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熱海まで100km歩く〜Part.1〜

2/7、2/8の2日で熱海まで100km🚶‍♂️
友人夫婦に歩いて会いに行く‼️
(もちろん10kg背負って)

【経路と距離】
*1日目/小田原まで70km
AM8:00等々力発→AM00:30小田原着
*2日目/小田原から熱海まで30km
AM10:00熱海発→PM16:30熱海着

合計100km。
前回の山手線一周チャレンジに比べて何かあったらすぐ電車に乗れるわけでもなく、1人でチャレンジした為、誰かにヘルプできるわけもなく、不安もあったが何よりも楽しみの方がまさっていた。

しかし現実はそうはいかない。
やはりこの旅路は思ったよりも過酷なものだった。
1日で70kmという距離を初めて歩いたが、予想よりも辛く、16時間半もの時間がかかってしまった。山手線で経験した43km程だったが、今回はその2倍近く。
今回かなり文章になるまでに時間がかかってしまい、拙い文章ではあるが、良かったらぜひ読んで頂きたい。


目次
*看板広告の行末
*溢れ出てきたもの
*体験したい経験したいだけ
看板広告の行末

1日目。晴れ。18℃くらい。
快晴。雲一つない良い天気だ。

前回の反省を元に、前半は飛ばし過ぎずにゆっくりとスタート。1時間に一回はリュックを降ろし、ストレッチ。
その効果もあり中盤まではかなり余裕をもって歩けた。

多摩川を渡り246号線へ。
マップ上ではゆるりと優しい道に見えたが、実はものすごくなだらかな上りと下りの繰り返し。当日は天候も良かったので早々に上着を脱いで軽装にして歩く。
足取りも軽く、順調な滑りだし。
歩いていても暑いなと思う程でリュックに詰めた4lの水やポカリなどはすぐに無くなった。

休日という事もあり、車道はかなり混んでいて自分の歩く方が早いんじゃないかと思っていたが、そんなはずもなく次々に車に追い越されていく。

246沿いはとても面白い道。都心から郊外に入ると、道路沿いには様々な企業の看板が見えてくる。


こんな会社が、、、
なんでこのデザイン、、、
この広告の看板何回目なんや、、、

など不思議なものも多々あり、見ていて飽きない。
ふと考えてみると、日本ほどこんなに看板がある国ってあんまりないのではと思う。観光地によっては規制されているとこも多いが、電車の中吊り広告もどんどん減っていく昨今。この看板たちの末路を考えたりしていた。

呑気にそんな事を考えて歩いていたが、太陽光や紫外線はずっとあったっていると肌が焼け、そして徐々に体力を奪っていく。冬場の方が紫外線が多いと聞くが、夏の暑さがないだけまだまし。今後は気をつけていくべき問題だと再認識できた。

溢れ出てきたもの

17時くらい。
やっと海老名を抜け、本厚木。
相模川を渡る時は、とても夕陽が綺麗だった。

人間は暗くなるとどうしてもテンションが下がってしまうものだと感じた。年間で太陽の光が届かなく曇りがちの地は鬱になりやすいとか何かで聞いたことがある。
私も同様。この時間帯から精神的にかなりやられた。

陽が沈んで歩いていた、19時過ぎ。
ちょうど50kmを過ぎたあたりだと思う。住宅街を歩いていたのもあり、街灯も少なく自分がどこを歩いているのかが全くわからなった。頭もからっぽになり、ただただ歩いて進むだけ。そんな時に急に涙が出てきた。
初めてだった。理由なんて色々あり過ぎて、わけがわからずに溢れてきた。涙を流しながら歩く人なんて不気味だが、周りには人もおらず、居ても気にしなかったと思う。私は、ただただ泣きながら歩いていた。

色々な想いが駆け巡った。
母や姉、亡くなったじーちゃんばーちゃんのこと、友人、このチャレンジを応援してくれている人、SNSで繋がっている方々、連絡をくれた方々のこと。

私の身勝手なチャレンジに少し時間を割いてもらえたこと、応援してもらえていることは大変ありがたかったが、同様に心配もかけてしまっているのにも気づき最後には申し訳ない気持ちもなった。

