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読書生活

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アーサー王物語再び そのファンファーレは東京から世界へ

オリンピックの開会式がゲーム音楽のメドレーだったと聞きました。 ドラゴンクエスト、ファイナルファンタジーetc 世界的人気を得たゲームばかりで。 メイドインジャパンのすごいところです。 しかし それが本当に純粋に日本製かというと。ドラクエもFFも。 「中世騎士物語」をモチーフにした内容ではないかと思うので、 あの騎士物語は 巡り巡って。 海の向こうへと帰って行ったのではないか。 そんなことを…思いました。 もし今回の東京五輪が歴史に残るのであれば、それは。

今の目線でもう一度。古典を読む。

昔と今は当たり前ですが、かなり違います。昔は生まれたその地で一生を全うし、海の向こうなんて、ましてや空の向こうに何があるかなんて知ろうにも知り得なかった。 しかし、今はインターネットがあり、航海技術があり、宇宙探査機も遥か彼方へと飛んでいきその景色まで通信で見ることができる。 今の我々の立ち位置というのは、かなり特殊です。 この時代になって占星術が再び人気を得てきたのは、複雑な占星術の読み解きをわかりやすく説明してくれる教え手がたくさんネット内に出現したことと、占星術の

記号と構造 (哲学 占星術 相場チャート)

哲学は一体何から読めばいいのか。 フッサールという思想家の存在をまず知ってみよう。フッサールはちゃぶ台をひっくり返すようなことを言い始めた。「世界は一つではない」と。 そのフッサールが登場した20世紀初頭。 それ以後の思想界の流れを見ると、西洋哲学に対してクレームを入れるような人たちが多く出現している。そのクレーム内容に注目すれば、間接的に西洋哲学の全体像がわかるはずだ。これが私のおすすめする哲学への入門の仕方です。この話を先日のワークショップでさせていただきました。

言語学からのヒント

以下はカントの「純粋理性批判」からの引用です。難しいのですが、ちょっと読んでみます。 「無限で一切を包括する全体としての空間と時間は、アプリオリな直感であって、このアプリオリな直感は空間と時間内の特定の対象を、認識する条件であり、その認識に先立つものである。」 ❓❓❓ はて。これは一体、何を言ってるのでしょうか? カントを読もうとして挫折してしまう人が多いのは仕方がありません。私もそうでした。 自分で読めないのならしょうがない。誰かわかりやすく解説してくれる人はいない

トリックだらけの言語学

この前の哲学ワークショップの時に大学で言語学を専攻した経験のある男性が参加してくださっていました。 私の講義も言語学にチラッと触れる内容でしたので、その方からのフォロー解説をいただいたのですが…。 とにかく。 言葉・言語というのは非常に厄介なものなのです。 ダーウィンの進化論で人類がおよそいつ誕生したかはそれなりにわかったみたいなのですが、言葉・言語がいつ生まれたか。これについてはさっぱりわからない、手がかりがないみたいなのです。 言語の起源について研究を進めると、

初めての哲学ワークショップ終了

5月29日、思想・哲学のワークショップを行いました。 哲学とは。 そこで一体どんなことが問題にされて来て、どんな議論が行われて来たか? そもそも思想・哲学を勉強する意味ってどこにあるのか。 それを読んで、一体、何が面白いのか? それが少しでも伝わればいいなと思って。 ぶっ通しで喋らせていただきました。 あっという間の2時間でした。 エドムンド・フッサール。 この、あまり名前の知られていない一人の哲学者。 フッサールの哲学。 現象学という考え方。 まさしくこの一

取捨、再開、進展

私自身、本屋をするほど、本が好きなわけですが。一度は本を読むという習慣、行為を捨ててしまったことがありました。 それはインターネットの出現の時でした。 これからの時代は本なんてもういらないと言われました。 知識なんてものもネットでググればよくなったからもう不要だと言われました。 amazonやgoogleの登場は衝撃的でした。 2000年頃のことです。 私はロックとジャズが好きで10代で音楽の世界に飛び込みました。ひたすらに音楽