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素顔で向き合ったから、今がある。

家族と同じくらい僕にとって大切なもの、それは友人や仲間です。友人たちとの思い出や、彼らとの関係がどれだけ自分を支えてきたか、そして過去の経験が今の自分をどのように形作っているのかについて、今回は振り返ってみたいと思います。

僕が20代前半の頃、初めてゲイコミュニティに属するようになりました。それまでに出会った友達とは違う、新しい感覚がそこにはありました。これまでずっと、自分がゲイだとバレることを恐れていた僕にとって、コミュニティの仲間たちと過ごす時間は大きな安心感をもたらしてくれました。やっと、正直に自分のことを話せる場を見つけたような気がしたのです。

それまでの友人たちとの関係も大切でしたが、どこかで常に「自分を隠している」という感覚がありました。彼らと過ごす時間は楽しかったものの、本当の自分をさらけ出せないもどかしさがあったのです。しかし、ゲイコミュニティで出会った仲間たちは違いました。彼らの前では、無理に自分を隠す必要がなく、ありのままの自分でいられることが何よりも救いでした。

カミングアウトをまでしていなかった頃、ゲイコミュニティで出会った友人たちは、僕にとって何でも話せる大切な存在でした。仕事を始めてからは、職場でカミングアウトすることはありませんでした。それが自分にとって最良の選択だと思っていましたが、時にはその決断が辛くなることもありました。職場でのストレスや、仕事の大変さを抱え込みながら、自分を隠して生きることは簡単ではありませんでした。

そんな時、ゲイコミュニティで出会った友人たちが僕の大きな支えとなりました。仕事の辛さや職場で感じる孤独感を、彼らには正直に話すことができました。友人たちは何も隠さずに話せる場を提供してくれ、僕の心の重荷を軽くしてくれました。彼らと過ごす時間は、まさに心のオアシスであり、僕が仕事を続けるための原動力でもありました。

友人や仲間との絆は、僕にとって生きる力となりました。これまでの経験や友人たちとの思い出が、今の自分を形作っているのだと感じます。過去に感じた苦しみや葛藤、そしてそれを乗り越えるために支えてくれた友人たちの存在が、僕にとってかけがえのないものです。

友人たちとの時間を通じて、僕は自分自身を少しずつ受け入れ、成長することができました。彼らと過ごした日々が、今の僕を支えています。

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