涙の理由はそれだけではなく、実はもう一つ。
それは心の根底にあるもの、私は自分に自信がない。ということだ。
私を知っている人は意外に思うかもしれないし、バレてる人にはバレていると思う。昔からその不安な思いや気持ちをちょっと見せては隠し、バレないように誤魔化してきた。
まわりの目を気にしすぎ、人の顔色を伺い、なるべく誰も嫌な思いをしないように自分の気持ちをそっと閉じていた時期もあったが、現在は出せている方だと勝手に思い込んでいた。

しかし違った。
肉体的にも精神的にも疲れ果てている時に、それは訪れた。隠れていた自信のなさと不安、弱い部分が一気に溢れ出てきた。言葉では表現しにくいのだが、正直無茶苦茶辛かった。
自信とはなんだろうと。ずっと曖昧にしていたことがまさかここにきて向き合わざるを得ないなんて。。。
自分の弱さを認められた事が今回の大きな収穫であったし、内面の自分と向き合えたとは思うが、まだ100%の答えはでていない。自分の自信とは何か、考え問い続け変化していくのだと思う。

私的な個人的な見解ではあるが、日本人は自信に溢れている方は少ない気がする。謙虚さや譲り合いは日本人の良さでもあるし素晴らしいことだ。しかし、その真逆に底知れぬ不安や悩みがいつもまとわりついてくる現代であるのも事実だ。

見ないでよいと思ったものは見過ごせる。
見ているだけでは何もわからない。
この溢れてきた想いは、今後私の中で大きな核となるのであろう。

体験したい経験したいだけ​

PM21時、大磯を過ぎた頃。

ホテルにはPM22時にチェックイン予定だった。
このままではどうしても間に合わないので2時間程遅れると連絡を入れた。ホテルの店主は快くOKしてくださり、宿があることにほっとし歩き続ける。

大磯から小田原は17km程。普段なら3時間以内で歩けているこの距離が、この時は4時間近くかかった。

ここからが本当の意味での戦いだった。
足は痛いし、重いし、肩はにはずっと背負ってきた10kgの荷物がのしかかり、もう限界であり疲労困憊。

1号線は、暗いながらもオレンジ色のライトが道を照らし、歩道もしっかりあったので歩き安い道ではあった。しかし海沿いの道は平坦なわけもなく登りもあり、下りもある。歩道のちょっとした段差や傾斜が苦しかった。普段ならこんな5㎝もない段差なんてなんてことないのに。

私は今まで、本当に自分自身が根性のある人間だとは思ってなかった。無理だと思ったら潔く諦めるタイプだと思っていた。好きな事は続けるけど、どこか飽き性な部分もある。自分のそんな部分が嫌いであり、見てみぬふりをして過ごしてきたしそんな部分もあってしょうがないとあきらめていた。

でも今回のチャレンジでは違った。
本当に精神的にも辛いと思ったし、足も痛いし、なんで歩いてるんだろうと何度も思ったけど、もうここでやめよう、ズルしてやろう、という考えは全く起こらなかった。

言ったからにはゴールしたい。
やりきってみたい。ただそれだけ。
やりきったから何になるの?なんて言われたら
それはもう一言、自己満足ってやつだけだ。
完全に開き直ってきているw

めっちゃ歩いたからえらいわけでもない。
すごいわけでもない。
私は体験したいだけ、経験したいだけ。
誰に言われたわけでもなく、自分で決めたチャレンジ。だから歩いている。人それぞれチャレンジしていく中で本当の自分を見つけられるきっかけというのがあるんだと思う。私は今回そのちょっとした部分を見つけられた気がする。

たった1日の出来事ではあったが、様々なことが頭を巡った。頭の中の感情を言葉にする事、文章にする事にたくさんの時間を有してしまった。

長文お読み頂きありがとうございます。

本日はここまで、、、Part2へ続く

2/7(日)ー摂取した物ー
水5ℓ程、ポカリスエット×2本、アクエリアス×1本
ヴィダインゼリー的なやつ×4本
プロテインバー×4本、魚肉ソーセージ2本
小梅ちゃんの飴×4粒
セブンイレブンのグアテマラブレンド5杯

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