ。なんやかんや当たりはずれ多いインディーロックというジャンルではあるが、曲の良さ、演奏面、ヴォーカルの要素など今作は当たりだなと思った。しかし作品全体がやや一本調子なのも、インディーロックで沢山出会ってきたのでまあ、問題ない。

43. Indian Queens - God is A Woman (4/3)

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UK出身のバンドのデビュー作品はもう少し話題になっていいと思うほどカッコ良い出来で、雰囲気で言ったら2000年代にこういうバンドがいたんじゃないかなって感じがする。女性シンガーのヴォーカルはカッコよく、低めに歌っている時のFlorence and the Machineを思い出す。(知識ある人はもう少し上手い例え出来ると思う)。曲のほうもデビュー盤とは思えないほどしっかりしていて、デビューバンドにありがちな青臭さを感じなく、しっかりした音楽性を感じるのだが、だからこそ堅実に名をあげるタイプのバンドだと思うのだが、その機会であるライブコンサートはかなり減っているっていうのは悲しいわけで。

42. Kylie Minogue - DISCO (11/6)

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前々から名前を知っているが今作では初めて。親切にもアルバムタイトルの時点でどういう内容の作品になるのか分かる。実際聴いてみるとコテコテのダンスポップで聴いていて楽しい。驚いたのはKylie Minogueの声。失礼だが50代とは思えない程のベビーボイス。とても可愛らしく、トラックとの相性も良い。ディスコというタイトルではあるが、少々クドく感じることもあり、曲の冒頭に「ダンス!」と言ったり、ちょっとダサいバックコーラスなどのユーモアもあったりするのだが、逆にそこに満足できるところを見出せて、本格的に人を躍らせようという意気込みを感じるダンスポップアルバムとなっている。

41. Kelly Lee Owens - Inner Song (8/28)

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今年はダンスポップで良い作品が多いなと思っているのだが、これもよく考えれば踊れて良い作品だ。ポップではなくとも、硬いビートサウンド、透き通った綺麗な歌声、歌声がある曲や無い曲でも人々を気持ちよくさせるために作られているなと思う。Kelly Lee Owensの歌声が入っている曲は美しく、このアルバムはハウスやテクノ系の作品だと思うが、彼女の声があるとドリームポップっぽくなるのは面白いので、そういう意味でバラエティに富んでいるので最後まで満足して聴ける作品だ。

40位~

40. SAULT - Untitled (Rise) (9/18)

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このバンドを知ったのはメディアが絶賛しているので興味を持ったことから。正直ジャケだけ見て、イカツいバンドサウンドしたやつかな?と思ったのだが、聴いてみたらびっくり。耳に優しいネオソウル、R&Bでクリエイティビティもある。そういった経緯から良い意味で裏切られたのでこのバンドに愛着がわいた。どうやら調べても謎の多い正体不明さを売りにしていて、噂では3人だか4人で構成されているとか。クレジット名で見ればどういう人たちかはもうほぼ特定できるが。Little Simzのプロデューサーが関わっているので、この作品もどこかLittle Simzで感じた雰囲気を感じる。面白いバンドが出てきたので皆さんにも聴いてみてほしい。

39. Julianna Barwick - Healing is a Miracle (7/10)

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アンビエント畑の人という事は以前から知っていたが、今作で触れるのは初めての人。聴いていると都会の喧騒とは全く関係のない自然に溢れる場所、海の中とかにいるような現実離れできる感覚を覚え、比喩で表すと、なんていうか「溶ける」。普段ポップやロックを聴いているのとは全く違う声の聴かせ方や曲の展開はまだまだ私には新鮮に感じて、アルバムの流れに寄り添うのが楽しい。音楽はやはり良いものだ。

38. HMLTD - West of Eden (2/7)

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なんだか防御力の高そうなバンド名をしているロンドンのバンド。今年はRoxy MusicやDavid Bowieなど70年代のグラムロックをある程度聴いて楽しんでいたので、ちょうどよい時期に出てきてくれたなという感じ。近年のロックはポストパンクなど無骨さが目立つバンドで良いのが沢山出てきたが、HMLTDは全く違う視点で面白いロックを届けてくれる。David Bowieを彷彿させる艶やかさ、My Chemical Romanceを彷彿させるゴシックっぽさなど、最近のロックバンドでは珍しいタイプだと思う。だからこそフェスなどで名をあげてほしかったのだが。。。

