2021/5/29 水道事業の説明会

本日の議員全体説明会。
説明内容は市の水道料金の改定。38年間料金を上げなかった気仙沼市は、このままいくと水道経営が成り立たなくなる。

市は最終的に23.32%(目標改定幅)の料金の値上げを掲げ、その激変緩和策としてR3.11〜R4年度までを改定幅の1/2の値上げとし、また1000㎥以上の大口利用にはR3.11〜R4年度までを目標改定幅の1/4の値上げ、R5〜R7年度は1/2の値上げとした案。

3月の水道審議会(市民からなる市の諮問機関)で市が改定案(緩和策なし)を示し、4月の審議会では緩和策を盛り込んだ案を示し、その日のうちに審議会は市へ答申を行いました。その後、水産関連団体からの要望により市は説明会を行っていました。

自分が今回した質問は4つ
1.資料の1000㎥以上の利用料金の緩和策が、資料がわかりづらいので確認する。目標改定幅のそれぞれR3-4で1/4とR5-7で1/2の値上げであっているか?
2.審議会が答申する前に水産関連団への説明が必要だったのではないか?その日に答申がなされるとは誰も思っていなかったのではないか?
3.外部委託と広域連携の説明で、今後宮城県東部で業務の共同化を検討していくとあるが具体的には何か?
4.現在水道事業会計は、その会計内の財源でやりくりが完結しているが、審議会では、その他の財源を意図的に投入する考えがあるか質問が出ていたが、実際にはどのように考えているか?

市の返答としては、
1はその通り
3は、水質検査と資材調達を登米市、栗原市、石巻市、南三陸町と共同化できないか県の勉強会で検討しているとのこと。
4は、現在水源開発などが必要な理由は、新月ダムの建設中止から始まっているが、新月ダムは全て倹約に予算ではなく、市も30億くらい手出しが予定されていた。その分のお金を水道事業に一般財源から入れ込むという考えは持ってはいない。全国的な自治体の問題であり政府等の政策により支援がなされべきであり、国に要望していきたい。
4は、自分が質問した意図としては、水道管の有収率等も関係するので場合によっては先行投資した方が後々の負担の拡大率が抑えられる場合もあるのか、計画的に一般財源の導入も選択肢としてありなのか?ということでしたが、ちょっと違う答えが返ってきました。

問題は2の返答
3月の審議会では改定幅に審議委員が誰も反対しなかった。4月の審議会の前に経済団体等との意見交換をしている。審議会の答申は、最終的には審議会が決めたことである。水産関連団体8団体中、あの日答申されたのはおかしいと言っていたのは1事業者だけだった。
自分は水産関連団体への説明会の場へは参加できていませんが、聞いていた雰囲気と違う印象を受けました。
水道料金の改定は、市議会でも早く手をつけなければならないということを前から訴えていた議員の方がいました。運営状況を考えるとある程度の値上げは致し方ないと思うのですが、そのためには納得が重要であり、4月の審議会での答申はプロセス的にちょっと違和感を受けました。

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