見出し画像

いじめられっ子からいじめっ子になってしまった話

「死ね」


「キモいんだよ」


「デブ」


いつの間にか私の口からこんな言葉が出ていました。



みなさんどうもケイです。



私はもともといじめられっ子でした。


でもそんな自分がいつの間にかいじめる側に回ってしまった人生で一番の汚点エピソードをご紹介します。



胸糞悪い描写もあるので、過去にいじめのトラウマがある方は読まない事をお勧めします。




もちろん現在は、いじめはしてません。


いじめは、たとえ何があろうともしてはいけない卑劣な行為です。




前回のブログで

私は、デブ、キモい、ブスと知らない人やクラスメイトから言われ続けていて

内気な私は、言われるままでした。

それに加え、私の家庭環境が最悪で



知らないうちに体の中に強いストレスが体中蝕んでいました。



そうしているうちに


私の性格にある変化がおきました。



きっかけは、とあるクラスメイトの言動から



クラスメイトのとある子が色んな情報収集していました。


彼女の名前は、ユカちゃん


ピンと来た人がいると思いますが

「やばい転校生VS借りパクッター」のブログに登場したあの借りパク常習犯のユカちゃんです。



ユカちゃんは、借りパクッターでもあり、学校のあんな話やこんな話を拾ってくる

プロの情報屋でもありました。




裏できもいとかデブとかブスと言われるたびに

「ケイちゃん!悪口言われてたよ」とユカちゃんに親切に教えてもらいました。



悪気があるわけではなかったけど


知らない方が良い知らせをわざわざ持ってくる彼女の言葉を聞いて悶々とし、


帰宅して母に

「私って馬鹿にされやすいの?」と尋ねると


「そうね。あなたは自分の言葉で意思を伝えたり、言い返したりしないから馬鹿にされやすいのかも」

と言われました。



母の言う通り

私は自己主張が苦手で思っていても、ぐっと飲み込んでしまう子でした。


でも、母の発言を聞いて

何か心の中でメラメラと燃え上がる感覚を覚えました。


悔しい

腹が立つ

むかつく


そう

怒りです。

生まれて初めて激しい怒りの感情を感じました。


そして小学校5年生の時、反抗期と同時に周りからなめられたくないと思いかなり尖るようになりました。


だけど誰に対してでも尖った態度をとるのではなく

喧嘩売るとやばい人にはへこへこして

自分より弱い人や反論しない人には
馬鹿にした態度をとっていました。


相手を見て、攻撃対象を判断し、ずいぶん卑劣で弱い人間で


家庭のストレスを今度はクラスメイトに八つ当たりして、いじめることでストレス解消になっていました。



私が初めて人をいじめてしまった人生の汚点エピソードです。



小学校5年生の時クラス替えがあって新しいクラスメイトと担任の先生になりました。


その中に韓国出身のパクさんと言う人が同じクラスになり


彼女は、歯に衣着せぬ物言いで


まわりからはかなり疎まれていました。


私も、彼女はうざいな腹立つと思って暇つぶしのターゲットとして狙いを定めてしまいました。



もともと朴さんとは近所の公園で遊んだり、仲良い間柄だったけど、初めてクラスが一緒になってから


なんだか耳障りだから消し去りたいと思ってしまったあの日


その日からというものの嫌な態度を彼女にとり続け、


周りの人たちもブスとかきもいとか言ってくるし私だけ別にいじめてるわけではないと
最低な言い訳を自分にしていました。


美術の時間に制作した朴さんの似顔絵に男子達が画鋲を刺していた時も



私はそれを鼻で笑っていました。






「死ね」





気づけば朴さんにそう言ってしまいました。



父が日常的に言っていた呪いの言葉をただ真似して言っていました。



何か気に入らないと、平気で私たちのことを
「死ね」と言う父



父の本心ではないものの


言われたときには、衝撃的で


たった2文字で心が崩れ落ちました。



ですが、慣れと言うものは恐ろしいもので

死ねと言われ続けても

感覚が麻痺して何も感じなくなるんです。




私は、その感覚でこの恐ろしい言葉を何のためらいもなく彼女に浴びせてしまい



彼女は、しばらく学校に来ませんでした。



休んだからなんだ?


