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「心の伸び」

「心の傷は消えない」とはよく言ったもので、傷ついた記憶はなかなか忘れられない。数年前のことだって昨日のことのように傷つくし、悲しくなったりする。確かに傷ついた記憶は気分を落ち込ませたり、もう一度傷をえぐったりするけど、人はそれを糧にできるし、それを乗り越えるために強くなる。月並みなことだけど、こういう人の健気さ、まっすぐさはきれいだと思う。
人を傷つけた記憶はというものは本人の意識がない限り、すぐに消える。いじめていた側以上にいじめられた側が覚えているというのはよくある話。けど、人を傷つけた記憶が鮮明に残っていることもある。それは償いにはならないけど、そこから学んで還元することができれば万々歳だと思う。人を傷つけたことを思い出しては自分が嫌になるサイクルを送っているという事実は、間違いなくそれを忘れるということより尊い。「心がきれいなひと」は悪いことをしない人じゃなくて、自分のした悪いことを反省できることだと思う。

せっかく春が来たから「こころの伸び」をしよう。

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