37. METZ - Atlas Landing (10/9)

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METZといえばノイズロックで有名だ。「ノイズロック」と聞くと、ちょっと身構えしたくなるのだが、実際今作を聴いてみると、なんやかんやキャッチーさを見出せて聴きやすいアルバムで楽しめた。ノイズロックっていうかパンクっぽい。凶暴さを感じるギラギラした空気、フックのあるメロディの作風は今年のIDLESの新譜と共鳴していいる。近年ますますロックの勢いが死んだとは言われているが、実はこうしたバンドの台頭や、先ほどのHMLTDの違った角度から楽しませてくれるロックバンドなど、ロックバンドの勢いが今年になって増してきているなと感じるこの頃だ。

36. Nick Leng - LEMONS (4/24)

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ロサンゼルスを拠点とするSSWのフルアルバム。ググってみるとかなりのイケメン。ジャケ見る限り足も長いし、モデルでもやってんのかな?知らんけど、今作はグッドフィーリングな曲に締められてオシャレ。基本的にご機嫌な曲の作品って感じなんだけど、細かく見てみるとJungleみたいなファンクっぽいナンバーや、風通しの良いインディーポップの曲などセンスの良さがうかがえて、「この人の作品、面白いな、、、今後も追ってみたいな」と思える作品である。なんかのプレイリストで偶然かかった曲に、良いじゃんと思ったらこの人だったみたいな出会いが今後起きそうな気がする。

35. Illuminati Hotties - FREE I.H: This Is Not The One You've Been Waiting For (7/17)

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ロサンゼルスを拠点とするパンクバンド。パンクとはいっても自身が「テンダーパンク」と自称するほど、パンクサウンドの中に優しさやとっつきやすさがある。今作は1~2分の曲で占められていてあっという間に終わってしまうのだが、そんなかでもメロディセンスが光っていて、それなりのインパクトがある。「Content//Bedtime」のイントロからのメロディの展開は面白く、短いアルバムとはいえど、才能の良さをしっかり感じるもので、次作あたり、Pitchforkなどメディアからかなりの評価をもらえる作品を作りそうだ。

34. Code Orange - Underneath (3/13)

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ペンシルバニアからのメタルバンド。メタルは主食として聴かないんだけど、まあ今年は70年代をdigっていたこともあり、何かいろいろな音楽に対して免疫がついてきた気がする。それともCode Orangeがメタルに慣れない私の耳にもデッカいインパクトをかましたのか。。。まあどっちもだろう。耳をつんざくメタルサウンドにデスボイス、強烈な楽曲が続いていくのだが、何より良いなと思ったのがプロデュースセンスとかアレンジとかなんですよね。「In fear」のゴリゴリの轟音のイントロの中に一瞬の無音を何回か挟んでくるそのアレンジとか曲と曲の繋ぎかたがすごくカッコよくて聴いていると厨2心をくすぐられる。かつてグラミー賞にノミネートされたのを聴いて、「じゃあ今作もノミネートされるだろうな」と思ってたが案の定されたようだ。すげえバンドだもん。

33. Doves - The Universal Want (9/11)

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マンチェスター結成のこのバンドは2000年にデビュー作を出しているようだが、もっと前から活動してしかもかなり苦労していたらしい。今作が初めてだが聴いているうちに驚かされたね。内容は結構王道のオルタナロックって感じで、私にはColdplayとImagine Dragonsの中間っぽさを感じた。アリーナロックに通じる要素を感じるんだけども一曲一曲が良くて、「ドームを埋め尽くすような人気バンドの新作!」って感じたね。要は一つ一つの曲が安定していながらもロックとして満足できるというか、聴いているうちに次はどんな曲がくるんだろうっていう楽しみが出てきたね。2013年の自分だったらもっとめちゃくちゃハマっていたと思う。

32. Charli XCX - how i'm feeling (3/15)

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ご存知ポップスターのCharli XCXの前作は良いんだけど、何回も聴きたくならなかった。でも今作は良いね。前作の豪華ゲストてんこ盛りと違って今作は割とソロで歌っていて、規模も小さくなった気がする。その点で前作のようにゲストの良さを引き出す必要もなく割と淡々と冴えたエレクトロポップが続いていて、そっちのほうが好きだな~って思った。彼女の音楽を楽しんでいるとサイバーパンク、近未来な風景や建物、ネオンライトが光る世界が見えてくるんだけど、そういう視覚的に楽しませてくれるところはCharli XCXの好きなところでありますね。

