Martin & Eliza Carthy 「 The Moral Of The Elephant 」

マーティンとイライザのカーシー父娘が発表したアルバム。

マーティンのギターとイライザのフィドルの伴奏で各々がソロで歌ったり、デュエットしたり。

アルバムの題名「象のモラル」は、19世紀の米国の詩人ジョン・ゴドフリー・サックスの「盲目の男たちと象」という詩に由来しています。この詩自体、「群盲象を評す」というインドの寓話に由来しているらしく、6人の盲人が象の別々の部分を触って、象がなんであるか意見が食い違うというものです。

この詩にイライザがメロディをつけた「The Elephant」という曲が含まれていて、「大きな絵を描くためには、こういう議論をすることが常に望ましい」とコメントしています。

ほとんどが民謡ですが、モリー・ドレイクという女性が書いた「Happiness」という温かい曲が含まれています。なんと、モリーは70年代にアルバム3枚残して夭折したニック・ドレイクのお母さんで、お父さんがテープ録音マニアだったため、自作曲のピアノ弾き語りを50年代に自宅録音しており、昨年CDで発売されたようです。

2014年11月1日

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