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企業経営入門:スタートアップに必要な経営力

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上場・未上場に拘わらず、成長が期待される事業/スタートアップを中心としたビジネス関連の面白いnoteをまとめます
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#コラム

なぜSmartHRはユニコーンになれたのか

TAKA(@Murakami_Japan)です。今日は日本のスタートアップ・エコシステムにとっても、自分自身にとっても記録すべき日だと思いましたので、突然ですが筆をとりたいと思います。 本日、私自身も2018年から経営に伴走させていただき、2019年からは株主としても支援させて貰っているSmartHRが資金調達のリリースを発表しました。これまで何度も資金調達のリリースは見てきましたが、今回はいつもとは少し異なる感情も芽生えています。 それはSmartHRがユニコーンの仲間

キャッシュフローは企業の大動脈である

TAKA(@Murakami_Japan)です。今日はお金のお話。ビジネスマンが経営者になると気が付く、そして世の専門書でも散々言われる、「キャッシュフローが大事」という企業経営に関するお金。 結論から言えば、その通りキャッシュフローは極めて大事、ある意味最も大事と言っても良いかもしれません。 しかし実際はその大事さほど、その重要性を理解していないビジネスマンも多いように感じます。今日はどうしてキャッシュフローが大事なのか、その点について書いてみたいと思います。 キャッ

「非財務情報」を意識した事業計画こそ、その実効性を高める

TAKA(@Murakami_Japan)です。今日は企業経営に触れると必ず向き合わなければいけない「事業計画」について少し書いてみたいと思います。さて、良い事業計画ってどういうものだと思いますか? そしてイマイチな事業計画には何が足りないと思いますか? 会社が作る事業計画が果たす役割は様々事業計画を最初に作るのはどういう時でしょうか。人によって様々かもしれません。まだ何もない構想段階から、ある程度の事業イメージを作るために簡単な事業計画を作る人もいるでしょう。その際は、当

Elon MuskによるTwitter買収、その後のシナリオ

TAKA(@Murakami_Japan)です。Elon MuskによるTwitter買収提案から一夜明けました。日本時間の昨日金曜日に報道をみて、ざっと書き留めたものは昨日のトピックスに投稿していますので、良ければまずはそちらを見てみてください。 早速次の動きが出てきました。初動としてTwitterの取締役会が買収防衛策の発動を全会一致で決議しました。予想屋になりたいわけではないので、あまり予想めいたことは(思っていても)書かないようにしてますが、この動きはある程度予想で

攻めのコーポレート、攻めを支えるガバナンス

TAKA(@Murakami_Japan)です。ウクライナ情勢が心配な今日この頃です。今回は単なる一国を巡るお話しに留まらず、今の世界の在り方に問いかけを投げかける、そんな事件です。政治や歴史、地政学的なお話に加えて、経済的なお話も各メディアで報道され、この状況下では、まず状況また影響度の把握に奔走している企業も多数ではないでしょうか。 世界にとってリスクイベントが起きるたびに、状況早くや守りのお話が支配的になります。そんな時に企業経営において大きな差が出てくるのが、コーポ

リスクオフ局面でも成長性を加速する「掛け算」の経営

TAKA(@Murakami_Japan)です。資本市場はコロナ、半導体不足でもリスクオンを続けていましたが、目下の金利上昇、ウクライナという世界のマクロイベントに対しては脆く、一気にリスクオフ局面に入ってきました。そんな時だからこそ、事業のファンダメンタルズを成長させることができるかが重要になってきます。短期的な市場からの評価はもちろんのこと、リスクオフ局面を抜けた後に大きな差となってくるからです。 日本からも徐々にユニコーン企業が生まれてくる素地が整ってきました。ユニコ

株式市場の調整がもたらすスタートアップへの影響

TAKA(@Murakami_Japan)です。米国の利上げによる長期金利動向を背景に、米国でハイテク株の株価調整が始まり、日本でも昨年11月以降新興企業の株価調整が一気に進みました。株式市場ですから、一定のボラティリティがあることは前提ですし、それ自体は長い目で見れば目新しいことではないでしょう。ただ、株式市場の動向がスタートアップへどのような影響をもたらすかはまた別問題です。単なるボラティリティに留まらない可能性があります。今日は2022年を占う意味でも、昨年末からの調整