31. Lianne La Havas - Lianne La Havas (7/17)

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ロンドン出身のシンガーソングライターの新譜となる今作はネオソウルで良い感じ。非常に落ち着く声とリラックスできるトラック。調べて初めて気づいたけど、今作はコンセプトアルバムらしく恋愛の始まりと終わりを書いてあるとwikiにあって、今作のインスパイアの一人に恋多き、そしてカナダの天才アーティストのJoni Mitchellの名前があったけど、Lianne La Havasの今作を踏まえると、Joni Mitchellに自らを重ねたのも何となく見えてくる。Joni Mitchellの独特の世界観とLianne La Havasの歌声は不思議とマッチしていて、そこにR&Bやソウルの音楽が流れてくると、もうそこには魅力しか見えなくて、また才能のあるアーティストに会えて良かったなと思うのであった。

30位~

30. Sports Team - Deep Down Happy (6/5)

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一周回って検索で出やすいバンド名してると思う。イギリスの6人組のロックバンドで、2000年代のガレージロックっぽい印象を受ける。Wikiには90年代から影響を受けたとあるが。彼らの曲はフックが良くて、なんというかエンターテイメントに溢れているというか聴いていてポジティブになるというか、音楽自体に新しさは無いけど、このインディーロックのジャンルで少しカリスマ性があるなと見いだした。ヴォーカルの声色は特徴的で、自分には関西の漫才コンビのツッコミでこういう声してる人いたなって思う。

29.Moses Sumney – græ (5/15)

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前作に引き継いでやはり美しい。アートポップ、ジャズ、フォークなど様々なジャンルをカバーしつつ、唯一無二の美しいヴォーカルによって、己の芸術へと昇華している。今作は先にpart 1, part 2をリリースし、今作はそれらをくっつけたものである。普通だったら、くっついた今作を一つのアルバムとして楽しむと、長すぎるように感じたり中だるみを感じたりすると思うが、今作においてはMoses Sumneyの芸術によって繊細で儚げな時間が悠々と流れていき楽しむことが出来た。中でも「Gagarin」という曲は、美しいピアノの旋律と機械によって変声されたMoses Sumneyの歌唱の対比がとても美しく、今年のベストトラックの一つにするほど気に入っている。

28. Phoebe Bridgers - Punisher (6/18)

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今年最も人気のある作品のうちの一つ。インディーフォークの美しさがギュッと入り込んだ作品ですね。最初の一曲目の「DVD Song」のインスト曲から美しい世界観が作られていき、2曲目がシンプルなフォークソングへと継いでいくのですが、まさにここの導入から名作の予感がする。そして3曲目の「Kyoto」がアップテンポな曲ってのが良いですよね、フォークソングで締められているアルバムというわけではなくて、今作のキラーチューンとなるこの曲が3曲目にきていたり、アルバムの考えられた順番構成も大きく評価されてる気がする。その後も整理整頓されたフォークへと続いていき、熱い夏の夜に涼しい気分にさせるよう演出したり、寒い冬にセンチメンタルな気分にさせるお供にもなる作品になっている。名作っていうのはいつでも聴ける。

27. The Strokes - The New Abnormal (4/10)

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もう一生新作が出ない気もしていたthe Strokesの新作が7年ぶりに登場。実際は分からんが、過去への未練だったり男臭い友情がバンドの中でまったく見えないドライなサウンドが今作の良さへと出ていて、たぶんそれって単純にメンバーそれぞれのセンスが良いってことなんでしょうね。前作同様一つ一つの楽器の音が独立して聴こえるのが今作におけるダンサブルな要素へと貢献して「やっぱロックって良いよな」って気分になる。あとは「Brooklyn Bridge to Chorus」や「At the Door」等のシンセが良い仕事してるよね。彼らに憧れたガレージバンドは沢山いるけども、the Strokesという奇跡の集団を超えるバンドは今後現れないような気がする。

