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言葉のプレゼント

「○○、おはよう。起きれそう?」

今朝も、中2の長男の登校を見送ってから
まだ起きれてない次男に声をかけに行った

次男は布団に横になっていた
私の声かけに気づいたものの、なんだか眉間にシワをよせていた

「どうした?どこか痛い?お腹痛い?」

次男は目をとじたまま、うなずいた


「痛いんだね…
まだしばらく寝ときーね」

そう声かけて、そっと寝室から離れた

起立性調節障害で不登校…
いや、
不登校なんて表現はやっぱりしっくり来ない
休養中と言ってもいいんじゃないかな?


数ヶ月前までの私は
今日も学校行けないのか…と
落ち込んだりしていたけど

今は、
不登校という縛りにとらわれず

次男の体調を一番に考えて寄り添うことが出来るようになった


それから30分ぐらいしてから
次男は自分で起きてきた

次男の朝ごはんは最近、納豆が多い
ウチでは本人が食べたいものをたべさせるようにしてきる

長男にいたっては無類のチョコ好きで
朝からチョコパンを食べるのが習慣になっている
自分の食べたいものを食べることで少しでも
やる気や気分があがるならそれでいいと思う

ちなみに
次男はチョコが苦手でほとんど食べない
おやつといえば、
冷蔵庫に大好きなミニトマトやぶどうがあれば自分で洗って食べてたりする

長男と真逆なそんな次男をみていると
ふと、土の中に植えている「タネ」を連想した

チョコが体によくないとか
長男の好みを否定するわけでもないけど
子供のうちは少しでも自然由来なものを
食べている方が体にいいのは間違いない

次男が「タネ」だとすれば
食べ物は「肥料」

タネは栄養をたくさん吸収して
いつか必ず綺麗な新芽を出す日がやってくる

まだまだ時間はかかるかもしれない
それでも次男が元気になる日は必ずやってくる


数日前、お風呂上がりにドライヤーで髪を乾かしていると後ろから次男が抱きついてきた

「ママの子どもに産まれてよかった」

そんな言葉をのこしてリビングへ戻って行ったのだ
こんなにうれしい言葉のプレゼントは滅多にない

次男はタネどころかとっくに芽をだしているのかもしれない
日光と栄養をたくさん吸収しながら
成長していく姿をずっと見守っていけることが
すごく誇らしくなった

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