中国No.1コワーキングスペースUcommune(優客工場)のコミュニティアプリのUIUXを分析
皆さん
こんにちは、イーピンです。
職業はコワーキングスペースの企画運営なので、この前北京に行って、中国で一番行けているコワーキングスペースの一つUcommuneを視察してきました。
今独学でUIUXデザインを勉強中です。そのアウトプットとしてUcommuneがリリースしたコミュニティアプリのUIUXを考察してみたいと思います。
Ucommuneの概要
2019年6月30日のデータだと、中国1,2級都市と海外シンガポール、アメリカを含めて、計44都市、200拠点のコワーキングスペースを運営している企業です。中国国内ではNo.1にランクインされています。
中国は国土が広いので、オンラインコミュニティはコワーキングスペースを運営するうえで、必要不可欠なインフラになります。デジタルマーケティングの世界でもコミュニティをどうデザインしていくのかが重要な戦略になります。
実際のコワーキングスペースはこのような感じです。最近Weworkも中国にどんどん進出しているんですが、デザイン的にはUcommuneの方が全然センスあるなと感じています。
Ucommuneの担当者にweworkを脅威と考えていますかと聞いたら、「weworkはグローバル企業、私たちは中国国内市場向けの企業を客層としていますと。Weworkのことをあまりライバル視していないようです。
それではAPPを見ていきます。
UIUXトレースをするときに、参考になったのがこちらの記事です。
https://note.com/yusuke_27/n/nd4a12f698182
分析手順
1. 画面数と遷移を確認
2. コンセプトメイキング
3. リーンキャンパス
4. メイン画面をトレース
5. UI/UXの特徴を考察
UXデザイン
機能デザイン
ビジュアルデザイン
画面数と遷移を確認
主要画面をスクリーンショットして並べて、画面遷移を確認。どのようなAPPか自分で使ってみて画面遷移を確認したい方はこちらのホームページよりダウンロードすることができます。
https://www.ucommune.com/app
コンセプトメイキング
▼ユーザー
『Ucommuneに入居している大企業、ベンチャー企業、フリーランス』は、
▼欲求
『共創パートナーを探したい』(し)たいが、
▼課題
『どのような企業・個人が入っているかわからない』(ない)ので、
▼サービスの特徴
『入居企業のバリューとニーズが見える』(こと)に価値がある
リンキャンパス
もちろんUcommuneはコワーキングスペースが事業ですので、家賃利用料収入がメインになります。APPはコミュニティ価値を向上させることを目的としています。
少し驚いたのはこちらのAPPは会員だけではなく、誰でもダウンロードできて無料で使えることです。
仮説になりますが、潜在的会員を囲い込むこと、サービスの広告収入も目的になるかと思います。
メイン画面をトレース
今回は2画面をトレースしました。
UI/UXの特徴を考察
UXデザイン
UXデザインをする前にそもそもコミュニティの価値をちょっと整理したいと思います。
企業と個人を分けて考えてみました。
フリーランスや一人会社の場合は両方を求めている感覚になります。ビジネスフレンドという言葉が一番適切かもしれないです。ビジネス以下友たち以上、ビジネス上はすぐに一緒にできるプロジェクトはないですけど、ゆるい繋がりを作っておきます。コミュニティでgiveできる価値を提供することで自分の居場所を作ります。それも長期的に自分のビジネスに返ってきます。
中国では特に経営者同士の距離感が近いです。経営者同士でサロンを開いたり、研修したりすることが多いです。
機能デザイン
機能デザインは上記のコミュニティ価値に反映しています。Ucommunは基本企業、フリーランスをターゲットにしているので、個人的な価値よりは企業的価値に偏っています。
すべての画面で共通している機能としては登録しているユーザー(個人と企業)が各画面に表示されていて、フォローしたり、チャットしたりできます。
情報の開示と投稿機能
イベント、雇用情報、他のユーザーの動向、企業からの依頼投稿などコミュニティ情報がすべて公開されています。
コミュニティに参加できる機能
アプリ内では自由にコミュニティに参加することができます。もちろん自分でもコミュニティを立ち上げることができます。
コミュニティは様々で、税務、財務からAI、ブロックチェーン、旅行やヨガなどの趣味系のコミュニティもあります。
会議室の予約機能
Ucommuneのコワーキングスペースに入るときにはAPPのスキャン機能を使います。コワーキングスペースや会議室の空き状況と予約まですべてAPP内で完結します。
UIデザイン
基本meterail design に沿ってフォント、色、空白が運用されています。アクセント色はロゴの明るい黄色いが使われています。
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