26. NZCA Lines - Pure Luxury (7/10)

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バンドMetronomyのツアーメンバーでロンドンを拠点に活動しているMicheal Lovettによるソロプロジェクト。内容はアーバンポップとか、ファンクポップといったところで、日本人好みのサウンドしてると思う。ので、もっと聴かれてもいいかなと思う。自身もプロデューサー活動しているのもあって、音作りがしっかりしてクオリティが高い。こういう一見耳に馴染みやすいアーバンポップってキャッチーってだけで割と飽きやすかったりするけど、NZCA Linesの今作は細部も作りこまれていて終始ムードが良い。「Real Good Time」は特にお気に入りで、歌メロもオシャレだし、音だけ流れているところも踊らせにかかっている。

25. Idles - Ultra Mono (9/25)

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近年勢いの落ちているロックシーンの中でも目ぼしい活躍をしているUKのポストパンクのバンドによる新作。私なんか未だポストパンクという言葉を聴くと身構えちゃうくらいそこまで慣れたジャンルではないんだけど、今作はどちらかというとポストパンクっていうかパンクロックだなって感じ。パンクロックはThe OffspringやSum 41で触れてきたから、Idlesの新作を聴いてすぐ愛着湧いてなんか懐かしい気分を感じた。っていう話は置いといて今作の魅力はなんといっても音圧でぶん殴ってくる感じがなんとも爽快で、ドラムの一音にしろ強烈なインパクトでまさにジャケットにいる男のような気分になる。そこにのっかるメロディは割かしキャッチーで「Kill them with Kindness」のキラーチューンさといったり案外ノリやすい要素に私はこの作品はパンクロックだなと思いましたね。

24. Soccer Mommy - color theory (2/28)

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正直2018年の名作と言われている「Clean」はそんなにハマれなかったんだけど、今作は良いね。前作と比べると今作の「color theory」はドリームポップみが増しててかつ、全体的にカラーが統一されている。そんでもってSoccer Mommyの歌声自身が泣きメロでエモい。彼女の声は若く、純粋でドリームポップのメロディと相性が良く、ドリームポップ特有のふわふわとした浮遊感の魅力を引き立たせている。まあドリームポップは人それぞれ感じ方が違うかもしれないけど、少なくともこのカラーの統一された作品が何よりのお気に入りかな。

23. We Are Only Human Once - Misanthrope (9/4)

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AOTYを見る限りではメディア評価がついていないのだが、もったいない。かなり良質の作品だと思う。情報は少ないがどうやらオハイオのシンガーらしく、ジャンルはこれ聴く限りだとノイズポップといったところか。歌やら演奏やら何もかも粗削りだが、逆にその粗削りさが何故かめちゃくちゃ泣ける。ギターの音がかなりうるさいのと歌メロがポップな対比が良くて「これがノイズポップか・・・」って思い知らされる。「All for You」のドローンの音の中、SiriみたいなAIのようなものが喋る曲が面白かった。

22. Gabrielle Aplin - Dear Happy (1/17)

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2015年の2ndのロック路線はなんか迷走気味だなあと思っててそこから5年経っていろいろ紆余曲折あったのかなと考えさせるんだけど、少し前に出た「My Mistake」という曲が物凄く彼女の良さを引き出しててよかった。だからといって今作を期待してたわけじゃなくて、「外部ライターもとっかえひっかえいるもんなあ」と思って聴いてたけど、すみません良かったです。曲が単純に好みなんですよね、UKポップ特有の謙虚なエレクトロポップ。そして何よりの魅力がGabrielle Aplinの歌唱力の高さ。フォーク調の透明感を求められる曲でも綺麗な歌声で魅了するし、ダンスポップでも曲の良さを引き立たせるクールな歌い方でカッコいい。

21. Bob Dylan - Rough and Rowdy Ways (6/19)

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「晩年のBob Dylanって数作に一作、凄いの出す」って音楽の先輩が言ってたけど、そうなのかもしれない。私は最近のBob Dylanの作品チェックしてないからわからないが。60~70年代のBob Dylanは大好きなんだけど、声がカスカスになってからはちょっと苦手だった。なのに今作は何故か聴けてしまう。(もしかしてこの間にTom Waitsの作品聴いてきたからか?笑)まあ冗談は良しとして「False Prophet」なんかはほんとにTom Waitsっぽい。「I Contain Multitudes」なんか昔からのBob Dylanの影も感じて、「この人昔から何も変わらないな!」って感動した。特筆すべきは最後の曲「Murder Most Foul」。16分と長尺だが、弦楽器とピアノの美しい旋律とBob Dylanのヴォーカルによって、全然飽きない。特にこの曲でピアノを弾いた人超優秀。この曲は間違いなく2020年の最も美しい曲の一つだし、晩年のBob Dylanの名曲の一つになるだろうね。

