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雪やなぎ

小さき頃の花束は
優しく包んだ掌に
よもやま話が透り過ぎ
更け行く闇の語り草

冬でもないのに雪の音
サラサラさらと鼓する乙
艶に繊細きれいと振れる
明け行くあけぼの雪やなぎ

岸の淵に立つ娘
揺れる流れる花弁は
何処まで行こうと白き肌
忘れぬ宵の枕唄



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