五輪【ごりん】の閉会式と視覚障害者の勉強会と
オリンピック最終日の昨日は、
いろいろとアドバイスをいただいてる全盲【ぜんもう】の先生のお誘いを受けて、
視覚に障害がある鍼灸師の先生が集まる勉強会に参加してきました。
学生のワタシひとりと、6名の視覚障害者の鍼灸師の先生方。
人見知りなワタシ、
実のところはこういうのスゲー苦手なんですけど^^;
治療家として一人前になるには苦手とか言ってる場合じゃない。
ってことくらいは理解はできるので、
人見知りな自分という言い訳と
女子バスケットボール決勝を観たいという欲求を
ガバッと抑え込んで13時半から16時半までの勉強会に参加してきました。
いろいろ勉強なったんですよね。
いろいろでした。
そのいろいろがどれも刺さる感じで。
行って本当に良かった。
お誘いしてもらって本当に良かった。
そんな会でした。
伝統鍼灸のこと
伝統鍼灸の流派【りゅうは】のこと
講師の先生の話
その先生の実技
衛気【えき】を感じるということ
なんのこっちゃ?
って感じかもしれませんけど、
これらが、
ムギュとか、チクとか、ニャンとかって
刺さる。
そんないろいろの学びが得られたんです。
そんな中でも特に良かったと感じられたのは、
ワタシを含めた視覚障害者が7人いるって空間に身を置いたことがなかった。
ってことなんです。
白杖ついてる視覚障害者が7人ってことです。
その7人の中の3人の方は一人で歩くのは危険なためにガイドヘルパーさんという方が付いてます。
前を行くヘルパーさんに捕まって声の案内によって行動されます。
他の4人はひとりで歩ける人たち。
3人の方とその方をサポートするガイドヘルパーさんが3人、
ワタシ含めた一人で歩ける4人で、
その部屋に10人ってことになります。
なので、
3人と3人と4人
この3グループは
視力の差は明らかですよね。
ただ、
ワタシにとっては当然なんですけど、
世の中にとっては当然なんかじゃなくてわかりずらいのが、
一人で歩ける人たち4人の中でも視力の差はあるわけです。
昨日の4人の中でいうと、
多分ワタシがもっとも視えるんだなって感じました。
だから、
休憩時間にトイレ行くって時にいつものワタシは誰かに導かれたり、
わからなかったら見知らぬ人にも聴きますけど、
昨日はそのワタシが導く側なわけです。
いつもは誰かに助けられてることを
昨日は、
助ける立場になるわけです。
でもワタシが助けてるその人は
鍼灸師の大先輩なわけで、
経験も学びも実績も全てにおいて先を行かれてる。
で、ワタシは人見知りだとか言って勉強会にもほぼ参加したことのない学生なわけです。
みんな視覚障害者なのは
「同じ」
なんだけど、
みんな
「違う」
んですよね。
7人は「同じ」だから、
7人の「違う」がわかる。
感じる。
感じられる。
そこに3人のガイドヘルパーさんという
「違う」
人が支えてくれて、
「同じ」
ことを共有してくれる。
ワタシはその
「同じ」
人たちによる空間にいて
「違う」
ことが分かり合える空間が
とても、
心地が良かった。
「同じ」人たちがこんなに頑張ってて活躍してる。
ワタシより視えないという
「違う」視力であるのにさらに勉強を積み重ねてる。
「違う」のだけど「同じ」だよな。
「同じ」なんだけど「違う」よな。
そんなことが感じられて、
勇気やヤル気をもらった体験だったんです。
で、
終わったらソソクサと家に帰って、
夜は東京オリンピックの閉会式。
14日間こんなに楽しませてもらって、
感動させてもらって、
刺激をたくさんくれた
オリンピックも昨日の閉会式で最後ってことで、
ちょいと6時から始まるTBSのハイライトで感傷に浸るのをツマミにして飲み始めて、
いよいよ8時にはほぼ仕上がった状態で観てたんですけど、
開会式の冒頭で各国の旗手が自国の旗を持って入場してきましたよね。
さまざまな国旗に、
さまざまな衣装、
女性もいれば男性もいるし、
競技も肌の色も身長もそれぞれ違う。
そんな人たちが続々と国立競技場を歩いて、
旗手の人たちで円になりましたよね。
まん丸の。
なんかですね。
泣きそうなっちゃって、
涙出てきちゃって、
出たっても流さないようにしたんですけどね、
完全に潤んじゃって、
なんか、
円になってる旗手の方々が持ってる
旗が杖に見えたんです。
白杖に感じられた。
ワタシたちが使ってる白い杖。
オリンピックに募った
いろいろが
「違う」
人たちなんだけど、
スポーツというものに、
またこのオリンピックに賭けてきたという
「同じ」
想いの円なんだってことを
語ってるっていうか、
教えてくれてるっていうか、
「同じ」だよね。
って。
オリンピックアスリートで自国を代表する旗手だから、
それはそれは凄い人たちなんですけど、
その人たちだって、
人にはわかりづらい何かを抱えて、
時には杖を使ってここまでやってきた。
「違う」けど「同じ」で、
円になってる。
お昼に勉強会で感じたのと似てるなって。
講師の先生とで11人で円になって。
心地良さとか、
勇気をくれるとか、
頑張ろうとか、
頑張れるとか、
助けてあげることもあれば、
助けてもらうこともあって、
「違う」んだけど「同じ」だよね。
「同じ」だから「違う」んだよね。
「違う」を尊重できる。
お昼に体験をした円と
テレビに映ってる円と
似てる
っていうか、
「同じ」
だよな。
って思えて。
昼のはちっちゃかったけど目の前で
夜のはテレビでだけど壮大なので
目に見える円を通して、
人がそれぞれのココロで何かを感じて
自分で描いたり繋いだりする円は、
人間って、
「同じ」じゃんね。
だから、
「違う」がわかるよね。
わかるからこそ、
「違う」ところを助け合って
「同じ」を創造出来るんだよね。
てか、
地球って丸いしね。
円じゃんね。
そんなことを、
五輪【ごりん】
という5色の輪っかが教えてくれてるような。
気もしたりして。
さー、
オリンピック終わっちゃって寂しくはなりますけど、
主役は今日から選手たちから、
自分自身かなと。
選手を応援することでもらったものを
自分を応援するってことにもってく。
今んところワタシの場合は
勉強しろ。
ってことなんでしょうね。
ボランティアさんとか批判の中で運営に携われた方々に
敬意と感謝を捧げるためにも、
って生意気ですけど(^^)
やることやりまーす!