20位~

20. SAULT - UNTITLED (Black is) (6/19)

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この作品はBLM運動の発端となるジョージフロイド氏の死から一か月も経っていない時に作られたらしい。ものすごいスピードでこの作品が作られたことに驚く。2020年、20曲という構成のこの作品は、BLM運動に対するトリビュート作品として作られたらしく、聴いてみると悲しみや怒りといったものを痛感する。「Hard Life」の黒いグルーヴのその音を聴いているだけで楽しいし、「Wildfires」でクールに歌うCleo Solの歌いっぷりも良い。「Eternal Life」のビヨンセの曲にあるような豪華絢爛な雰囲気のあるR&Bもとても良い。「Bow」でのアフリカンビート調の曲でのMichael Kiwanukaは良い仕事してるし、ほんとにBLM運動起こってすぐ作られた作品とは思えない程、良い曲が多い。

19. Laura Marling - Song for Our Daughter (4/10)

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今年は個人的に豊作で良いアルバムが多いなと感じる中、この作品は聴くたびに「地味に良いんだよなあ」と感じる。UKのSSWであるLaura Marlingの新作は落ち着いたフォーク作品。一目を引く派手さは無いんだけど、聴いていると心に沁みるメロディがしんみりと侵入してきて、一種の多幸感を引き起こす。「Blow by Blow」や「Song for Our Daughter」など特に中盤の曲が良かった。今年はダンスポップなど豊作だけど、フォークアルバムである今作も見逃せないほど良い作品。

18. TWRP - Over the Top (9/25)

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カナダの変装バンドによる新作。その見た目とは裏腹に高い演奏力が魅力。80年代にインスパイアされた音楽性が特徴。2018年に前作を出したが今作ではスケールアップしていて、1~4曲目はもう人気アリーナロックバンドが出すロックアルバムって感じなんだよね。ヴォーカルが機械を通したロボ声なだけにヴォーカルワークにやや壁があったのは前作からの課題で、前作は何とか色々なシンガーに歌ってもらってそこをクリアしていたものの、今作は歌メロが良くなって、前作よりキャッチーになったことでヴォーカル面もしっかり良くなった。盟友Ninja Sex Partyのヴォーカル、Dan Avidanがヴォーカルを務める「Black Swan」はロックに歌うDanと後半のアレンジはこれまでのTWRPに感じなかった意欲作でかなり良い。ふざけた格好しているこのバンドだが音楽はいつも真剣にやっている。

17. Keleketla! - Keleketla! (7/3)

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「Ninja tune」いうレーベルを主宰するColdcutというUK出身の二人組による新プロジェクトらしい。今作はアフロビートやらファンクやらジャズがUKハウスと融合した感じで、終始頭が振れる作品だ。一曲目の「Future Toyi Toyi」の曲中の「ハス!ハスハス!」と聴こえるコーラスが病みつきになって冒頭から面白い。どの曲も非常に手慣れた感、完成度高く、実力者たちによって作られた作品なんだなあと関心する。「5&1」の後半の怒涛のピアノソロはめちゃくちゃカッコ良くて、私はこういうのに弱いので、ガツンと衝撃を受けた。といった感じで、ハウスミュージックは普段はあまり聴かないけど、最初から最後まで満足できた作品です。

16. Dua Lipa - Future Nostalgia (3/27)

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ベストアルバムとしてグラミーにノミネートされて、いよいよ2020年の主役になりそうなDua Lipaの新譜ですね。(the Weeknd…)
ポップスターの作品ってたいていメディアに酷評されているのだけれど、今作はそういういちゃもんをつけられないくらい、しっかり作られていますね。ちょっと懐かしさを覚える人懐っこいダンスポップなメロディの上にDua Lipaの少し低い声のしっかりとした歌唱力の高さがちょうどよく聴こえ、かなりカッコいい。キャッチーで、セクシーで、クール。そしてアルバムは統一感あって、今年のアイコンになるのも納得の出来だと思う。

