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寄り添って

雪国にもやっと春の訪れが。
しかし…まだ爛漫とばかりに咲き誇るには遠そうな桜。
そのなかでも一枝がすぐ側の電柱にもたれかかるように?いや、寄り添い満開に咲いていた。


今年は例年とは違い、一旦暖かい日が続いたので桜の開花も早まるのではないか、との予報が出ていたのだが……。

時ならぬ雪に低温の日々が追い打ちをかけ、ある意味例年通りの開花となりそうでこの週末は花見を楽しめそうです。


それにしても「ひと足お先に」とばかりに人造物に頼り、咲き誇っている姿を見せている一枝。

あ〜〜人間にも居るなそんな人。

懐の温かそうな人にすり寄って、媚へつらって自分も他者より先んじてるのだ!って勘違いしてるやつ。

一枝だけ先んじて咲き誇ってもまだ、虫たちは寄り付かない。
皆が咲き始めるとミツバチを筆頭に鳥や蝶など集まってくるのだけれど…。

一羽の鳥が来た様子もない。

電柱と仲良し?桜

実際は太陽光で温まった電柱に、桜の一枝がぶつかっていて、しかも風よけにもなり温感に狂いが生じて咲いてしまった。
というのが正解なのでしょう。

私のチョットした捻くれ心がおかしな連想をしたのでした。



プラプラ歩いて見つけた春を乗せておきます。

桂の新葉



雪柳



名は知らぬが香り良い水仙



一人ぼっちの水仙

上の写真は、引っ越し後に更地として売り出し中の土地に、以前住んでいたお婆さんが庭を彩らせるために植えていた水仙。
家屋解体に伴って土地を混ぜ繰り返したため、かつて庭のあった場所でないところに球根が運ばれてしまったのでしょう。

比較的地表に近い所に運ばれたため芽を出し花を咲かせることができたようです。

運ばれた先は家屋が建っていた場所です。

お爺さんに先立たれ、息子さんも都会で暮らしていたためしばらくお一人で暮らしていられた御婆さんの姿が重なるようで、何とも言えない気持ちになってしまいました。

人様の土地に入っていくわけにもいかずズーム機能を使い撮りました。
買い手がつけば建設も始まり...この水仙も地に埋もれる運命なのでしょう。


妙に物悲しくなってきました。

電柱に寄り添う桜。
空き地に取り残されても咲こうとする水仙。
どの花も命を精一杯輝かそうともがいているようです。


春なのにおセンチになっているのかもしれません。


一つ言えることは「私も頑張ろう!」です(笑)




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