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父の一周忌の日に思ったり考えたりなこと。

私の娘は美容師をしています。
なんとなくですけど、親として美容師という仕事が彼女に「合ってるなぁ」って気がしています。
また、彼女の実家という私が住んでる家族の家からも近いし、
今はよりサロンの近くで一人暮らしをしてるのですけど場所も合ってる気がします。
お店の人間関係のことはよくわかりませんが、
なんとなくですけど「合ってるのかなぁ」って想像したりします。
なんか、そんなこんなで「合ってるなぁ」って気がします。

今日はその彼女も朝から実家に帰ってきて去年の今頃に亡くなった私の奥さんのお父さんの一周忌。
天国なんてところがあるのかは知りませんが、
お坊さんって人が間を取り持ってくれて、
あっちの方のお父さんも含めて家族が全員揃ったんですよね。

で、なんとなくな話をするわけです。
家族にも人見知りのワタシは(^^)
何を話かけたら良いかわかないので、
「あ。仕事はどう?」
なんてやつで会話をスタートさせると、

「あ!そういえば、○○さんが来てくれてるんだよね!」
って話を返してくれました。
彼女が働いてる美容室に○○さんが来てくれてる。
その○○さんとは、ワタシが以前に役員として勤めていた会社に新卒者で入ってきた男の子のこと。
総合職として期待していた彼。
研修終えての配属は、いわゆるランニングステーション。
その会社では駅伝の陸上部なんかも作ったりしましてね、
走るってことについても知識と技量をもってた彼はそこに配属されて、
バイトさんのシフト組んだり、ランニングのコーチもしてみたり、店長の補佐的な役割をしてもらってました。
そこに、ワタシの娘が学生やってた時にバイトしてたことがあるんです。
そんな関係のある2人でして、
もう、久々にその○○さん、ワタシの感覚で言うと○○くんの名前を聴いて
彼の姿とか表情とかいろいろ思い出したんです。
(こいつは、期待できるな)
って思った記憶も蘇ってきたりしたんです。
喪服着て、法要の直前に、娘との立ち話で。

その彼は、とても元気にしてるみたいなんです。
走るってことも続けてるんだそうです。
仕事はまったく違う業界で頑張ってるんだそうです。
(そうかぁ。)
って思ってですね。

嬉しいですよね。
あの会社で共に働こうって入社してきたやつで、
で、期間は短かったけど共に働いたやつで、
そん時の彼の苦労とか葛藤とかもどっかでは理解はしつつ、
そこ乗り越えて活躍してほしいなぁ。
って思った彼が、今会社を変えて頑張ってることが。
嬉しい。

もう一方で、
○○くんは優秀だったからねぇ」
なんて娘に語ってるワタシをもう1人の自分が眺めると、
(まーしかし、人が辞めたよなぁ)
ってことも蘇ったりもしたんです。

会社という器を通して
繋がったんだけど、
離れてった人が、
たくさんいたこと。
そのたくさんの中にたくさんじゃないけど、
こいつオモロいな。楽しみだな。って人も辞めたなぁ。
って蘇って。

で、
ムクムクと脳みそで整理をしてみたんです。
お坊さんのお経聴きながらでしたから、お父さんはワタシの脳の声を聴いてたはず。
(辞めるってどうなの?)
ってやつをです。

お父さんの意見は聴かずに
ワタシとワタシとで話し合った結論は
(それで、全然良くね。)
って。
(会社って、仕事って、そういうもんだろうな。)
ってことになりました。

(辞めていいじゃん。)
(合うのか、合わないのかなんて入ってみないとわかんないことあんじゃん。)
(それ、ずっと我慢する必要ある?)
(それ、ずっと我慢させる必要もなければ権利だってあるわけないじゃん。)
って思うと、
彼が辞めた時に、残念だなという感情はあったのはあったけど、
合わなかった。
今、もし、
合ってるところで活躍してくれてたら
嬉しい。
そこには、ちょびっとでも、
うちの娘と働いてくれてた時期の彼の経験が、
なんらか活きてたりしないものか。
って、傲慢な想像ですけどね、
思っちゃったりもして。

ワタシは大学生となって、間もなく1ヶ月になろうとします。
大学だから、授業を選択することができるわけです。
でも、必ず取らなければならない授業も当然あります。
それを教える先生はワタシに選ぶ権利はありません。
その「授業」がワタシに「合ってる」かもわからないどころか、
ある意味では、そんなの関係ありません。
卒業したいのなら「合う」「合わない」とかって生ぬるいこと言ってないで必修の単位は取らなければなりません。
当たり前ですよね。
学校ってそういうところだよなと。
その上で、
何が自分の力になるのか?
ってことをこんな歳で大学なんて行かせてもらってるわけだから、
(ちゃんと意識してやれよな。)
って、
これはお父さんに言われてるようでもあって^^;

もちろん仕事でも必修科目のように
やりたくなくても、
やらなきゃならないことって多いですよね。
チョー嫌だけど、やらなきゃいけないやつ。
あるのはある。
でも、
本当の本当にやりたくないこと
自分に合わないことは、
やらないで良いですよね。
良いはずなんだと思うんです。
会社に残るって一択じゃなく
会社辞めるって選択枝はある。

そう考えるとですね、
25歳のワタシの娘は、
本当に美容師が合ってるのか?
その会社が合ってるのか?
その店が合ってるのか?
彼女と話してて見ていて、
そんな疑問が湧いたわけじゃまったくないのだけど、

(そんなの、わかんないよな。)
(そんなの、決めなくて良いよな。)
って思えて、
(美容師って枠に当てはめる必要はないよ。)
(この会社でって決めなくて良いよ)
って。
「合ってる」なら存分に大暴れしてほしい!
「合ってる」なら応援する。
「合ってない」ならキミならなんでも出来る。
選択肢はいっぱいあるし、可能性は無限大だ。
「合ってない」のなら「合ってる」を探せ。
何も出来ないけど、ココロで応援するよって。
まさか、言わないですけど(^^)
大変そうだけど、
やりがいに溢れてる感じがしますから。
今は。

これは、
他の会社で活躍してるだろう
○○くんがワタシに言ってるようで。

なんだか、
お父さん出てきたり、
○○くん出てきたりとか、
目の前にいない人ばっかりが、
いろいろ教えてくれてるような、
ココロがどうも蒸し暑い一周忌の今日です。


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