感情を扱えていますか?

皆さんが現在いる組織や家庭は穏やかで心地のいい場所ですか?
私も自分自身が経営する会社やサービス、家庭という所属する場があります。一緒に仕事をしていく仲間や、家庭など、共にする時間が長くなると、一人ひとりの感情も当たり前のように出てくるし、喜怒哀楽など日常生活を送っていると色々あります。

穏やかな組織と、心地がよくない組織の一番の違いって、その場にいる人達が「感情」を扱えているかだと思うんです。

仕事をしていれば、不本意なことはあるし、子育てなど自分ではコントロールできないようなことが起きることもあります。

そんな時、自分自身の感情をまずはしっかり気づけたり、その感情を受け止められるかがとても大事。

感情コントロールができていない人達が多いほど、個人も組織も不平不満が多いように思います。

怒りや憎しみの感情が悪いのではなく、まずはそういう感情を感じたということに意識を向ける。自分はどうしてそういう感情になってしまったのか、内側にある自分の感情の源泉に気づけるかというのがとても重要で、ほとんどの人が表面的に出てきた感情に気づく段階までで終わってしまいます。

たどっていくと、幼少期の親子関係に到達することもよくあります。受け止めて欲しかった感情を受け止めてもらえなかった出来事や、親に満たしてほしかった場所が満たされずに大人になってしまっているケースもあります。

社会構造の中で、自分がどうしたいかというような「願い」を押さえつけ、組織や社会にどう価値のある人間であるかという証明をしていかないと生きていけないようなそんな錯覚を感じることもあります。

こういった歪みから、攻撃性や抑うつ性を生んでしまったりもするのですが、この感情のコントロールは本当に奥が深いテーマです。

心理的安全性という言葉も今はよく聞くようになりました。これはお互いが感情を上手に扱えるようになっていかないととても難しいことです。そして一人ひとりが自分の持つ感情と繋がれていかないと、相手を評価、ジャッジで判断するフィルターが発動します。

とあるインタビューで、私的成功で終わる人と、公的成功を成し遂げる人の違いは、「感情を扱えているか」だと言っている人がいて、まさにそうだなと。人と繋がり、多くの人と関わり何かをしていくためには、感情を扱えない限り難しい。

今は会社やインターネットなど、繋がれていると感じる場や機会はたくさんあるけれど、本当に心から人との繋りを感じるのは「感情」がどう動いているかだと思います。

本来一人ひとりが持つ「らしさ」「自由さ」を出せる社会が実現できるといいな。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?