屋号の理由

夫は色々よくわからないけど、ごまかしたり、隠したり、嘘をついたりしている。

夫が再び自営を始めるとき、鍼灸院の屋号をどうしようと悩んでいた。
私は「“苗字+鍼灸院”でいいじゃん♪」と言った。シンプルでひねりもないけれど、こういうネーミングのセンスもないから、下手に自分たちがイケてると思う屋号をつけて滑るよりもいいと思った。
けど夫は「それはダメ。苗字を入れるのはよくないって、俺達の世界では言われるんだよね。もっとちゃんと考えて!」と言った。結局、夫が考えた鍼灸院名にした。そしてさっさと役所に登録した。


しばらくして、私の前の職場の人と遊んだときのこと。その人が鍼灸院名を知りたがったので教えたら、なんとも言えない表顔をした。そして、「その鍼灸院の名前、とんぷー、気に入ってないでしょ?ってか、恥ずかしいと思ってるでしょ?」と笑うのをこらえながら言われた。
まさにそのとおりだった。何も言い返せなかった。夫のセンスのなさが丸わかりだった。でも本人が気に入ってるから、もういいや、と諦めていた。

夫はその鍼灸院名に満足しているようだったが、看板や名刺を作らず、SNSなども活用せず、広告活動をしなかった。夫は「隠れ家的な鍼灸院にしたい。まさかココで鍼灸院をしてるの?!と思わせたい。」とかよくわからないことを言っていた。


そして今、離婚調停中。色々お互いの主張が対立して話が進まない状態。夫も色々隠していることがあるけど、それがわからない状態。

ふと思って、Google先生で夫の名前を検索してみたらヒットした!以前働いていた整骨院での情報が!
そこには経歴も書いてあった。見たら、『平成◯年 鍼灸師免許取得』の次に『平成△年 苗字+鍼灸院開業』と書いてあった。
本当はもっと他の情報が欲しかったけど、とりあえずこれはこれで知れてよかった。


なるほどね〜。以前の廃業した鍼灸院と同じ屋号になるから“苗字+鍼灸院”はしたくなかったのね。

だから看板も、以前の自営のときは柵の上に大きなものを掲げていたらしいけど、今回はしないのね。『あれ?前と違う鍼灸院の名前だけど…?』って、道行く人に思われたくないから?

ってか、前の鍼灸院名も私に隠さないで教えてくれたらよかったじゃん。
屋号を考えてたときも「前の鍼灸院と同じ屋号にはしたくないからダメ」って言えばいいだけじゃなかったの?

夫は何を隠したいのだろう?

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?