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家族と約10年以上口を聞かなかった話

父の会社が倒産して、その後は、どんどん家庭が荒れていた。

父が荒れれば荒れるほど、みんなの気持ちにも影響して、家族全員荒れてきてしまった。


父は行き場のないストレスを家族にぶつけ
母を怒鳴り、

母もストレスが溜まって子供の私たちを怒鳴る

私たち兄妹も親からのストレスを兄妹同士ぶつけ合う。


父親を怒らせていけないと言う暗黙のルールがいつの間にか出来上がり

物わかりが良い兄と妹は、その空気を読み、ルールに従っていたが


理不尽に怒る父親に対して私は全く納得がいかなかず反抗的な態度をとっていた。


理不尽に怒鳴り散らせば散らすほど
私も納得いかないので睨み返す。

そうすると、父は一瞬ニヤッと笑い
倍以上怒鳴り散らしてくる。

これが日常的によく繰り返されていた。



父の癇癪が終わった後、母が私を呼び

お父さんを怒らせて周りにいたお兄ちゃんと妹に迷惑かけたから謝りなさいと言われた。


私は暗黙のルールを破ったから。

最初のうちは、兄も妹も許してくれたが

何回も何回も怒らせる私に呆れて、次第に妹は口をきかなくなり、兄は、嫌味を言ってくるようになりました。

しまいには、母からも嫌みを言われる。


なぜ?


どうしてお母さんたちは私のことを守ってくれないんだろう?かばってくれないんだろう?


私は一体何をしたのか?


父が激怒するほど私は悪い事をしたのか?

今度は、母と兄と妹に対して負の感情抱くようになり

それがエスカレートして

兄と私で取っ組み合いの喧嘩をしたり

むしゃくしゃして私が妹をひっぱたいたり

お互いどんどん性格が凶暴化してきました。

母が泣きながらいいかげんにしなさいと怒られた記憶がありましたが、

いい加減にしろは、両親に対して言いたかったです。

もちろん母の声は、私には届きませんでした。

私の心は、深い深い沼の底にありました。


父から理不尽に怒鳴られ、母親からもガミガミ怒られ、兄妹から冷たい目で見られ


この瞬間心の中で何かプツンと音がした。


そっか。私は、必要のない人間

生まれてきてはいけない人間

家族でもなんでもないんだ。
 
どうせ私なんか.....

いつの間にかこれが口癖になってしまった。


そこから家族と距離を置き、母親以外の誰とも口をきかなくなってしまいました。


兄妹あんなに仲が良かったのに

3人でリカちゃん人形で楽しく

時にクレージーに遊んでたのに

たった3人兄妹の間に亀裂が入りました。

もう家族なんてどうでもいいや

父親が帰ってくるの間にさっさと食事を済ませて二階の部屋にこもればいいんだ

父の言うことをいちいち反応せず黙って従って聞いてればいいんだ


みんながいるリビングに入ると、何かしら喧嘩が始まるし、自分の部屋にこもっていれば何も起こらない。

感情をなくしちゃえば良いんだ。


家族と心を閉ざして

兄とは小学校6年生から 20代前半まで

妹とは、高校1年生の時ぐらいまで

父とは、朝の挨拶や進路の話、必要最低限以外は全く話さないようなりました。

約10年以上家族との間に分厚い壁を築き上げて口を聞きませんでした。


当時は、自分のことを守るために物理的

心理的に距離を置き自分の心に閉じこもり心の

安静を保っていました。


当時の私は、まだ子供


子供の場合大人と違って経済力もないし知識も経験も本当に乏しい


居場所なんてどこにもなかった。


だから自分で居場所を作って、空想の世界に浸り、部屋にこもって音楽を聴いてゲームをして


たとえ下から怒鳴り声が聞こえても、自分の心の中の世界に潜り込んだ。


そうやって青春時代は乗り越えていたのだ。


次の回で具体的にどう乗り越えていったのか詳しく紹介します!

お楽しみに

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