健側【けんそく】と患側【かんそく】
健やか【すこやか】な側【がわ】と、
患ってる【わずらってる】側【がわ】
これを
健側と患側って言うんだそうです。
内側【うちがわ】は
内側【ないそく】。
外側【そとがわ】は
外側【がいそく】って言う。
こういうの、なんかプロっぽくて良いですよね。
寿司【しーすー】。
ダブルプレー【げっつー】
みたいな。
例えばです。
右肩が痛い。という患者さんが来られた。
話を聴く限り、
(五十肩かなぁ?)
と思う。
で、テストします。
こういったテストの時、
大事なのは、右と左の違いです。
さて、どちらの側からテストしましょう?
の答えは、
痛くない方の左から。
健側。
ま、当たり前じゃん!って感じでしょうか?
ワタシは当たり前でもないなって感じました。
患側。
すなわち痛い方。
こっち、気になるからすぐテストしたくなる。
のじゃないかって。
「あー、ここが痛いんですね。。」
「じゃちょっとテストしますね。」
ってサクッと患側をテストしちゃいそう。
これダメ。
まず痛くない方。
健やかな方。
こっちやる。
で、その人の健やかな動きを記録する。
それが基準。
で、患ってる方を
やる。
これって、
病院に行って内科のお医者さんがやる
腹診でも同じ。
「ここはどう?」
「ここは痛くない?」
「ここは?」
「ここだどう?」
ってやるじゃないですか。
(そこじゃねーんだよ。)
(だから。痛くねーよ。そこは)
(ったく、わかってねーな。)
って思ったことある。
あれも全く同じ。
痛いだろうと思われる。
または、痛いと言ってるところは最後。
当たり前の基本なんだそうです。
痛いとこを最初ににやっちゃうと、
痛い!って他のところも緊張してしまって、
良い、正確な診察が出来ないから。
で、
ココロのチェックもそう。
いきなり患ってんたってこころんところを
グリグリ突っ込んじゃったら、
痛い痛い。
まず、健やかなココロんところで、
会話する。
で、健やかな表情とかトーンとか、
記録はしないまでも、
記憶する。
で、その人の患ってるココロんとこにそっと触れてみる。
ちょっと痛そう。
悲しそう。
辛そう。
って、
記憶してる健やかなところとの
比較によって、患いの程度を把握する。
って、
当たり前のようで、
当たり前でもない。
結構、大事な学びだなって。
【けんそく】と【かんそく】
カッコつけて、
【しーすー】とか真顔で言う人はあんまり好きではないので、
使い方は気をつけます。
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