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「今日は死ぬのにもってこいの日」より

歳月

「おまえはわたしに言う

去年という年に住むご老人よ

昔の歌を歌うご老人よ

眼を覚まして

現実の世界を見てごらんなさいと


わたしはおまえに言う

どこにも住んでいない若者よ

雑音しか聞くことのない若者よ

世界はわたしの内部で育ってきた

だからわたしは歳月とともに豊かなのだ」


印象的で衝撃的で忘れられない
多分、私の中で「死ぬのにもってこいの日」など無いと勘違いしていた。
だって人は死ぬ日は選ぶことができないと信じていたから
だけど、もしそういう日があるのならば、安らかにと願うことができるのだろうと思えた。

この詩を読んだとき歳月とともに豊かだと確信した。
なぜなら、今を生きて、いろいろなことを学び、様々なことを体験し、思い出し、またそこから気づき、学ぶことを日々繰り返しているからと実感できる。

全てが無駄なことなど何もない、すべての人がそうやって生きている
同じことが起こったとしても、辛いことが起こったとしても、嬉しいことが起こったとしても、そこから何かを知り、気づき、学び、不安になり、また気づき学ぶ、こんな豊かな体験を言葉にしていける

確かにそう感じられた。

すべての人の言葉の中に、埋もれている素晴らしい世界を伝えてくれることに感謝して





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