いなくなって清々する。



私は、相変わらずの無責任でクズな思考回路でした。



その後、担任の先生は朴さんを説得して
何とか学校に来てくれました。



朴さんが学校に来て、


緊急に女子生徒だけ集められました。


これまでのいじめの件について話し合うことになって



重い口を開いた朴さんが私についてゆっくり話してきました。



今まで嫌な態度を私にとり続けたこと


死ねと言われた事が嫌だったこと


彼女は途切れ途切れながらも私に訴えてきました。



その後担任の先生が、周りの女子にも意見を聞く


クラスメイトの子が私を見て、ちょっと気まずそうな顔しながら


「やっぱりケイちゃんのやってる事は良くないと思う。」


そういう意見がたくさんきました。


気まずい感じに話し合いの場が終わり



その日から朴さんは、ちゃんと学校に来るようになりました。



当時の私は、みんなから指摘も受けたし


めんどくさいからもうやめてやると言う感覚で


対して反省はしていませんでした。



その後小学校低学年から私のことを知っている友達がポツリと言います



「まさか、ケイちゃんが人のこと死ねって言うなんて....そんなこと言わないのにどうして?」




私はそれを聞いて、得意げになり

「なんでだろ〜?」とヘラヘラ笑い

見事にイメチェンできたと勘違いし有頂天になっていました。

今考えるとほんとに恥ずかしいです。 




私は、あれだけいじめられて嫌な思いをしたのにもかかわらず、無意識に自分に合わない人間を徹底的に排除すると言う恐ろしい考えをして、相手を避けたり、悪口を言ったり、人を睨んだり酷い行動ばっかりしてました。




いじめをする人は、心が寂しくて貧しくてかわいそうな人です。


私もその1人でした。


自分の居場所がなくて相手を攻撃することによって自分が上だと思いこみ、相手を支配し、
ちっぽけな自尊心を守っています。


思い通りにさせて、相手が悲しい顔や謝ってきたりすると、快感を覚えてさらにいじめをする




こういった負の心理が働きます。



私の場合もそうでした。


父が暴君になり、母がヒステリックになり
兄妹との関係も悪くなり


両親の支配的な教育で育ってしまい


人間関係の構築がわからず


自分の居場所がなく不安定になって


人をいじめるという悪い方法に手を染めていました。


人をいじめると、一時的に快感は、得られますが前まで慕ってくれた友達が離れていきます。


どんどん孤立します。


私の場合、性格が変わる前の穏やかな自分を知っている人が多い事やクラスメイトがとても優しい事もあり、私がいじめに走っても、優しくしてくれました。




だけど、それは小学校までの話です。



朴さんとのいじめをやめてから数日


朴さんから普通に話しかけてきました。


「また公園であそぼうよ」


その瞬間、私は、罪悪感でいっぱいになり



ごめんねと何度も何度も謝りました。


あれだけ卑劣な事をしたのに、彼女は恨みもせず、前みたいに明るくあっけらかんとしていました。




私は、何て事をしてしまったんだろう....



自然と涙が出た。



ただ、わたしがむしゃくしゃしたから


はじめた


いじめ


いじめは、人の人生や心を奪います。


そして同時に


失うものが多いです。


大切な友達もどんどん離れていきました。




このエピソードの他にも相手を無視したり、嫌な態度を取ったり、たくさんの人を傷つけました。


私のいじめ体質が完璧に消え去るまでだいぶ時間がかかってしまいました。




もう、その人達に許してはもらえないと思いますがこの場を借りて謝罪します。




卑劣な態度をとってしまって大変申し訳ありませんでした。



本当に自分は、クズで最低でした。




私は、二度と人をいじめたりしません。



やってしまった事は、取り返しはつきませんが



これからずっと


人を傷つけるのではなく、人を励まして支える人間になりたいです。



最後まで読んでくださってありがとうございます。







この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?