15. Jeff Rosenstock - NO DREAM (3/20)

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パンクロッカー、Jeff Rosenstockの新作は激熱なパンクロック。一曲一曲が短く、退屈に感じることなくあっという間に次の曲へ移っていく。どれも早いスピードでシンガロングしたくなる曲調が、ただただカッコいいという印象しかない。特に凄いのが「f a m e」という曲。後半、「You will not control」しか連呼してないのに、なんでこんな激熱で感動的なロックを作れるんだろうか。個人的に今年のロックソングのベストソングの一つに間違いなく入れたい。パンクはやっぱ高いバイブスが肝心なんだなあと再認識した。ポップパンクに足りないのってこうした熱量の込め具合なのかもしれない。知らんけど。

14. Sufjan Stevens - The Ascension (9/25)

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正直15曲80分ってだけの情報で1か月ぐらい聴いてなかったの後悔している。かつて自分は「Carrie & Lowell」でめちゃくちゃ感動していたのに。内容はアンビエントポップといったところで、アンビエント特有のボワーンとした音で儚い空間を作り上げ、歌メロが意外にもボップなんすよね。メロディアスなんですよ。だけどもSufjan Stevensの歌声は切ない感じの声質なんでなんとも異様な空間が出来上がってる。「やっぱこの人天才だ!」って思ったね。もうちょい曲を絞ってくれれば年間ベスト1位にもなったかもしんない。

13. Jessie Ware - What's Your Pleasure? (6/26)

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Jessie Wareの新作のジャンルはディスコ。ディスコっていってもSaturday Night Feverみたいな派手なポップではなく、Chicみたいな上品漂う作風。今年は兎に角ダンスポップが豊作だったなあという印象で今作はその中の四天王の一人って感じ笑 上品な作風、過去へのリスペクトを感じるポップソングの完成度の高さ、単純にアルバムの内容に大満足という以外にも、今年の良い音楽の傾向も後押しして、Jessie Wareの今作に対して特別な思いを馳せていますね。

12. Washington - Batflowers (8/28)

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WashingtonことMegan Washingtonはオーストラリアのシンガーソングライター。オーストラリアのミュージックアワーズにも色々ノミネートされてるので、現地では有名な人なのかもね。自分は今作で初めてだったんだけど、今年一ともいっていいくらい驚かされた作品。とにかく収録曲の精度が高くて、今年のインディーポップの作品でも相当優秀だなと感じた。Lordeみたいなちょっと曇りのみえるポップで、儚げながらもしっかりダンサブルな感じは、the 1975やJapanese HouseがいるDirty Hitと相性がいいかも。「Move You」なんか「I Like it…」期のthe 1975みたいな艶やかで刹那的なポップキラーチューンで素晴らしい。実際Dirty Hit好きのリスナーに聴いてもらいたい作品なのよ。

11. Childish Gambino - 3.15.20 (3/22)

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Childish Gambinoがやっとアルバム出した。この人ならKanye WestやFrank Ocean並みにカルチャーにインパクトを残してくれるだろうという期待を寄せていた。でも実際は「この人はアルバムで傑作を残すタイプじゃないなあ」と心のどこかでそういう印象を抱いていた。しかしChildish Gambinoの新作は今年トップレベルで「アルバム」としてちゃんと作られているなあと感心した。曲名のほとんどが数字化し、今でもその意味が全くわからんのだけれども、この作品を通して聴いた時何故か妙に気持ちいいんだよね。Donald Cloverがこのアルバムで何をしたかったかという意図がつかみにくく世間からの評判が低いのも納得はできるんだけど、自分にはこの作品を聴き通して覚えた感動があるので今年のアルバムの中でも特に好きだ。

10位~

10. Dogleg - Melee (3/13)

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Doglegはデトロイトのハードコアパンク、インディーロックバンド。気持ち悪いけど自分の中でこうしたロックバンドが年間ベストトップ10に入ることになったのが嬉しいんすよね。盛り下がりのロックでこんなバンドがやっと出てきた!っていう感動。Doglegの音楽は兎に角爽快でアツい!そして懐かしい思いもする。なぜかっていうと、がむしゃらな演奏、歌声を聴いていると、(ゴス要素はないけど)なんだかMy Chemical Romanceなどのパンクを思い出すようで、とにかくうるさいロックが大好きだったあの頃を思い出す。「Hotlines」なんか超ド級のキラーチューンで一度聴いたら忘れられなく、ライブで観たらモッシュとか起こるんだろうなあと思う。その他なんやかんや色んな曲どれも良くてアルバム自体の満足度も他の作品に比べて相当高いものになりましたね。