なぜSmartHRは社長交代を決断できたのか

TAKA(@Murakami_Japan)です。先日12月8日にスタートアップ界隈を駆け巡ったニュースがありました。日本を代表するスタートアップであり、ユニコーン企業の1社であるSmartHRの代表(社長)の交代です。2021年6月に約156億円のシリーズDを発表しユニコーン企業の仲間入りをし、11月25日にForbes起業家ランキングで宮田社長が第一位を獲得した、その直後だったからかその衝撃は想像以上に大きなものだったように思います。 特にTwitter等SNSで拡散され

成長に不可欠な経営の「誠実さ」とは

TAKA(@Murakami_Japan)です。以前、経営者にとって最も重要な素質は「誠実さ」だと書いたことがあります。今でもそれは変わりませんが、今日は企業経営における「誠実さ」とはどういうものか、もう少しプロセスに落とし込んで書いてみたいと思います。一人の経営者、従業員としての誠実さと、ガバナンスの観点も含まれているので、そんなことに興味がある人も是非読んでみてください。 誠実であることを示すプロセスいきなり結論から書きます。「認知」→「言語化」→「議論」→「判断」→「

Sequoiaの変貌の必然:スタートアップは長期的な社会価値創造のインフラへ

TAKA(@Murakami_Japan)です。実はNewspicksの新サービス"Topics"の初代オーナーに任命されました。そしてこれが第一回の投稿です。これから時事ネタ、国内外のスタートアップ、大企業、M&Aや資金調達、IPOなど、雑食なテーマをファイナンスやガバナンス 、サステナビリティといった観点で切り取っていきたいと思います。是非、noteと合わせてフォロー宜しくお願いします。 記念すべき第一回のテーマは、Sequoia Capitalです。2021年10月末

取締役会アジェンダを見直せば経営力が向上する訳

TAKA(@Murakami_Japan)です。今日は取締役会という、企業や社会そしてそこで働く人にとって大変重要であるにもかかわらず、経営に関わるごく一部のメンバーしか参加しないため、中々一般的な認知が高まらないテーマについて少し書いてみたいと思います。 取締役会の運営については、色々なTipsが存在します。今日は敢えて「アジェンダ設定」のみについて書いてみたいと思います。 「え、なんでもっと取締役会について知りたいこと沢山あるのに、なんで?」と思った方も多いと思います

IPOの役割が危うい:成長企業の資本政策について考える

TAKA(@Murakami_Japan)です。 最近いくつかマザーズ上場企業の「IPO後の」資本政策についてnoteしてきました。先日、条件決定したBASEの資金調達(詳細は下記noteご参照ください)もその一つですが、上場後の資本政策(資金調達や売出)の事例が充実してきたことで、結果的に以前より議論になっていたマザーズIPOについて議論する必要があるように感じています。先に結論から申し上げると「マザーズIPOの役割が危うくなっている」と思います。 要はこういうことが起

スタートアップ・ガバナンスで意識したい「心構え10箇条」

TAKA(@Murakami_Japan)です。つい先日、とある急成長スタートアップの取締役会向けに「スタートアップのためのコーポレート・ガバンナンス」と題してプレゼンテーションをする機会がありました。そこで話をしたスタートアップ・ガバナンスで意識したい「心構え10箇条」についてご紹介したいと思います。 これらは私自身が、経営者、投資家、アドバイザーとして様々な規模や国の企業に関わった経験から導き出したスタートアップにこそ重要な「心構え10箇条」になります。 全体の構成は

【徹底解説】コーポレートガバナンスとは何か?(基礎編)

TAKA(@Murakami_Japan)です。私、職業柄、たまたまなんですが2003年からコーポレート・ガバナンス("CG")をそのものをテーマにしたり、その考えに基づいて仕事をしたりし続けてきました。丁度、米国で意識が高まり始めた頃と重なります。今も、コーポレート・ガバナンスに直接関与していますし、それを考える立場にもいると自覚しています。 ただ、この18年間、常にぼんやりと感じ続けてきたことがあります。「コーポレート・ガバナンス」って一体何なんだと言うことです。おいお