1970

彼女は心の痛みやつらい現実を隠そうとしなかった。感じるままに表現したのだ。

しかし孤独を隠すことができない彼女は27歳の若さでこの世を去る。『1970』はジャニスジョプリンについての曲である。

ジャニスジョプリンの華やかで力強い歌声と弱さがすごく好きだ。今までの人生を振り返ると故郷を出て他所へ移るたび失敗してる気がする。どうしてなの?私は幸せになりたいだけなのに。

外から見る強さと内面の弱さが彼女の魅力だ。個人的にも強そうに見えて弱さを持ち合わせている曲が好きだ。聴くたびに違った印象を受ける、自信のなさが反映されているのかもしれない。

ここから出て行きたい、でもぬけ出すことができない。止まっているようで進んでいるようだ。1970年、彼女はヘロイン中毒によりこの世を去る。そのときベットにあった4ドル50セント、レコーディング中で歌どりができずに終わった『Buried Alive In The Blues』(生きながらブルースに葬られ)

文句なしの出来だ


『1970』

ここを去らないか耳を貸さぬ男よ
眠る前には姿見せないように

同じあなたは 一人隠せないまま
告げた響きは 意思を重ねないまま

明けない夜を捧げても 拭えもしないまま

1970 君を忘れないさ
1970 いづれ消えてしまうさ
1970 あの90セントのそばで
生きながらブルースに殺されて

君は知らないか かつて消えた女を
起きる前には 少しうなされるように

変えたい声を抑えても ふさげはしないから

1970 君を忘れないさ
1970 いづれ消えてしまうさ
1970 あの90セントのそばで
生きながらブルースに殺されて

進む振りを続けても 広がる距離はまだ[F#m]
消えるまでに駆け抜けて 委ねるありのまま

1970 君を忘れないさ
1970 いづれ消えてしまうさ
1970 あの90セントのそばで
生きながらブルースに殺されて
生きながらブルースに殺されて

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