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いのちのこと

今日は、父の転院の日でした。
医者というものは、人を救う人であり、時に残酷に冷酷に、事実を突きつけてくる。最悪の状況を、遠慮なくすぱっと伝えてくる。

ここ10年でいろんな医者と話しをしているけれど、大抵そう。

今日も、受け止めるのがきつい話しがありました。

人の生老病死。これは誰にも避けられないこと。
でも、身内が老いて病になり、死に向かっていく姿を間近で見るのはとても辛い。

元気になると思って、希望を託して行った手術。
何があるかわからない。
病院の中にいたら、大勢の患者の中のひとり。
ベッドの上で、動けなくなったたくさんの老人の中のひとり。
でも、大切なたったひとりの父である。

8年ほど入所している施設は、もうホームのようで、
みなさんよく気にかけてくれて、行けばいろんな人があたたかいことばをかけてくれる。元気になって帰ってくるのを待ってるね!と。

私は父のいのちを繋ぎ止めている。
私が父に生きていて欲しいから?
それもある。単純に、父に生きていて欲しい。
また、元気な時のように、陽気に歌って欲しい。
わがままばっかでごめんね。もう少し、生きていてください。
また一緒に、散歩しよう。
治療、頑張ろうね。


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