瘰癧【るいれき】
凄くないです?
この文字。
字数も凄けりゃ威圧感も凄い。
薔薇とか醤油とか読めるけど書けない漢字グループの
総裁って感じの漢字。
教科書で見て、先生が読んで、
(なんじゃこりゃ?)
(ムリ。こーゆーの)
って即効で逃げる態勢を整えた脳をちょっと制して、
よーーく見てみると、
やまいだれってつくりに、
累と歴が入ってる。
(ん!コイツそんなに面倒なやつでもないな)
ってちょっと安心したんですけど、
カラダに瘰癧が見つかれば安心してちゃいけません。
医療の勉強してるとですね、
やまいだれ。
これとっても良く出てきます。
病気の病は甲乙丙の丙を入れてますね。
なんなんすかね?
なんかの3番目なんですかね?
疾病の疾は病を失う??
これも良くわかんない。
疲れるって、皮がやまいだれってますから疲れると皮膚に現れる?
わかんないですけど、いい線な感じ。
痔【ぢ】
このお方なんか寺っすからね。
お寺で正座で座ってるとなっちゃうのかなぁ?
って、なかなかオモロイ。
教科書の中は
にくづきの臓とか腕とか膝とかと、
やまいだれの病とか症とか痕とか、
ワッサワサ。
にしても、
瘰癧って。
スゲーなと。
瘰癧の正体は、
結核の症状なんです。
頸部のリンパ節に出来るグリグリした腫れ。
で、なんで累と歴?
って調べてみると、
累ってのは、かさなる、かさねる、しきりに、わすらわす
のだそう。
歴ってのは、歴史って言葉ではお馴染みですけど、
1人っきりでの意味は、
経過する、過ごす、これまで経てきたあとなんだそうです。
調べてみて、
先生の話と合わせてみて、
納得。
なんです。
結核菌が侵入してきて、
そいつのせいで周りが壊死しちゃう層があって
それを囲むマクロファージとか好中球が食っちゃた層があって
そのまた周りにリンパ球の層が重なる。
それで出来上がっちゃうのが、
結核性の肉芽腫【にくがしゅ】
首にグリグリの腫れ。
瘰癧。
(あー。。累で歴だな)
(ん。で、やまいだれだわ。。)
って納得しちゃう。
ご存知の通り、
結核って以前の日本では死因の1位だったんですよね。
でも、それは昔の話。
今はワクチンも打ってて問題はない。
なんて思いきや、
平成30年に結核で亡くなった方は、
2200人も。。
少なくはない。
多い。
やまいだれを取って、
累歴って言葉はないようですが、
人類も良い方向に、
時を経て重ねて行くことで
ウイルスや細菌の進化に負けない
免疫力の進化ってないものかな。
って。
までも、結局は
ワクチンなんでしょうね。
結核を改めて勉強してみて
人類が生き延びてる寄りどころって
ワクチンなんだな。
今の状況と重ねてみて
実感しました。
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