9. Dan Deacon - Mystic Familiar (1/31)

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ボルチモアを拠点に活動する現在39歳のこのアーティストは、2000年代から活動しているようで、自分にとっては初めて。今作を聴いてPassion Pitのキラキラ感とBon Iverの郷愁感ある渋いアメリカンインディーフォークの世界の中間のように感じた。要するに割と今まで聴いたことない「はじめての世界」のようで聴き終わった頃はショックを受けた。「Sat By A Tree」はキラキラ感ある疾走感ある曲だったり、「Arp iii: Far From Shore」のほとんど原型のない加工された声でダイナミックな曲編成はカッコいいし、バラエティある作風でそこもアルバムとしての面白みも感じた。基本エレクトロの作風だけどロック的なダイナミクスも感じられる作品。

8. Fiona Apple - Fetch the Bolt Cutters (4/17)

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Fiona Appleの8年ぶりの作品はPitchforkで10年ぶりにフルスコアを出すなど、どちらかというとメディアの絶賛ぶりが話題になっているような作品だと思う。まあでも実際聴いてみるとかなり独創的なアートポップで高水準なアルバムだなと感じる。Fiona Appleのヴォーカルはダークで、フラジャイルな要素を感じ、ゾクゾクさせるスリルを感じさせる。また、作風も暗さの見えるアートポップ、バロックポップで一見ポップな音楽性という体裁は整って見えるようでも、危険な雰囲気を醸し出している。それはやっぱりFiona Appleのヴォーカリストとしての技術だと思うし、作り上げた曲が凄いからだと思う。

7. The 1975 - Notes on a Conditional Form (5/22)

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ほんとはもうちょっと順位は低くなるはずだった。たぶん10~20位の間。と言っても、今回のランキングを作るにあたって、いろいろな作品を聴きまわった結果、the 1975の今作の収録曲に愛着が湧いちゃって、「やっぱこの曲良いじゃん」と再認識した結果トップ10に入ることになった。今作が彼らのベストアルバムとは思えないけど、22曲の中に入れられた幅広いジャンルの曲、the 1975の得意なジャンル、初めて見せるジャンルの曲を聴いてると大好きなバンドとして新しい一面を見れるような気がして、「やっぱthe 1975最高だな!」って思ってしまった。

6. Ninja Sex Party - The Prophecy (10/16)

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今ランキング最大の贔屓した順位だと自分でも思う笑 たぶん新規の人が聴いて「今年の年間ベストに入れよう!」ってならないと思う。笑 これ聴くくらいなら前作の「Cool Patrol」のほうがよっぽど入門になると思うし。でもやっぱこれめちゃくちゃ面白い。相変わらずコメディーロックな内容で、普通に音楽聴いてる分には出てこない笑いが今作では聴けて、音楽の内容に満足、そしてユーモアに満足。万人に勧めない理由として、前半は75点みたいな出来で、10分越えの曲があったり、ちょっとチープさも感じるけど、中盤から後半にかけてほぼ満点。ディスコチックな曲があったり、オシャレなAOR、最近のFall Out Boyみたいなアリーナロック、どれもクオリティ高くて素晴らしい。好きになったら幸せになるバンドだよほんとに。

5. The Weeknd - After Hours (3/20)

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グラミーに選ばれなかったことでなんだか可哀そうなイメージがついているthe Weekndの新作。前回のBillie Eilishみたいに圧勝するかと思ったけど。でも正直最初聴いた時はアップテンポの曲が少なくて地味だけど良い作品という認識だったけど、何回か聴いているうちにそんな地味だと思っていた曲が実はすごく良くて、センチメンタルで美しく、そして曲を聴いてるとネオンライトが眩しく光る都会の情景が出てくる、そんな世界観はthe Weekndしか出来ない代物だなあと感動した。また「Blinding Lights」や「In Your Eyes」みたいなアップテンポもしっかりキラーチューンとして役割を果たしているし。The Weekndのファルセットも綺麗でうっとりしてしまう。こんな優秀な作品がグラミーにノミネートされないなんて、そりゃDrakeも呆れますわ。

