二人っきりのトルコライス
色々なことがあって、そう、本当にいろんなことがあって、
長崎で娘と二人で暮らすようになりました。
長崎についたときに、娘は生後5か月でした。
すくすく育った娘は、お散歩をねだってくるようになりました。
家からお諏訪さん(諏訪神社)まで、テクテク。
小さな動物園で、動物の名前を一つ一つ読み上げながら、
図書館まで。
紙芝居や絵本を飽きるまで読み聞かせて、
お昼は、長崎県立図書館の食堂で食べるトルコライス。
ピラフの上にデミグラスソースがかかったトンカツ、
ナポリタン、サラダ、フルーツが一枚のお皿に、ギュウギュウに
乗っかっていて、なんとも贅沢なトルコライス。
二人でキャッキャ言いながら食べました。
週に一度の慎ましやかなお楽しみ。
幸せを感じる時間でした。
あれから、25年。
時々無性に食べたくなる、二人っきりの味。
トルコライス。ああ、トルコライス。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?