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2019年3月4日 3.11当事者ネットワークキャラバン2019


原発被災地の広域避難、そして津波被災地での避難。そしてその時政府内では何が起きていたか、3.11の当事者が語る当時の体験。北海道から沖縄まで、様々な当事者が想いを語り合いました。


直接被災を受けた人たちだけが、この震災の当事者ではない。支援団体やボランティアに来てくれた方々、専門家や報道陣、行政の方々も。そして、少なからずのこの震災の影響を受けた人たちは皆、それぞれの立場において当事者なんだと思う。でも、往々にして僕たちはそれぞれの当事者が抱えていた葛藤や想いを知らない。もっと語り合うことが必要なんだと思う。


例えば、小さな頃に福島から広域避難した女の子から出た言葉。「私たちにとって原発事故や避難が特別なものではなく、人生に当たり前に存在するものでした」自分はこの言葉を想像はできていなかった。
ここでは原発の功罪や正義を語るのはやめよう。代わりに語りに耳を澄ませ、そして当事者として感情を語ろう。そんな会に参加でき、心の琴線に触れる想いでした。


「復興とは何かを考える連続ワークショップ最終討論会」
キャラバンの前日に行われた、災害復興学会が主催の討論会。「復興とは何か」をテーマに日本各地や世界の様々な災害に対するものの考え方を共有しながら議論を交わしました。
色々な話を聞いて、被災者と言う言葉は日本にしかないと言うことを知ったり、日本の復興という言葉が独特のものだということや、国によっては土着ではなく移動性の国民性を持っている国もあったり。とても参考になりました。
一番印象深かったのは、広島と長崎の復興。復興の陰にかき消された、爆心地から追いやられた人々の話。もちろん全てがそうではないと思うけど、そこに住み生き延びた人々の声を聞かず、果たされた復興。それを知らずに、僕たちは平和記念公園に戦争の悲惨さを感じ、戦後復興の有り難いさを感じる。果たして「復興」とは何か。

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