4. Disclosure - ENERGY (8/28)

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5年ぶりに出した2人の兄弟によるユニットの新譜は今年の作品の中でもかなり気に入っている。しかしAOTYを見る限りだと意外と評価は低くて、ハウス畑の人がここまで歌モノを出しているのが反感買ってるのかなとか低評価の理由が分からないっていうのは置いといて、私は今作の気に入っているところは前半。前半の展開は今年最強の組み合わせでAmineとSlowthaiがヴォーカルを務める「My High」なんか今年屈指のキラーチューンだし、その後の曲、「Who Knew?」は自分好みのトラックで好き。今作はクールな雰囲気を持つハウス系の作品といったところで、私的にはゲストヴォーカルの個性をうまく引き出しているなあと思う。「Douha(Mali Mali)」みたいなアフリカンビートも少しある曲も良いし、Commonがゲスト参加してるのもいつも通りのCommonで安心感を覚えるし笑 今作の批判の指摘として曲調に代わり映えがないってのがある。まあちょっと分かるんだけど自分にはそこはマイナスに全く感じなかったし、このクールな雰囲気で終始踊れる作品には大満足かな。

3. Blu & Exile - Miles (7/17)

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ラッパーBluとプロデューサーExileのデュオによる8年ぶりに二人で作った新作らしい。2007年にデビューして今作で3枚目のアルバム。初めて知ったのは評判が良くて手を出してみたことから。20曲で90分超。「こんな長いアルバム最後まで聴けんわ」といつも通り長尺アレルギーが出たけど、結果的に最後まで聴けて心の中でスタンディングオベーションしている自分がいた。ジャズ、スウィング、オールドスクールなビートにのっかるBluのラップ。非常に渋い!渋いんだけど確かにノレて頭が振りたくなる。しかもヒップホップの作品ながら5分の曲は多く9分超の曲もあったり、このジャンルにしては珍しい曲の長さしてるなあと思う。それだけにこの作品にかける意欲を感じて好印象。実際曲もいいしね。いわゆる「今どき」の音ではないんだけど、あらゆる多様な内容に満足できた今年屈指の大作。

2. Róisín Murphy - Róisín Machine (10/2)

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アイルランドのシンガー。2000年代から活動してるみたいだけど今作で初めて。最初はジャケットのケバケバしさになんか聴く気にならなかったんだけど、聴いてみたら良かった。1、2曲目はタイトなビートのハウスで自分のタイプではないことに心配したけど、3曲目あたりからのRóisín Murphyの歌いっぷりは意外にも大人の色気もありつつ、優しいトーンでしっとりとした歌モノで聴きやすい。そう感じると改めて聴く1、2曲目も良さを感じ始めて、スルメ要素のある作品だと認識した。ずっと頭を振りたくなってしまいたくなるようなビートの良さもありつつ、歌モノアルバムとしても楽しめる作品で、私はやっぱりプレイリストよりアルバムが好きなんで、一つのアルバムに世界観がギュッと凝縮された作品には度々感動するんだよね。だから今作の高精度な作風に感動したし、年間ベスト2位ってのも自分の中で納得している。

1. Run the Jewels - RTJ4 (6/3)

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2020年の年間ベスト1位はこちら。ヒップホップユニット。まず出てきたタイミングが良すぎる。アメリカの情勢を見たら、「タイミングが良すぎた」なんて呑気なこと言っちゃダメだと思うんだけど、BLM運動で人権や社会に対してモヤモヤと思う最中、こうやってパワフルな作品が出たら圧倒されますわな。Run the Jewelsの新作は勿論ヒップホップなんだけど、一つ一つの曲がエネルギッシュに独立しており、ロック色も強いのでロックファンも楽しめると思う。そしてKiller MikeとEl-Pから成るユニットなのだが、どっちもラップがめっちゃくちゃ上手い。Killer Mikeはフロウで魅せるタイプで時折変態的なフロウで笑っちゃうし、El-Pは聴くたびに「この人の滑舌やべえな」と思うほど、ハキハキとしたラップで力強い。トラックもラップもグイグイくるので強烈な印象を与えられるし、11曲40分というコンパクトな内容もアルバムとしての精度を高めている。出てきたタイミングも素晴らしいし、内容も期待を裏切らない出来で最高。今年1番好きなアルバムです。

#洋楽 #音楽 #年間ベスト

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