【響灘の記憶1】
snsで見かけた海辺に広がる美しい地層、グラデーション。一発でわかった。響灘の岩だ!
どれくらい経ったのだろうか?記録を見返す。私が登ったのが2011年。やはり随分と経っていた。
北九州もそれなりに良い岩がある。これら響灘に散らばる岩は、9年という歳月の中で特に継承されることもなく風化していった。
序章 連絡あり
2011年3月
北九州の開拓者、武下さんに連れられ響灘へ出向いた。良い壁があるようだ。
ただ、どうも岩質があまりよくなく、できるかどうかわからないとのこと。
武下さんの知人の地元のボルダラー達はできないとの一点張り、ということで私までまわってきたようだ。
こういうのは大体がやばいやつだ。やばいやつもいくつか種類がある。
①やばくても一線を越えればとても素敵な岩
②岩質等、いくつかの難点を堪えれば良い岩
③本当にやばい岩
武下さんからはよくやばい岩がまわってくる。
時折とんでもなく素晴らしい岩もある。けれど信じられないくらいやばいのもある。はたして今回は…
一章 登れる岩ではない
見上げたその岩はリアルにやばかった…。正直ここまでやばいと思わなかった。
かなり高い、ボルダーというより壁だ(10mオーバー)。しかも4m付近から完全にルーフ。さらに岩はかなり脆く見える。
過去のblogには書いてないけど、第一印象"登れる岩じゃない"。
しばらく佇み考える。高さ、傾斜はまだ許容範囲かもしれない。問題は岩質だ。脆ければどうにもならない、強度はどうか。
周辺の岩を登ってみることにした。まずはすでに武下さん達が登っているというエコーウォール。
続けて脇の岩などなども登ってみた。砂っぽいが、案外ホールドの強度自体は大丈夫そうだ。
ならば…少しだけやってみるかと。
(続く)
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