うつ病は脳内での炎症によるものらしい

旦那さんがうつ病と診断されて既に一年と4カ月が経ちます。ようやく、私もうつ病について調べてみようと思えました。うつ病患者さんは意外と自分の病気について調べないかもしれませんね。(元気じゃなくてそれどころじゃないが正解かもしれません。)

令和2年9月17日に発表された研究結果を見つけたのでシェアしたいと思います。マウス実験ですが、脳の中で炎症を引き起こすPCSK5遺伝子というものを発見したようです。

といってもよくわからないのですが、研究の成果は下記3点のようです。

◎脳深部で働くPCSK5遺伝子がうつ病のような行動をマウスで引き起こすことを発見しました。
◎活性化したPCSK5遺伝子は、脳の炎症反応を増悪させることを明らかにしました。
◎今回の結果は、これまでにないPCSK5遺伝子を作用点とした新規抗うつ薬の開発につながると期待されます。

ー下記論文の一部抜粋です。ー

『うつ病の病態を詳しく調べるために研究グループは、慢性的にストレス状態に置かれることでうつ病のような行動を示すマウスを調べ、これまであまり研究の進んでいなかった脳深部の微小領域である手綱核(たづなかく)という部分に炎症反応が見られることを確認しました。次世代シーケンサーを使い遺伝子発現を網羅的に調べたところ、手綱核では炎症反応に関与するPCSK5遺伝子が活性化しており、PCSK5遺伝子の働きを抑えたマウスでは脳内の炎症反応の改善とともに抗うつ効果を認めました。』

私なりに要約すると⇩

脳の手綱核という場所で、炎症反応に関係のあるPCSK5遺伝子が元気になっており、PCSK5遺伝子の動きを抑えたマウスでは脳内の炎症反応の改善とともに抗うつ効果を認めました。PCDK5遺伝子め!!お前が悪かったのか!!観念しろ!!

この研究結果を読んで、脳の炎症によりうつ病になっていたと私は初めて知りました。うつ病は心の病というふんわりしていたイメージが嫌でしたが、脳の炎症なんだよ!って胸を張って(?)家族にも説明できることが嬉しいです。また、新薬の開発にも期待したいです。

素人でも簡単に脳の炎症について理解できる本はないかと思い、ちょっと探してみました。『うつは炎症で起きる』エドワード・ブルモアさんの書いた本を見つけて今日発注してみたので、読んでみたいと思います。


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